最強の生産性革命 時代遅れのルールにしばられない38の教訓

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569837420

作品紹介・あらすじ

時代遅れの働き方、会社のあり方、経済と政治の仕組み……日本の大問題はここにあり! 世界を知り尽くした二人が炎上覚悟で徹底討論。

感想・レビュー・書評

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  • 現代日本が抱える問題点と改善策を語り合った一冊。
    竹中さんのイメージが変わった。とても真っ当な提言をしていた。
    幅広くディスカッションされていて勉強にもなる。

  • 小泉純一郎首相時代に経済財政政策担当大臣として
    辣腕を振るった竹中氏と、最近のビジネス本では
    一番勢いのある「働き方革命」の寵児である
    ムーギーキム氏の対談本です。

    まさしく現在の既得権をブッタ斬り、いかに日本が
    グルーバリズムから遅れているかが非常に良く
    わかります。

    小泉政権時に竹中氏は新自由主義を標榜し、
    あらゆる規制を排除したことによって「ユダヤの手先」
    とか「金の亡者」とか言われましたが今から見ると
    竹中氏の行動は決して間違っておらず、まだ改革が
    足りないくらい、と思ってしまいます。

    そうでないと日本は本当にアジアの一小国に
    成り下がってしまうくらいの危機感を与える一冊です。

  • 宴会は途中で抜け出す=自分のやりたいことをやるため=遅れずに行く、コートをもっていかない、カラオケは最初に2曲歌う。

    リーダーにはパッションが必要。人はパッションについていく。

    高齢者間で貧富の差が拡大=反復教育で補う。

    保険診療は法律で宣伝してはいけないことになっている。自由診療は宣伝してもいい。その結果、怪しげな自由診療が増える。メディアの宣伝に騙されないこと。

    笑うことで脳も楽しくなる。楽しいから笑うのではない。

    競争至上主義ではいけない。真のイノベーションは競争を無意味にするほどの新しい発想のこと。

    企業の数が多いのは競争しているからではなく、もたれあっているから。
    航空会社は一社でいい。JALとANAは競争というより談合的な関係にある。

    フランスやドイツの大陸法の歴史=成文法が中心。
    イギリスの判例法の考え方のほうが、イノベーションが起きやすい。

    吉本せいは、落語好きな旦那に寄席を買った。

    人間は得るものより失うものに対して大きな価値を感じる。

    日本の政策は終身雇用の官僚が作っているから変化できない。

    大久保利通=紀尾井坂の変で暗殺された。

    官僚の抵抗する3つの手口=族議員、ブラックジャーナリスト、大手新聞。
    役所を敵に回す政策ほどメディアに叩かれる。
    政策通、という大臣は官僚が作ったもの。

    作るべきものは事業ではなく変化できるリーダー。

    首相公選制。
    アメリカは自分から登録しないと大統領選挙の選挙権がない=衆愚政治を避ける一手段。

    養父市は農業委員会を実質廃止して農業法人を導入した。
    農協では農地を守れない。個人が農地を放棄している。

    日本のキャッシュ比率は20%で異常に高い。

    フルーガルイノベーション=なんでもない技術が他の国で役に立つ=安上がりのイノベーション。使い道を考える。

    フランスは実質的に社会主義国。税金が高く、手続きに時間がかかり、労働者の権利が強い。

  • 個人レベルの話はなく、政策中心の対談。対談だからなのか、生徒と先生の上下関係による遠慮が原因かは解らないが、名作「 最強の働き方」を超える痛快さやキレ味が足りない。

    政治の世界、政治家、実業界、官僚の三つ巴の解説は修羅場を、経験者である竹中教授の解説は面白い。
    タクシー配送アプリウーバー、京都の旅館と民泊など、既得権益に関する真っ当な指摘であると思う。

    しかし、会社員を中心とした中間層への税負担を増やすべきというのは、節税対策の選択肢が豊富な高額所得者と異なり、給与控除の仕組みがある会社員への増税というのは、ナンセンスであると思う。

  • ベーシックインカム
    リカレント教育
    1日1時間歩く
    それなりに責任意識はあるが、最終責任者ではないという自覚
    子供の頃から決める習慣

  • 好きなことをやらないと続かないこと、終身雇用が成り立っていないことに共感

  • 政治や農業・観光といったサービス業の既存権益の構造を暴露した本で非常に面白かった。著者が書いているように炎上するような内容(国民のリテラシーの低さや結婚の多様性の容認)も含んでおり読んでイラっとする人もいるかもしれないが、個人的には色々と考えさせられる一冊だった。

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著者プロフィール

ムーギー・キム
京都大学経営管理大学院博士課程にて、日本と韓国を含めた企業の社会的責任(CSR)を研究中。投資家・コンサルタント・実業家。京都府生まれの在日コリアン3世。
慶大総合政策学部卒後、INSEAD(フランス・シンガポール)にてMBA取得。在学中は上海のCEIBSに交換留学。大学卒業後は、欧州系・米国系の金融機関およびコンサルティングファームに勤務し、日本および韓国のプロジェクトに多数参画。香港移住後は、日本および韓国を中心としたアジア一帯でのプライベートエクイティ投資業務に転身。その後シンガポール勤務、INSEAD留学、日本と韓国でのバイアウトファンド参画を経て、シンガポールおよび東京で起業。
ビジネス書作家・コラムニストとしても知られ、主著の『最強の働き方』(東洋経済新報社)、『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著、ダイヤモンド社)などは各国で翻訳され、著作の累計部数は国内外で70万部を超える。また、元駐英・駐日全権大使である羅鍾一教授の著書の邦訳などにも携わる。

「2022年 『京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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