世界のエリートの「失敗力」 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569817262

作品紹介・あらすじ

一流大学のMBA入学資格にはなぜ「失敗から学んだ経験」があるのか。世界は完璧な人ではなく、転んでなお立ち上がる人を求めている。

感想・レビュー・書評

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  • 『失敗はネガティブなものではなく、人生の一部だ』
    世界や日本で活躍しているビジネスマン達の失敗談を綴り、解説を加えた著書。

    色んな企業文化があるものの、成功には挑戦が必要で、その挑戦にはどうしても失敗がつきもの。
    内向的に失敗を恐れるのではなく、失敗に対する過程などの考察と、解決策及び改善策を考えることが大切ですね。
    要するに、ただ失敗するだけじゃなくて、その失敗から何を学んで次どうするか!
    それが大切。だけど難しいね。

    あと、言い訳の布石っぽいけど、失敗したとしてもそれまで最大限の努力を尽くし、最低限の誠意を持って仕事をする必要性についても改めて気付かされた。
    全力でチャレンジした上での失敗じゃなきゃ意味がないと。

    当たり前の事だけど、言うには易く行うには難しい!

  • 面白い。

    失敗から学ぶのは当然と考えつつ。

    エリート的な立場(大手企業、外資コンサルなど)の人が、ビジネスで失敗した(仕事業務の中での失敗)ことを語っている点が特に面白かった。

    例えばソニーのカメラ事業を低所得者層(スラム等)に売る場合にtoCでは全然だったが、写真学校の先生に向けて売ることで成功したみたいな。これも言われればなるほどだが、そこに現場で気付けるか、試せるか、失敗しても次のアイデアでトライできるかということがポイントになる。

    というような話も含めてそれらの取り組みと失敗、そこから学んだこと、そして挽回または次の取り組みや「失敗」を活かしてそこから次のチャレンジという構成が良かった。

    あとはハーバード大学の取り組みも紹介されていて、当然そこにいるから優れているということでなく、そこで「失敗」をシミュレートしたり、体験して「自分で考える」ことで、身につくものが多そうだというのも分かる。それを優秀というのはとても分かりみがある。

  • ビジネスの第一線で活躍する12名のリーダーの失敗体験をリアルケースの形で収録。読み物としても面白いし、何よりビジネスエリートに属する彼ら彼女らが、各々の失敗体験のどのような点から何を学んだのか、その着眼点などを追体験できるのは大変貴重。

  • 自身が失敗を極度に恐れているため、失敗についてどう向き合えばいいかを考えるために購入。


    本の中に出てくる方々は一流の方々であるが、多くの失敗をなされている。失敗は認識の問題であり、失敗を失敗と捉える人もいれば、失敗を成功の糧と捉える人もいる。認識について扱う本や、失敗の捉え方を扱う本は他にあると思うが、具体的な事例を提示して説明してくれている点は非常にありがたい。


    本を読むだけでなく、世界的な企業で働いている方々の失敗に対する捉え方をうまく自分に当てはめ、活用していくことが必要。

  • 『世界のエリートの「失敗力」』

    失敗力とは、一言で言えば
    「失敗を肯定的に捉える考え方」や
    「失敗から立ち直る術」
    を意識的に使う力である。

    また、失敗力が必要なのは、
    失敗を恐れずにチャレンジすることが大事なだけでなく、失敗から多くのことを学ぶことができるからだ。

    そして、失敗力を鍛えるためには、
    ・失敗したらすぐに修復すること
    ・失敗の原因分析をすること
    が特に大切である。

  • 海外のビジネススクールでは、「失敗学」が重視されている、それは失敗はどんな優秀な人間でもやってしまうもので、そこから何を学ぶのか、どう再起するのかこそが成功の秘訣だからだそうだ。
    超優良企業に勤めたり独立したりと世界で活躍する日本のビジネスパーソンにインタビューして書かれた本書ですが、個人的な経験話で終始していて、まとまりがなかったのが物足りない。

  • 2019/01/22 図書館
    エバーノートに保存していた新聞の書評記事を発掘.
    タイトル見て期待したのが失敗w
    たぶん,「失敗の本質」の亜種的タイトルを狙ったのだろう.
    掲載されている内容は,全然失敗でない.
    なんか,子供の頃,悪いことした話みたいに,今話しても,なんの影響もない話の羅列.
    なので,読んでみても,まったく心に響かない.
    あらためて,失敗の本質が名著であることが確認できた.
    そんな中で,参考になったのは,以下の2点.
    まったく失敗とは関係ない話だ.
    ***
    ●マッキンゼーのプレゼン:社長と役員が何をすればいいのかプレゼンに示してある。
    トップの意思決定につながる提言ができるかどうかが勝負。そしてトップの意思決定は、常にシンプルでなければならない.
    ●Googleでは、最高ではなく、最低限を満たせ、と言う考え方がある。最低限のスペックが揃ったら、商品を市場に出して試してみる。これは、最高を目指すアップルと対極にある考え方.

  • エリートの共通点。それは、失敗した後に必ず改善することである。失敗を失敗のままで終わらさず、自分の糧とする。つまり、なぜ失敗したのか『敗因分析』をおこなうのである。失敗には原因が必ずあるのだ。

    また、失敗の基準は人によって違う。失敗した、とその人が感じれば失敗であり、勉強になったと感じればそれは失敗ではなく次へとつながるエネルギーとなるのだ。

    失敗から得られる学びは図りしれない。だからといって闇雲に行動して失敗するのではなく、綿密に計画し全力で物事に取り組んでこそ失敗が生きてくるのだ。

    やらない後悔よりやる後悔。どんどん挑戦して行こう。

  • 失敗を語る。語れるようになったときは、立ち直っている。
    失敗を恐れずに、謙虚に、前に進んでいく。
    部下を育てることができる人は、経験を積んでいるから、器が大きい。若い人たちが経験を積めるような環境づくりが必要だな。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99583736

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著者プロフィール

1998年3月 一橋大学法学部卒業
1999年8月 マールブルク大学(ドイツ)法学部公法・国際法専攻(LL. M)修了
2000年3月 一橋大学大学院法学研究科公法・国際関係専攻修士課程修了
2003年8月 マールブルク大学法学部公法・国際法専攻博士課程修了(Dr. jur)
外務省勤務,明治大学法学部専任講師・准教授等を経て,
2021年10月 明治大学法学部教授(現在に至る)

「2021年 『EU海洋環境法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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