年金に頼らない生き方: 60歳から20年、月10万円稼ぐ方法 (PHP新書 885)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569815268

作品紹介・あらすじ

定年後の人生設計の仕方、年金だけでは安心できない、どうしたら定年後も稼げるか。その準備方法と、成功事例に学ぶ教えとは?

感想・レビュー・書評

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  • 年金問題は目下の、そしてこれからの日本の大きな課題になっていきます。すぐに年金生活を送るわけではない年代の人でも、いずれは来る日のために考えておかなくてはならないトピックです。

    日本は高齢化が進み、65歳定年の世の中になりつつありますが、高齢になっても受給年金で暮らせるのかは不明な、不安定な時代にもなっています。そんな見通しの立たない中で年齢に頼らずに暮らしていくためには、やはり何らかの収入を得ることが求められます。
    そのために、今から行っておくべきことはどんなことか。どのような準備をすればいいのか。

    若い世代ではなく、そろそろ人生への不安を抱き始める50代以上を対象に書かれた内容ですが、実際の人が取った具体的成功例を何パターンも紹介して、シニア年代の人々の身の振り方を提示しています。

    見据えるべきは、定年後の第二の仕事人生。そのためにまず必要なのは心構え、次に準備と対策。終身雇用制度を当てにせず、人生リセット後の新しい人生を作り上げていく意識の必要性を説いています。

    意欲を持って事前準備を怠らなければ、来たる年金生活も恐れることはないという著者の力強いメッセージを感じました。

  • 二兎を追わない、は名言だと思う。

  •  定年後の再就職先探しに当たり、凡人の年寄りをなかなか元気づけてくれる。
    <blockquote> 「定年まで勤めたといっても、他に行くところがなかっただけですよ」
     そういった自らを卑下するような態度は、新しい人生を模索するときの敵である。
     長年組織に勤めてきたということは、それだけで価値あることに間違いないのだから。</blockquote>
    <blockquote> 非エリート社員だった人の方が、人生リセットへの体制は整えやすいかもしれない。じゃまなプライドが希薄なほど、新しい人生への間口も広がるはずだ。</blockquote>
     再就職先を探すに当たって大事なのは、フットワークの軽さとめげない気持ち。
    <blockquote>この先に何があるかというワクワク感と好奇心を持ち続けることだ。その気持ちが、この先への不安な凌駕していればよい。</blockquote>
     首尾良く再就職先が見付かったなら、「前の会社では」などと言ってはならないとは既に言い尽くされていることではある。だから、若い人の不得手な分野を年寄りが補うという気持ちと、最早部下に指示を出す立場ではなく、そこでは自分一人で何でもやらねばならないと覚悟し、雇用主を始め周囲に自分を合わせていくという心構えを持たねばならない。
    <blockquote> 定年後の仕事は、人生の締めくくりの仕事となるだろう。自分の人生の物語をどのように紡ぎ終えるかの大事な部分だ。たとえ自覚できなくても、今までのなかで最も自分らしい仕事なのかもしれない。勤労者としての人生のラストステージで、めぐり会うべくしてめぐり会った仕事ともいえる。</blockquote>
     待っているだけでは何も始まらない。自ら磁場を発しながら、より多彩な社会的ニーズを引き寄せる努力をし、そうして巡り会ったニーズに対しては柔軟に対応する。
     そう、柔軟に対応する姿勢というのが一番大事で、年寄りには結構難しかったりする。柔軟な姿勢さえあれば仕事面だけでなく、かわいいじっちゃんだと言ってもらえるかもしれない。

  • まあタイトル通りの本。医師である自分とは前提条件がずいぶん違うだろうが参考にザッピングしてみた。ここ数週間、59歳をすぎて、年金制度などを調べると、自分にあっている方法は、65歳までは年収1000万以上で(会社ならば1500万か)ほぼフルタイムで働く、その間は年金は保険料を払う側でありまったくもらえない。65歳からは月20万程度の公的年金がもらえるので年収360万程度のバイトをやれば年金も減らされず月収50万を確保できる。まあ、65以降は支出状況(母など)や真紀の収入などの変動要素があり、「働かない」という選択肢もあるだろう。とにかく60歳はゴールではない。60−65歳をつらくない程度の仕事をしながらも人生をエンジョイできることが一番の課題だ。そのためには、厚顔をいとわず休みをとること、フレックスタイムなど活用すること。旅行にいくこと。偉大なるマンネリ(@タモリ論)を続けることだろう。

  • ちょうど今60歳手前の人向けの本でした。
    30代の自分には、内容が具体的過ぎた。

  • 自分の経験も合わせて考察をしているので重みがある。分析も的確で冷静。

  • 大手起業役員 経験者
    なんだ こんな ちっぽけな 仕事を
    やるのか と辞めることか多い

    三あ精神 焦らず 慌てず 諦めず
    一兵卒を いとわない
    果敢に チャレンジする精神が重要

  • 読まなくてもよい本です。タイトルと内容が食い違っています。多分、誤字脱字はありませんでした。(途中から読み流してしまいました)

  • 副題の、「60歳から20年、月10万円稼ぐ」といったあたりは、自分の事業目標にも通じるところ。
    現時点、開業して約1年半、何とか目標はクリアー出来ているが、今後の参考になるかもしれないと思って購入した本。

    「自らの持つ要素や条件と合致した何かを見つけたら、参考にして欲しい」とのことであったが、定年前の心構えとか、起業よりも職場探しが中心の内容構成であったので、今更の参考になる点は少なかった。

    また、仕事をすること自体が自己目的化していくという「仕事人間のDNA」で、定年後も仕事する動機をくくってしまうのも、どうかな?の感。もう少し何かがあると思うのだが。

    (2013/11/22)

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著者プロフィール

ふせ かつひこ
1947年生まれ。
一橋大学卒業後、総合商社に勤め、
十五年間の海外勤務を含め、国際ビジネスに従事。
2002年より著作活動を始め、下記のように
世代論、日本人論などを中心とした新書や
貿易実務書など著書多数。
古代の物流にも関心を持ち、
近年、日本列島を取り巻く海辺各地を取材。
古代史関連の著書に
『元商社マンが発見した古代の商人たち 歴史新書』
(洋泉社、2012年)がある。他、著書に
『54歳引退論―混沌の長寿時代を生き抜くために
 ちくま新書』(筑摩書房、2003年)、
『島国根性を捨ててはいけない 新書y』
(洋泉社、2004年)、
『アフリカに賭ける―ある商社マンの痛快人生』
(彩流社、2010年)、
『最新版 世界の資源地図』(岩本沙弓との共著、
青春出版社、2011年)、
『世界が見た日本人 もっと自信を持っていい理由
 日経プレミアシリーズ』(大賀敏子との共著、
日本経済新聞出版社、2014年)、
『なぜ世界の隅々で日本人がこんなに感謝されているのか
 PHP新書』(大賀敏子との共著、PHP研究所、2016年)、
『貿易実務の基本と仕組みがよ~くわかる本[第4版]
How-nual図解入門ビジネス』(秀和システム、2017年)
など。

「2018年 『海の古代史 幻の古代交易者を追って』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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