牛乳は子どもによくない (PHP新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569821665

作品紹介・あらすじ

牛乳には仔牛を成長させるためのホルモンが大量に含まれている。それを人間が飲んだ結果、乳がん患者が多数生まれた。衝撃の力作。

感想・レビュー・書評

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  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:648.1||S
    資料ID:95150435

  • 時間の無駄だった。

  • ・カルシウムは足りている。50年近くも前から「日本人に不足している唯一の栄養素はカルシウム」と声高に叫ばれ続けてきた。背景には牛乳・乳製品を「売らんかな」の商業主義が見え見え。

    ・牛乳を飲まなくても身長は伸びる。いくら牛乳を飲んだところで日本人の平均身長がアメリカ人のように高くなることはない。牛乳のカルシウムは身長の伸びと関係ない。

    ・食育基本法が制定されても文科省は「牛乳強要」を続けている。新・学校給食法は7つの学校給食の目標を掲げている。目標の6番目に「我が国や各地域の優れた伝統的な食生活についての理解を深めること」とある。昼食の「ごはんとおかず」に「牛乳」を必ず添える食事が、「伝統的な食生活についての理解を深めること」につながるのか。「ごはん+おかず」に牛乳はまことに奇妙な組み合わせである。保護者が「わが子に牛乳を飲ませないでほしい」と要望すると、校長は「牛乳を飲まないとカルシウムが不足する。<○○の理由で牛乳は飲まないように・・・>という医師の診断書を提出せよ」というそうだ。親が飲ませたくないというのに、学校長にこんなことをいう権限があるのか、いやない。

    ・10~11歳の児童の場合、学校給食で400mgのカルシウムが必要となっている。そのため、牛乳なしでは学校給食の献立が作れないと栄養士が嘆いているが解決策は簡単。どうしても文科省の通達を守りたいのであれば、調理にあたって卵殻・貝殻カルシウムを0.2g加えればよい。単位グラム当たり牛乳カルシウムの100分の1の価格で購える。これらのカルシウムを振りかけに混ぜてごはんにかけてもよい。児童・生徒にホルモン入り牛乳を飲ませるくらいなら、卵殻・貝殻カルシウムの方がずっとまし。

  • 牛乳を含めた乳製品は、控えめにしようと思いました。

  • カルシウムの摂取量を増やしたことで骨粗鬆症や骨折が予防できるわけではない。ましてや牛乳を飲めば骨折が予防できるわけもない。恐るべきことにカルシウム摂取量の多い国ほど骨折が多い。無駄に摂取するから骨が脆くなってしまうと考えられる。すべての栄養素に言えることであるが、食べるものが乏しければ人間は少ない栄養素を効率よく使って生き延びるという生物学的能力を働かせる。骨以外のところで存在するカルシウムは1グラム程度。余分なカルシウムはほとんど糞便となって排出されているのが実態。加えて牛乳は乳癌や前立腺癌の原因となっている可能性が極めて高い。牛乳は決して健康食品などではない。嗜好食品にすぎないのである。しかと心得たい。

  • 牛乳神話ともいえるものが、ほとんど疑問を持たれることなく築かれている日本に於いては、本書の内容に拒絶反応を示す人が数多くいるだろう。
    また、本書が「ブランチ」等のメディアで取り上げられることもないだろう。
    それ程、我々にパラダイムシフトを求める内容だ。
    反論も勿論あるだろうが、離乳期を過ぎてからも飲み続けている女性ホルモンたっぷりの牛乳がどのように生産されているかを知れば、これからの“付き合い方”を再考せざるを得ないはずだ。

  • 牛乳や、牛乳中のエストロゲンががんの原因とするのは乱暴な論理ではないか。反対の結果を示す報告もあるようだし。
    著者が書いているとおり、批判的に読む必要があると思う。
    出典の論文がたくさん出ているのは良い。

    参考
    一般社団法人Jミルク 「牛乳は子どもによくない」(佐藤章夫著 PHP新書)への対応(第1報)
    http://www.j-milk.jp/sp/gyokai/news/berohe000000l8qd.html

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著者プロフィール

1963年 信州大学医学部卒業
1982年 山梨医科大学教授(予防医学)
2002年 山梨医科大学名誉教授
著者ウェブサイト「生活習慣病を予防する食生活」
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/

「2010年 『米と糖尿病 日本人は炭水化物(糖質)を制限してはならない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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