ただ生きていく、それだけで素晴らしい

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 112
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569831107

作品紹介・あらすじ

「ストレスにはちゃんと意味がある」「鬱であることを否定しない」など、生きづらさを感じている人へ向けて贈る、珠玉のメッセージ集。

感想・レビュー・書評

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  • どことなく難しそうな気がして(ほんとうに私の勝手なイメージです)避けてきた感が強い著者の作品。

    今までに手にしたのは「親鸞」(青春編)のみで、続編はながらく積読に。

    小説ではなく、人生論を綴った本作で、少し私の抱いていた勝手なイメージに変化を感じています。

    何かと生きづらい世の中で、孤独感に苛まれ、辛く苦しい思いをしている人、目標もなくただ毎日時計の針だけが周りの人と同じ時を刻み続けている人、心に悩みや闇を抱えている人...

    そんな人々へ贈る著者からのメッセージ。

    「あなたは、あなたのままでいい」

    「ただ生きていく、それだけで素晴らしい」私と同じように読み終えた人はフッと肩の力が抜け、ほんの少し心が温まった。

    そんな体験をしたのではないでしょうか。


    ながらく積んでいた著者の「親鸞」、今が読みどきな気がします。




    内容紹介
    人生とは、幸せとは、命とは――。
    長年に渡る作家生活の中で、数々の人生論を語ってきた五木寛之氏。本書は、その総まとめとも言える、著者渾身の1冊です。
    「不条理であることを悩まなくていい」「人生の目的を求め続ける、それこそが人生」「悩むことは、何かを生み出す一歩手前かもしれない」など、生きづらさを感じている人や未来への漠然とした不安を感じている人に贈る、珠玉のメッセージ集。
    「私たちは生きているだけで価値のある存在です。生きるというだけですでに様々なことと闘い、懸命に自己を保ち、同時に自然と融和している。悩みのたうちながら、毎日を生き抜いている。そんないのちの健気さを思うと感動を覚えます。まずあなたのいのちの健気さを、自分自身で認めてあげてほしいと思うのです」 (本書より)
    内容(「BOOK」データベースより)
    私たちは生きているだけで価値のある存在です。生きるというだけですでに様々なことと闘い、懸命に自己を保ち、同時に自然と融和している。悩みのたうちながら、毎日を生き抜いている。そんないのちの健気さを思うと感動を覚えます。まずあなたのいのちの健気さを、自分自身で認めてあげてほしいと思うのです。あなたは、あなたのままでいい。生きづらい現代に贈る、珠玉のメッセージ集。
    著者について
    作家
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    五木/寛之
    1932年(昭和7年)福岡県生まれ。平壌で終戦を体験し、47年引揚げ。早稲田大学中退後、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』他で吉川英治文学賞、2002年菊池寛賞受賞。2010年長編小説『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 五木寛之氏の本はよく読んだ。昔の小説は面白かったし、人生論もためになった。しかしいつ頃からか面白みを感じなくなっていた。▼久しぶりに氏の本を読んで、心が休まる感じを受けた。「生きていく、それだけで素晴らしい」タイトルが語るとおり、生き悩んできた我らにそっとささやいてくれる。いつも多くの不安が待ち受けている。でもそれほどひどいもんじゃないから安心して、そう語ってくれる。▼「不条理であることを悩まなくていい」「人生の目的を求め続ける、それこそが人生」「悩むことは、何かを生み出す一歩手前かもしれない」「私たちは生きているだけで価値のある存在です。生きるというだけですでに様々なことと闘い、懸命に自己を保ち、同時に自然と融和している。悩みのたうちながら、毎日を生き抜いている。そんないのちの健気さを思うと感動を覚えます。まずあなたのいのちの健気さを、自分自身で認めてあげてほしいと思うのです」「『他力』とは、他人任せという意味ではありません。求める・求めないにかかわらず、まるで船の帆を揺らす風のように、私達を動かしてくれるものなのです」

  • 五木寛之先生の本。肩の力を抜いてマイペースに生きればそれで良い、無意味な人生などない、五木寛之先生のそんな優しいメッセージが詰まっていました。でも人間として生まれてきたからには何か立派なことを成し遂げたい、社会に認められたい、成功したい、そう思うのは余計な自己顕示欲なのかなとも考えさせられました。

  • 《図書館》【再読】生きていくということが、年を重ねるほど、つらくきつい。大変だからこそ、乗り遅れなければいけない。

  • 評価に囚われない生き方はどうしたらできるのだろう。

  •   個人的に七割がたはピンと来ない。所々で著者の経験や仏教の引用が盛り込まれているが、内容を消化しきれない部分が多い。
    あと5-10年後に読めばわかるのだろうか。

  • 若いときのような俊敏な動きができなくなる、トレーニングしなくてはと思う、手や足、体が動くことを有難く思う。最近、体と向き合うことが多くなりました。 五木寛之 著「ただ生きていく、それだけで素晴らしい」、2016.11発行。このタイトル、しみじみとそうだなと思います(^-^)

  • 1テーマずつ
    経験に基づいてわかりやすく解説

  • 本のタイトルが中身を全て語っています。

    「ただ生きていく、それだけで素晴らしい」

    心の底からそう思える日々をすごして生きたいと思います。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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