プロ野球 コンバート論

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569811932

作品紹介・あらすじ

コンバートという人生の大きな岐路に立つプロ野球選手は、この“職場異動”をどうとらえ、どう活かすのか。野球ノンフィクションの傑作!

感想・レビュー・書評

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  • プロ野球それは人生の縮図。プロ入り後に守備位置を変更するコンバート。上司の命と自身のプライドを天秤にかけた男たちの戦いを描く。

    高田繁、糸井嘉男、田中雅彦、小谷野栄一、森野将彦、石井琢朗、高橋慶彦、遠山奬志。

    サラリーマンの人事異動にも似たコンバート。失敗例も多いが、本書では貴重な成功例。何よりタイミングと出会い。時と人が、人の人生を成功させたり狂わせたりすることが良く分かる。

  • コンバートの語源はconversion、宗旨替え、改宗という意味だという。野球選手にとってのコンバートは単なる守備位置の変更以上の人生の転機ともなりうる、と本書には書かれている。高田繁氏に始まり、高田氏が日ハムGMの時に野手へのコンバートを命じた糸井嘉男をはじめとする有名選手たちのコンバートを巡るエピソードにしばしのめり込んだ。

  • プロ野球選手のコンバートにしぼって解説した一冊。

    主に成功者の話になるのは当然として、前半はコンバートした選手の苦悩について。
    後半は古葉元監督が出てきて、コンバートさせる側の葛藤について。

    最後に投手→野手→投手と稀有なコンバートをした遠山奬志の話が一番印象に残った。
    巻末に高田の下でコンバートを拒否したDeNAの福山博之(現:楽天)と、最終的に受け入れたヤクルトの雄平の話が載ってた。

    民間企業で言えば、別の職種への配置転換みたいなもので大変なものだということがよく理解できた。

  • 野球の守備位置が変わるコンバート。それぞれの成功例を上げながら、その歴史などを見る点が面白かった。実はコンバートを仕掛けるのは、いろいろな要素や人物が関わっているのがよくわかってよかった。

  • プロ野球の世界でポジション変更を意味するコンバート。
    コンバートをされた選手に視点を当てたノンフィクション。
    「新しいことを始めるのにトシは関係ない」「とりあえずやってみよう」という遠山投手の言葉が印象的だった。
    サラリーマンの人事異動も一種のコンバートのようなもの。参考になる部分が多かった。

  • コンバートはタイミング、高田繁さんの言葉が印象深いです。

  • 相変わらず徹底した取材をもとに練り上げられた内容で読みごたえがあった。

  • コンバートの裏には、選手と監督、コーチ、そして球団の葛藤がある。

  • コメントひとつひとつが糸井らしいし小谷野らしい。

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著者プロフィール

1963年、広島県生まれ。86年に法政大学文学部卒業後、日刊現代に入社。88年より、スポーツ編集部でプロ野球取材を担当。同社勤務のかたわら週刊誌、月刊誌でスポーツを中心に人物ノンフィクションを多数執筆。2006年独立。著書には『失われた甲子園』『プロ野球「第二の人生」』『プロ野球 二軍監督』『最後のクジラ』(以上、講談社)、『野球エリート』(講談社+α新書)、『すごい! 広島カープ』(PHP文庫)などがある。


「2019年 『広島力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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