「失われた20年の勝ち組起業」100社の成功法則 「X」経営の時代
- PHP研究所 (2013年10月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569813257
作品紹介・あらすじ
日本企業を「J」「W」「X」「Z」の4タイプで考察し、「失われた二〇年」の勝ち組企業の経営手法から究極の次世代経営モデルを描く。
感想・レビュー・書評
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第1講 「失われた二〇年」の勝ち組とは?
成長要因を4つに分類
成長のツイン・エンジン
究極のタイプZ
第2講 一点突破で「タイプX」を目指す弱者の戦略
ユニ・チャームと花王
ダイキン工業とパナソニック
第3講 ずらしによる「X」経営への拡業
日東電工と信越化学工業
味の素とキリン
リクルートと楽天
第4講 「J」から「X」へのターニングポイント
シマノとデンソー
キーエンスとオムロン
第5講 タイプZ:ファーストリテイリングの戦略
FRとZARA
最終講 成長へのXロード
ずらしによる拡業・Xテンション
Xイノベーションの
Xナショナル詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主に名だたる大企業の成功例が4つのタイプ別に紹介されています。変化に対応する能力、先見の明、戦略実行能力等、必要なものを、どれだけやり切れるかだと思います。
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事業モデル構築力
儲けるしくみをつくる力
市場開拓力
マーケットをつくる力
強い危機感
やり遂げる力
軸をずらして、ずらして、ずらし続ける -
■企業タイプ
A.1990~2010 年の20 年間に、売上高、営業利益、時価総額を大きく伸ばした企業がある。それら勝ち組100 社を分析すると、経営モデルは、次の4 タイプに大別できる。
・タイプJ:「オペレーション力」(技術力、製造力、販売力などの現場力)に磨きをかけ続ける。
・タイプW:オペレーション力に加えて、トップの「経営変革力」で成長を牽引する。
・タイプX:オペレーション力に加えて、「事業モデル構築力」と「市場開拓力」を成長のエンジンとする。
・タイプZ:オペレーション力、事業モデル構築力、市場開拓力、経営変革力の4 つ全てを兼ね備える。
B.日本企業の大半は「タイプJ 」である。だが、今後はオペレーション力だけでは成長できない。なぜなら、右肩上がりの時代であれば、市場も自然に広がり、企業の売上も伸びたが、今後の日本経済にそれは望めないからである。
C.タイプX へ変革するための前提条件は、「強い危機意識」と「やり遂げる力」である。
D.X 経営転換への切り札は、次の3 つである。
・ずらし:自社の「軸」(事業領域や技術、特定市場)を見直し、それを「ずらす」ことで新市場を開拓する。
・緊密な協創:協力する相手と「緊密な協創関係」を築く。
・海洋国家モデル:地球規模での活動を行う。
E.儲かる仕組みを考え出しても、市場がなければ成長できない。市場をつくっても、儲かる仕組みがなければ単に売上が膨らむだけに終わる。つまり、この2 つの力は、同時に両方が動いて初めて成長の駆動力となるのである。
F.ただし、危機感をもった時にやってはいけないことがある。それは、闇雲に多角化することだ。いくら成長分野だといわれる事業領域であっても、本当に成長できる企業は限られる。では、何をすべきか? まずやるべきは自社の「軸」を見直すこと。創業以来、大事にしてきた事業領域や技術、特定市場にもう一度立ち返る。そして、それを「ずらす」。市場や技術をずらすことで、常に新しい事業モデルをつくり、新市場を開拓し続けることが成長につながる -
■書名
書名:「失われた20年の勝ち組起業」100社の成功法則 「X」経営の時代
著者:名和 高司
■概要
「失われた20年」を経て、アベノミクスの途上にある日本経済はいま、
「異次元の成長」への道と「停滞への逆戻り」の道の岐路(クロス
ロード)に立っている。20年のあいだに大成長を遂げた勝ち組企業100
社をリストアップして、その成功の秘密を解き明かすもの。ユニ・チ
ャーム、味の素、ダイキンからファーストリテイリングまで、注目
の会社を徹底分析! オペレーション力、経営変革力、事業モデル構
築力、市場開拓力といった観点から、それぞれの企業を「J」「W」
「X」「Z」の4タイプで考察。日本企業にとって究極の次世代経営
モデルを描く。
■第一講 「失われた二〇年」の勝ち組とは?
■第二講 一点突破で「タイプX」を目指す弱者の戦略
■第三講 ずらしによる「X」経営への拡業
■第四講 「J」から「X」へのターニングポイント
■第五講 タイプZ:ファーストリテイリングの戦略
■最終講 成長へのX(クロス)ロード
■気になった点
なし。