家族連写

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569826264

作品紹介・あらすじ

あの日の父と同じ歳になった。あの日の父の想いが理解できた――。稀代の作詞家・森浩美が綴る人生の滋味に溢れた「家族小説」短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    どこにでもあるような家族の姿を描いた8つの短編集

    ・しあわせやあ
     結婚を急かされているが、彼女は独身主義者…。
    ・ピンボケ
     一人暮らしの父を心配して行くと、趣味の写真を撮るのやめた理由を話し始めた…。
    ・温かいお礼
     女手一つで苦労して育てた息子が初任給で焼き肉をご馳走してくれるという…。
    ・妻の逆あがり
     最近の妻はどことなく覇気がない。空の巣症候群か…。
    ・紙ヒコーキ飛んだ
     父の住む町へ息子と孫で紙飛行機を飛ばしに行く…。
    ・ほら撮るよ
     年に一度の家族写真にこだわる父…。
    ・お駄賃の味
     遊園地に期限切れの入場券を持った見るからに生活が苦しそうな母と息子がやって来た…。
    ・ここにおいで
     愛犬チョビに最後の時が迫っている…。


    どこにでもあるような普通の家族の日常のひとコマを切り取って丁寧に描かれている。
    家族だから言えない、でも家族だから伝えたい想い…。
    どのお話も、親の思いや子供の思いどちらもが心に沁みます。
    人の優しさや家族への想いや愛に溢れてて心が温かくなります。
    とても、とても優しいお話でした。
    どのお話も素敵だったのですが「しあわせやあ」・「温かいお礼」・
    「お駄賃の味」・「ここにおいで」が良かったです。

    色んな思いがあったりするけど、やっぱり家族って良いなぁって思えた♪

  • 短編だからしかたないかもしれないけれど、ストーリーに深みがちょっと足りない。

  • 軽い感じがちょうどいい。あっという間に読了。『ほら撮るよ』よくわかるなぁ。

  • 第何段だかわからないが、家族シリーズ。短編8編。連載していた雑誌は異なるようだが安定の質。いくつかグッときた。

  • ハートウォーミングが家族の話。短編集。ほっこりしたいときに

  • 森さんの新しい家族シリーズ。
    今回も珠玉の名作である。
    大きな山谷はなく、平坦ではあるが一つ一つが優しく読み手の心を暖かくしてくれる。

  • 写真、想い出がテーマ?

  • 短いのはあんまり好きじゃない 1つ1つの話は良いけど短いなりに浅い 最後が悲しすぎる

  • 家族と繋がる事の幸福感を伝えてくれる本。8編の短編オムニバス。「それでも心に連なる映像はあなたが生きた証となる」というエピローグから始まる。8編の題名の付け方が秀逸。家族は増えたり減ったりし続ける。単純な足し算や引き算では無い。時に神様のいたずらもある。普遍的に続く温かな日常。思わず身体が、心が多幸感に包まれる。家族は「連写」の連続。時にピンボケな映像があったって家族だから構わない。血の通った温もりがそこにはある。「しあわせやあ」に登場するおかんのようにほがらかに生きたい。あなたも「家族連写」しませんか。

  • 家族をテーマにした八つの短編から構成されている。どの作品も大きな事件が起こるわけではないが、どこにでもありそうな心温まるエピソードを収録している。
    ハートウォーミングな短編集。

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著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

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