- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569811383
作品紹介・あらすじ
編集者/ジャーナリストとして活躍する著者が、玉石混交の情報を編集し、オリジナルなメッセージとして発信する技術を伝授する!
感想・レビュー・書評
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定期購読するニューズウィークにはカバーがついていてそこには編集長の直筆サインとコメントが書いてある。そこで名前を知り、とくダネを見たときに凄い鋭いコメントをする方だなと強く印象が残っていた。あとがきに残り短い自分の人生と体調不良を仄めかすようなことが書いてあるのも今から考えると凄く悲しい。
本文だけどこの方らしい人とは違った見方でのアウトプットの方法や、インプットについても書かれてて興味深かったです。
池上彰と佐藤優の本にもあったけどこーいう仕事してる人は新聞六紙はひととおり目を通してるのが共通点だ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は、1章の「情報を疑え」から始まり、情報に対してストイックな姿勢がとても共感できた。また編集の含蓄を踏まえた切り口があって面白かった。
ニュース報道は嘘が少ないけど、少量の事実にどっさりの先入観を乗せて垂れ流すから、心に予断という名の贅肉が付きやすい。しばしば「新聞を読んで世の中を知れ」とか言われるけど実際は逆で、新聞やニュースだけを頼りにした”世の中を知った気になったマン”にはなるまいと、あらためて思った。
しかし残念だったのは、全体的に抽象的・概論的な話が多く、コメント力を上げる具体的な手法についての記載が少なかった。また、各章にエッセンスが多くガッツリ感があって、1章分だけでお腹いっぱい。
作内で述べられている「刺さるコメントより染み込むコメント」とあるのは、面白いコメントの生み出し方ではなく、発言内容を絞って外堀を埋めていく(不要な要素を削っていく)ことで、必然的に適切なコメントにするという手法。ナルホド、とは思うけど、ガチの専門家の手法であって一般人が片手間にできることではない気がする。
後半の情報発信の章は、正直惰性で読んだ。
本書は1〜2章の報道に対する疑いの目を養うという視点では良かったけど、コメント力まで昇華させるのは中々に難しいと感じた。 -
「コメント」のもつ大事さ。「おもいつき」でなく「ひらめき」につなげる竹田さんのブレない姿勢に共感します。「刺さるコメントよりしみこむコメントを」うなづきました。そして本当に惜しいかたを失ったと感じます。
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テレビに出ているコメンテーターは、突然話を振られても的確でわかりやすいコメントや解説をしており、すごいなと思っていた。
でもこのような人でも毎日色々な情報を得て準備をしているんだなと感じた
ただ色々な情報に流されるのではなく自分で俯瞰して分析したり考えて情報をインプットしなければいけないと思う -
先日亡くなったジャーナリストの竹田圭吾さんが記した情報の収集と発信の仕方。
ネットや新聞の読み方から、その情報に基づいた発信の仕方まで。新聞は一文一文読まずまずは早読みするとか、発信時にただ感想を言ったり無難なことを言わないとか、こうした方がいいだけでなく、こうしない方がいいということもしっかり書いてあって、すごく分かりやすい。
もちろん多くの人はテレビでコメンテーターをする機会などないわけだが、この本は多くの人にとても参考になると思う。
たかだか数十秒のコメントするのに、ここまで事前準備をしっかりしてるのかと、竹田圭吾さんの真摯さに心打たれる。 -
さすがの視点と思考。人が言うことを言わないだけでなく、まわりの空気を読み取って視聴者へのコメントを見つけるという凄技。
もっともっとさまざまなニュースを斬ってもらいたかった。残念すぎる。合掌。 -
情報に流されないために読んでみた。
けれど、やはりそれは難しそう。
どう情報を選んで、どう考えて、どうまとめるか。
選択ひとつとっても、いろいろなやり方がある。
あまり時間をかけて読めなかったので、もう少し社会人生活を経験してから、もう一度読んでみたい。