「60分」図解トレーニング 仮説思考 (PHPビジネス新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569817255

作品紹介・あらすじ

時間がないときこそ「仮説」を立てよ! 仕事の効率、スピードを上げるために必要な「使える仮説」を、確実に身につけることができる!

感想・レビュー・書評

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  • 仮説検証の目的、それは、行動を起こすまでの時間を稼ぐこと。仮の答え:仮説を立てて、その仮説をもとに、素早く行動を起こすことです。

    現代のビジネス状況は刻々と変化していて、確実な答えを出してから行動しようとすると時間切れになってしまうので、仮説検証という考えが生まれました。

    仮説検証を進めていくうえで、重要な要素、課題設定、仮説立案、検証があります。

    仮説検証は、考えるだけでなく、実際に行動を起こすことによってはじめて完成されるものであり、本書を参考として、スキルを磨き、仕事に役に立ててみてください。が本書のメッセージです。

    ■総論:仮説思考のプロセス
    ・変化の激しいビジネスシーンでは、山積する課題を短時間で解決する力が必要とされています。
    ・変化が激しく、不確実のことが多い場合、1つの結論にこだわっていては、融通にかけて、変化に対応ができない。⇒仮説を立てて、状況に応じてそれを修正しながら行動する という柔軟な考え方が必要になります。
    ・限られた情報をもとにいったん仮説を立てて、それに沿った行動をすることによって、よりスピーディに対応できるようになります。
    ・いつ、どの時点でも行動に移すことができるように準備しておくこと ⇒ そのために、判断の材料となるものを、仮のかたちでも持っていく必要があります。 ⇒ これが仮説です。

    ・行動すべきとき、何か基準がないければ動くことができmさえん。 ⇒仮説は次に取るべき行動を「決める」ために立てるものです。
    ・仮説とは、「入手可能な情報や知識から導き出された、現時点でのベストな結論」のことです。
    ・仮説は、「ベストを尽くして考えるもの」です。
    ・仮定と仮説の違い。 仮定 ⇒ 別の結論を出すために必要な情報が欠けている場合に、仮置きをするもの。 仮説 ⇒ 私たちの行動に直結するもので、決して仮置きしてすむものではありません。
    ・仮説を立てる3つの条件 ①裏付けがあること ②次の行動を喚起できること ③検証が可能であること
    ・仮説思考ができる人 ⇒ 自分の出した答えに固執しません ⇒ 自分とことなる意見に対する許容度が高い ⇒ 自信があるからこそ、仮説に責任をもち、柔軟に修正ができる
    ・仮説思考の精度 漠然としたレベルではなく、誰もが具体的に何をすればよいかをイメージできるレベルに精度を高めること
    ・本当に使える仮説の条件 ①掘り下げられている ②手順を踏んでいる ③加えて、新規性・独自性のある仮説を志向する
    ・逆に使えない仮説 ①思い付き ②事実の説明、裏付けの要約 ③ピント外れ ④当たり前のことの羅列

    ・仮説思考のプロセス ①問題意識 ⇒ ②課題 ⇒ ③解決策の方向性/指針 ⇒ ④具体策
    ・仮説思考に求められる2つの考え方 ①大胆に柔軟に ②丁寧に地道に 2つの考え方をメリハリをつけて活用する

    ■課題の設定
    ・課題 ⇒ 漠然とした問題意識を凝縮したもの ⇒ 解決策や行動のピントがずれていないかのよいガイドラインになる
    ・データは漠然とした問題意識を課題にする触媒の1つ
    ・斬新な課題が見つからない ⇒ 対象をさまざまな角度から眺める
    ・3つの見方で対象を捉える ①視座:目線 ②視野:状況を見る範囲 ③視点:物事をみる角度
    ・多面的に考えるコツ ①具体的にイメージする ②比較する ③立場を変える
    ・課題の設定 ⇒ 見方をいくつか組み合わせるとより深い課題を設定することができる ⇒ 課題は問いにしておく
    ・課題の設定に必要な力 ⇒ ①対象に対してどれだけ関心を持てるか→対象に深くコミットする ②関心の幅を日頃から広げておく
    ・課題設定の3つの条件 ①問題意識に沿っている ②きっかけを反映したものになっている ③答えが出る
    ・データ入手:入手方法(How)を考える前に、何が必要か(What)を考え、その次に方法を考える

