人生という作文 (PHP新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569827827

作品紹介・あらすじ

人間関係、家族、仕事……。あらゆる悩みは「書く」ことで乗り越えられる。書いて自分を見つめ、不安や迷いを捨て去る、人生の指南書。

感想・レビュー・書評

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  • 書くとは自分自身を見つける事、
    ものを書く時は、自分ひとりと向き合う時間、
    はじめに〜に書いてある見出しで読もうと決めた。

    書くということは
    1.なぜ書くのか。
    2.何を書くのか。
    3.どう書くのか。

    人には書かねばならぬ理由がある。
    何を書くかはどの位考えても考えすぎということはない。
    そのうえでどう書くかに移る。
    何を書くかが決まっていないのに、どう書くかばかり考えている人がいる。どう書くかは、前の2つが決まって初めて出来てくる。

    このあたりで唸った。
    そうなんだろうなあと…まだ何も書いたこともないけど、納得させられる。

    ものを書く時は、自分一人と向き合うから孤独である。孤独は淋しいものではなく、自分を知るためのもっとも豊かな時間である。孤独を知らない人にはものは書けない。

    ここも有無を言わせぬ説得力がある。
    孤独は悪いものではないのだと、どこか安心感さえ覚える。何かの拍子に感じる孤独は、何も悪いことではないのだと、そして自分だけではないのだと、それこそいっそ逆手にとって、孤独と向き合い、私もものを書いてみようかという気持ちさえ湧いてくる。ものすごい真実に辿り着いているような…そんな気さえしてくる。

    個性とはちがいの事をいう。同じものを個性とはいわない。テーマに賛同しない…
    前置きをできるだけ省き、最後も余裕を持って終わる…
    結論めいたことは出さずとも読む人に考えさせる文章を書く…
    特に最初の一行は中身を読みたくなるように、何が起きるのかと興味を惹かせる必要がある…
    身近な題材で、それをどのくらい観察して書けるか…
    旅行記などは出かけた場所や見たものの描写、表面的な事象にとらわれてはいけない…
    自分の感性で感じた部分や心の動きを描写が大切…

    いずれも抜書きの私がいつか実現させるかもしれない、私が書く時のために参考にしたいこと。

    巻末の対談でも参考となるところは多かった。

    ①男は事実を羅列することでまとめようとするし、女は思いを書きますが、片方だけでは形にならず、事実と思い、両方書く必要がある。
    また、男は横に広がりのあるものを書き、女は自分の心に縦に切り込んでいく。どちらもが書くには必要な視点である。
    ②人は誰しもエポックメイキングな出来事があり、それを輝くように磨き、強調して書いてみるのも良い。必要なものは書き足し、邪魔なものは省く。そうすると物語の輪郭がハッキリと見えてきて、より深く掘り下げて書けるようになる。
    ③人と違う事を書かなければ、誰も読んではくれない。そして違う事を書いても、多くの人の感情につながるものがなければならない。
    自分なりの物事や世界を見る角度を見つける事だと思う。斜めから、逆さから、上から俯瞰して…視点は斬新に、しかしそこから深く書き進めて、読者と共通する心情や感覚の地脈につながる事が大事である。

    多少、時代がかった面や上から目線だなあと感じるところもあったけど、相対的には書くことに向き合うにあたっての学びは多かった。

  • ものを書くという事は自分を掘る事。自分を知る事。書く事によって私になる。

  • 飛ばし読み。小林聡美オススメの一冊ではあったが、いまの私の気分にはあわず、、、

    女の生き方、女の感性、みたいな本ね。

    わたしはいま、官僚、政治家、闇、腐敗、不正、みたいなのを暴きたい気分なので対極ともいえる、、

  • Vol.339 書くことで人生の悩みを乗り越えられるのか?http://www.shirayu.com/letter/2016/000686.html

  • 【生き方】人生という作文/下重暁子 /20160921(118/544)<239/54991>
    ◆きっかけ
    ・日比谷図書館

    ◆感想
    ・斯様な自己表現ができれば素敵。そのためには遊び(ゆとり)がないと。島地的なセンスがほしい。

    ◆引用
    梨ありがとう、美味しかった

    ベートーベン英雄を聴きながら、頂いています。ーみずみずしくて雄大で

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著者プロフィール

1959年、早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして活躍後フリーとなり、民放キャスターを経て文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。日本旅行作家協会会長。
主な著書にベストセラー『家族という病』『極上の孤独』『年齢は捨てなさい』『明日死んでもいいための44のレッスン』(以上、幻冬舎新書)、『鋼の女――最後のご女・小林ハル』(集英社文庫)、『持たない暮らし』(KADOKAWA)、『夫婦という他人』(講談社+α新書)、『老いも死も、初めてだから面白い』(祥伝社新書)、『自分に正直に生きる』『この一句 108人の俳人たち』(以上、だいわ文庫)他多数。


「2023年 『年をかさねるほど自由に楽しくなった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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