日本は本当に「和の国」か

著者 : 吉木誉絵

• PHP研究所 (2019年6月20日発売)

作品紹介・あらすじ

日本人のアイデンティティ、本来の気質とは何か。それは、日本の神話である『古事記』が示す「和の国」の姿ではないだろうか。神話と聞くと「非科学的なファンタジー」だと思われる方もいるかもしれない。しかし現代の文化人類学や世界神話学に基づけば神話は人類普遍の理知を秘めていると考えられ。同時に、神話は「民族のアイデンティティを凝結した物語」だと見なすことができる。日本人の場合、『古事記』の記述やその成立過程そのものから、二項対立を避ける民族であることが見出せる。だが現在、民族を象徴する二つの「和の伝統」が失われつつある。現代日本は本当に「和の国」といえるのか、今こそ問い直す。
著者の吉木誉絵氏は1986年生まれ、新進気鋭の研究者である。本書ではレヴィ= ストロース氏（文化人類学者）、寺沢薫氏（考古学者）、山本七平氏（思想家）、河合隼雄氏（心理学者）などを手掛かりに考察を深める。解剖学者の養老孟司氏から「日本がどのような国か、本気で考えた一冊」と評された瞠目のデビュー論考。

感想・レビュー・書評

[ドラソルさんの感想 · 2019年9月28日]

日本の歴史を紐解いた一冊。

様々な角度から分析はしてるものの、結論が明確ではないのが今一つ。

[猫丸(nyancomaru)さんの感想 · 2019年6月25日]

古事記アーティスト・吉木誉絵さんが語る『古事記』の魅力、いにしえの女たち Bravo!　ＮＩＰＰＯＮ　 - Vol.2 TOKYO 30's Girl!? | TOKYOWISE
http://tokyowise.jp/special/vol2/2-9.html

PHP研究所のPR
日本人のアイデンティティ、本来の気質とは何か。それは、日本の神話である『古事記』が示す「和の国」の姿ではないだろうか。神話と聞くと「非科学的なファンタジー」だと思われる方もいるかもしれない。しかし現代の文化人類学や世界神話学に基づけば神話は人類普遍の理知を秘めていると考えられ。同時に、神話は「民族のアイデンティティを凝結した物語」だと見なすことができる。日本人の場合、『古事記』の記述やその成立過程そのものから、二項対立を避ける民族であることが見出せる。だが現在、民族を象徴する二つの「和の伝統」が失われつつある。現代日本は本当に「和の国」といえるのか、今こそ問い直す。

　著者の吉木誉絵氏は1986年生まれ、新進気鋭の研究者である。本書ではレヴィ= ストロース氏（文化人類学者）、寺沢薫氏（考古学者）、山本七平氏（思想家）、河合隼雄氏（心理学者）などを手掛かりに考察を深める。解剖学者の養老孟司氏から「日本がどのような国か、本気で考えた一冊」と評された瞠目のデビュー論考。
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84326-1

著者プロフィール

元海上自衛隊幹部学校客員研究員

「2019年 『日本は本当に「和の国」か』 で使われていた紹介文から引用しています。」