姫君の賦(ふ) 千姫流流(りゅうりゅう)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569841793

感想・レビュー・書評

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  • 初読。図書館。玉岡さんお馴染みの女性を主役に歴史を切り取る構成。あまり歴史は好きではないので基礎知識がない私には勉強になった。男児を生まなければその存在が揺らぐ女性という性の苦しみは、いつの時代もどんな身分でも変わらない。愛し愛された幸せな過去の思い出だけで、その人を失った後も生きていけるのか。「さよう、生きられる者は、生きねばならぬ」生きていくしかないのだ。

  • 名前だけは知っていた千姫。
    豊臣が滅びて徳川に戻ったところまでは知っていたが、再婚して幸せになっていたのね。苦労して救い出した武将には気の毒なことだったけれども、いい人と結婚できてよかった。けれども、大事な男子を失い、続いて夫まで失うとは、とことん不幸な人だったんだな。。。
    お金があっても(あるからこそ?)不幸なことってあるんですね。

    小説としては、登場人物に感情移入しがたく、そういう点ではおもしろくなかったが、描写が詳しく、歴史好きの私にはおもしろく読めた。

  • 友人に勧められて読みました。千姫の波乱な人生を通して、生きる意味を気づかせてくれる本だと感じました。

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著者プロフィール

◎玉岡 かおる(たまおか・かおる)作家、大阪芸術大学教授。兵庫県三木市生まれ、神戸女学院大学卒業。15万部のベストセラーとなった『夢食い魚のブルー・グッドバイ』(新潮社)で‘89年、文壇デビュー。著書には『銀のみち一条』、『負けんとき ヴォーリズ満喜子の種蒔く日々』(以上新潮社)、『虹うどうべし 別所一族ご無念御留』(幻冬舎)などの歴史大河小説をはじめ、現代小説、紀行など。舞台化、ドラマ化された『お家さん』(新潮社)で第25回織田作之助賞受賞。『姫君の賦 千姫流流』(PHP研究所)は、2021年、兵庫県姫路市文化コンベンションセンター記念オペラ「千姫」として上演。2022年5月『帆神』で新田次郎文学賞受賞。

「2022年 『春いちばん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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