じつは「おもてなし」がなっていない日本のホテル (PHP新書 909)
- PHP研究所 (2014年2月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569818238
作品紹介・あらすじ
6年後の東京五輪に向け、外資系ホテルが続々と上陸! サービス業の“基本のキ”を忘れた日本のホテルに、果たして勝機はあるか?
感想・レビュー・書評
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私の不勉強。ホテルというのはある程度金に恵まれ、使える人しか行けない場所なのだと改めて知った。著者の言うことはもっともだと思うが、このようなホテルを日常的に使う日本人はかなり少ないのではないかと。
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非常に興味深い内容だった。日本の高級ホテルには泊まったことがないが、憧れはある。しかしながら、欧米のような☆ランクがなく”勝手に”名乗っているという点には驚いた。
食材偽装問題が世間を賑わせたが、食材だけでなく”ホテル運営”そのものが偽装されているということだ。
ホテルのブッフェが流行るからくりにも納得。
やや批判的な内容に傾倒しているものの、日本のホテル業界に大きな問題を提起していると思う。利用する側の意識改革にもなる。 -
○有名ホテルの総支配人を歴任した桐山氏の著作。
○昨今の有名ホテルでの食材偽装問題などを考察しながら、日本のホテルの問題点や課題について明らかにしている。
○欧米のホテルと日本のホテルがここまで違うのかということが改めて分かった。ただ、超一流の外国のホテルと日本のホテル全体を比べてしまうのには、ちょっと無理がある。やや分不相応な批判なのかもしれない。
○ホテルマンの見方が変わった。 -
ビュッフェレストランが異常に増えたのは、スタッフが少なくてすみ経験不足でも務まるから。加えて人件費が削減できるばかりか売り上げも見込める。ホテルの質的低下がこれでもかと言わんばかりに列挙されている。読み進むほどに暗澹たる思いが重くのしかかる。どこへ行っても一律10%のサービス料。増嵩する炭水化物メニュー。親会社からの権限の委譲もない。自分が最高級と言えば最高級になってしまう言った者勝ちの世界。高級ホテルのレストラン=高級レストランはもはや幻想。ホテル業界に再起はあるのか。