「失われた20年の勝ち組起業」100社の成功法則 「X」経営の時代

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569813257

作品紹介・あらすじ

日本企業を「J」「W」「X」「Z」の4タイプで考察し、「失われた二〇年」の勝ち組企業の経営手法から究極の次世代経営モデルを描く。

感想・レビュー・書評

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  • 第1講 「失われた二〇年」の勝ち組とは?
    成長要因を4つに分類
    成長のツイン・エンジン
    究極のタイプZ
    第2講 一点突破で「タイプX」を目指す弱者の戦略
    ユニ・チャームと花王
    ダイキン工業とパナソニック
    第3講 ずらしによる「X」経営への拡業
    日東電工と信越化学工業
    味の素とキリン
    リクルートと楽天
    第4講 「J」から「X」へのターニングポイント
    シマノとデンソー
    キーエンスとオムロン
    第5講 タイプZ:ファーストリテイリングの戦略
    FRとZARA
    最終講 成長へのXロード
    ずらしによる拡業・Xテンション
    Xイノベーションの
    Xナショナル

  • 主に名だたる大企業の成功例が4つのタイプ別に紹介されています。変化に対応する能力、先見の明、戦略実行能力等、必要なものを、どれだけやり切れるかだと思います。

  • 事業モデル構築力
    儲けるしくみをつくる力
    市場開拓力
    マーケットをつくる力
    強い危機感
    やり遂げる力
    軸をずらして、ずらして、ずらし続ける

  • ■企業タイプ

    A.1990~2010 年の20 年間に、売上高、営業利益、時価総額を大きく伸ばした企業がある。それら勝ち組100 社を分析すると、経営モデルは、次の4 タイプに大別できる。
    ・タイプJ:「オペレーション力」(技術力、製造力、販売力などの現場力)に磨きをかけ続ける。
    ・タイプW:オペレーション力に加えて、トップの「経営変革力」で成長を牽引する。
    ・タイプX:オペレーション力に加えて、「事業モデル構築力」と「市場開拓力」を成長のエンジンとする。
    ・タイプZ:オペレーション力、事業モデル構築力、市場開拓力、経営変革力の4 つ全てを兼ね備える。

    B.日本企業の大半は「タイプJ 」である。だが、今後はオペレーション力だけでは成長できない。なぜなら、右肩上がりの時代であれば、市場も自然に広がり、企業の売上も伸びたが、今後の日本経済にそれは望めないからである。

    C.タイプX へ変革するための前提条件は、「強い危機意識」と「やり遂げる力」である。

    D.X 経営転換への切り札は、次の3 つである。
    ・ずらし:自社の「軸」(事業領域や技術、特定市場)を見直し、それを「ずらす」ことで新市場を開拓する。
    ・緊密な協創:協力する相手と「緊密な協創関係」を築く。
    ・海洋国家モデル:地球規模での活動を行う。

    E.儲かる仕組みを考え出しても、市場がなければ成長できない。市場をつくっても、儲かる仕組みがなければ単に売上が膨らむだけに終わる。つまり、この2 つの力は、同時に両方が動いて初めて成長の駆動力となるのである。

    F.ただし、危機感をもった時にやってはいけないことがある。それは、闇雲に多角化することだ。いくら成長分野だといわれる事業領域であっても、本当に成長できる企業は限られる。では、何をすべきか? まずやるべきは自社の「軸」を見直すこと。創業以来、大事にしてきた事業領域や技術、特定市場にもう一度立ち返る。そして、それを「ずらす」。市場や技術をずらすことで、常に新しい事業モデルをつくり、新市場を開拓し続けることが成長につながる

  • ■書名

    書名:「失われた20年の勝ち組起業」100社の成功法則 「X」経営の時代
    著者:名和 高司

    ■概要

    「失われた20年」を経て、アベノミクスの途上にある日本経済はいま、
    「異次元の成長」への道と「停滞への逆戻り」の道の岐路(クロス
    ロード)に立っている。20年のあいだに大成長を遂げた勝ち組企業100
    社をリストアップして、その成功の秘密を解き明かすもの。ユニ・チ
    ャーム、味の素、ダイキンからファーストリテイリングまで、注目
    の会社を徹底分析! オペレーション力、経営変革力、事業モデル構
    築力、市場開拓力といった観点から、それぞれの企業を「J」「W」
    「X」「Z」の4タイプで考察。日本企業にとって究極の次世代経営
    モデルを描く。

    ■第一講 「失われた二〇年」の勝ち組とは?
    ■第二講 一点突破で「タイプX」を目指す弱者の戦略
    ■第三講 ずらしによる「X」経営への拡業
    ■第四講 「J」から「X」へのターニングポイント
    ■第五講 タイプZ:ファーストリテイリングの戦略
    ■最終講 成長へのX(クロス)ロード

    ■気になった点

    なし。

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著者プロフィール

一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)客員教授
東京大学法学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事の機械(東京、ニューヨーク)に約10年間勤務。マッキンゼーのディレクターとして、約20年間、コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。2010年一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)教授、20年より現職。

「2021年 『稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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