    ■仮説を立てる
    ・裏付けに即した仮説となっているかを気を付ける
    ・ずれた仮説 ①裏付けと無関係な仮説 ②裏付けの一部しか使っていない仮説 ③裏付け以上の情報を含んだ仮説⇒精度の低下
    ・自分の知りたいことにダイレクトに答えるような仮説を立てる ①So What ②Why という2つの問いかけ。
    ・その仮説はどの程度確実なものなのかを気につける

    ■仮説を検証する
    ・2つの検証スタイル ①実験型の検証 ②裏付け補強型の検証
     実験型の検証 実際に自分の立てた仮説通りに行動してみて、その結果をもとに検証する ①行動のスピードアップ ②行動を喚起しやすい
     裏付け補強型の検証 実際に実験することがむずかしく、間接的に仮説に関連する情報を活用しながら、裏付けを補強して、検証する  ①背景の確認 ②データ量を増やす ③データのかけている部分を補強する ④データの項目を増やす
      ⇒ 必要なデータの内容に加えて入手の仕方を考えておく、必要なデータが得られない場合の代替策までを考える
    ・検証の際の注意点 ①時間的制約 ②仮説のもたらすインパクト ③情報の入手しやすさ

    ■仮説を活用する
    ・仮説思考は、活動を含めたダイナミックなプロセスです
    ・仮説を立て、検証し、進化させ、行動に移す という流れの中で、何をすべきかを意識しておく
    ・チームで仮説思考を使う場合に気を付けるのが「見える化」
    ・チームで仮説思考を進めるにあたって ①仮説はたたき台であるという共通認識をつくる ②最初に立てた仮説は残しておく
    ・仮説の横展開のメリットとは ①組織全体での生産性の向上 ②横展開すること自体、組織全体の学習能力を高めることにつながる

    Contents

    第1章 仮説思考のプロセス
    第2章 課題を設定する
    第3章 仮説を立てる
    第4章 仮説を検証する
    第5章 仮説を活用する

    ISBN:9784569817255
    。出版社:PHP研究所
    。判型:新書
    。ページ数:160ページ
    。定価:1000円(本体)
    。発売日:2014年03月04日第1版第1刷

  • ちょっと手にとって、通勤電車で目を通すのにちょうど良いボリューム。

  • ”仮説思考”、ようは行動する前に仮説を立ててから行動する事です。課題を解決する途中で徐々に仮説を訂正・再構築したり、課題に対するアクションが終了した後に再度仮説を構築してアクションを起こしたりと数パターンあります。慣れてくれば仮説の精度が上がってきますので課題解決までの時間が大いに短縮されるでしょう。

  • 言葉は悪いが最初は胡散臭いと思った。抽象的な表現が多かったからだ。
    話が進むと具体的になるので、役に立つのではないかと感じた。

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著者プロフィール

東京大学文学部卒業。日産自動車にて、取引先部品メーカーの経営分析・指導を担当。ウイリアム・エム・マーサー(現マーサー ジャパン)にて、人事制度改革、組織変革等のコンサルティングに従事した後、グロービスを経て独立。現在は、人材開発、組織変革に関するコンサルティングに携わると同時に、ロジカルシンキング、情報活用術、仮説思考などの分野の指導、著作活動を行っている。
著書に「仕事を『一歩先』へ進める力」(実務教育出版)「ケースで学ぶ問題解決の手法 シナリオ構想力実践講座」(ファーストプレス)、「ビジネススクールで身につける 仮説思考と分析力」(日本経済新聞出版)、「図解で学ぶビジネス理論 人と組織編」(日本能率協会マネジメントセンター)など多数。

「2018年 『仕事の悩み 問題解決』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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