著作権法がソーシャルメディアを殺す (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569812908

作品紹介・あらすじ

日本の著作権法よ、いいかげんにしろ! 既得権を過剰に保護することに躍起となり、ユーザーを無視する“著作権ムラ”の実態をレポート。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年11月に出版されているのでそんな古くないです。TPPやらの話も出てきますので。話は著作権法が欧米や日本でどう違うのか?どういう事例をもって裁判所で判断されたのか?という内容がわかりやすく説明されています。「フェアユース」「フェアディーリング」がどういうものか? 日本であった「ウィニー判例」がどういうものだったか?を記載してます。元々テーマが「日本の著作権法は時代遅れだ!」というところなのでかなりこき下ろしてます。公平な立場(メリット/デメリット)で評論しているものではありません。
    ただ著者は「ここがなんとかなれば日本もベンチャーが数多く育ったはずだ」という視点っぽいです。

    過去判例や著作権に対する考え方がわかりやすく載っているので良い本だと思います。

  • ソーシャル化する世界そのものの不可逆性の中から見たとき、現状の著作権の議論はこう整理される。というとても良くまとまった1冊でした。

  • 日本の著作権法はだめだから改正しようというのが趣旨。

  • 海外の著作権行政の最新動向がコンパクトにまとまっていた。が、長文引用や文脈不明な発言引用が頻出していて、脚注に出典とか発行年がまとまっていないのでちょっと読みづらい。J-CASTの引用は面食らった。著作権の登録制やフェアユースの導入には法体系に留まらず課題はあるし、著作権者の発展について語らずに情報サービスの進化についてだけフォーカスするのも無理はあると思うけど、議論を起こすためにあえてセンセーショナルに語ってるのかな…いろいろもやもやした。

  • 日本の著作権と著作権関係の判例は、権利者保護に偏りすぎていて、ソーシャルメディアやインターネットビジネスの発展を妨げている。中国や韓国では自前の検索サービスが上位をとっているのに、日本では日本製の検索サービスは未だに機能していない。

    これまで採用していたような個別の権利制限規定の導入という方式では、技術やビジネス方式の発展にいつまでも追いつけない。早くフェアユースないしフェアリーディング規定を導入するべきだ。TPPが締結されると、現状が孤影されて、永久に日本ではフェアユースないしフェアリーディング規定の導入が不可能になる。

  • 東2法経図・6F開架:021.2A/Ki13c//K

  • 森山さんより

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著者プロフィール

国際大学グローバルコミュニケーションセンター(GLOCOM)客員教授。米国弁護士(ニューヨーク州、首都ワシントン)。東京大学法学部卒業、ニューヨーク大学修士号取得(経営学・法学)。NTTアメリカ上席副社長、成蹊大学法学部教授を経て、2009年より現職。2016年までは成蹊大学法科大学院非常勤講師も兼務。2015年夏、サンタクララ大ロースクール客員研究員。著作権法に精通した国際IT弁護士として活躍。

「2023年 『国破れて著作権法あり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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