実は危ない! その育児が子どもの脳を変形させる

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569845043

作品紹介・あらすじ

親の何気ない行動が子どもの脳に影響を与えることが日米の脳科学研究で明らかに。具体的な対策を場面例で分かりやすく解説。

感想・レビュー・書評

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  • 私の脳は変形してると思う!
    だって私の両親はマルトリートメントしまくってたから!

    怒鳴る、手をあげる、無視する、物を投げる、私の友達をわざと褒める(私は一度も褒められたことがない)。
    怒りの沸点が低いのに、酒が入ると余計イライラしてテメーだの貴様だの言われて罵られ(お酒を美味しく飲めない人は嫌い)、父親が母親に殴りかかったのを泣きながら止めたり、でも私が手を上げられても母親は守ってくれたことなど一度もない。
    誕生日やクリスマスプレゼントもなし(でも弟にはよくプレゼントしてた)。
    本当の親じゃないのかもしれないと、祖母に電話したことがある。

    お陰で結婚、子育て願望など全くないまま育ち、小学生の頃から家を出ることを目標にしてきた。

    しかし何の因果か、私の親とは全く違うタイプの夫とその家族に出会い、結婚出産してしまった。
    食卓で笑い話する家があるんだ、なんて仲がいいんだ!と驚いた記憶がある。

    自分の親を反面教師にして子育てする気持ちはいつもあるのに、遺伝なのか気性なのかイライラさやすく、つい怒鳴ったり、子供を傷つけてしまったりして、本当につらい。
    自分に親が乗りうつったように感じて愕然とする。

    子供には私みたいな自己肯定感のめちゃ低い、基本人が嫌いな人にはなってほしくないのに、私のせいでそうなってしまうかもしれない。
    他のお母さんだったら良かったのにと思ってしまう。

    何が言いたいかと言うと、この本は私の助けとしては足りなかった。
    でも普通の(何が普通かはわからないけど、少なくとも私の親は普通じゃない)子育てをしてる人とその子供の助けにはなると思う。

  • なぜ幼少期の脳の発達がその後の長い人生において大事なのか、小児科医の視点で詳しく書かれている。
    「不適切な養育」(マルトリートメント)による脳への負担。親だったら、程度の差こそあれどれかひとつくらいは心当たりがあると思う。とても参考になりました。

  • ショッキングなタイトルにドキドキしながら、1時間くらいってざーーーっと読み進めた。
    不要な怒りではなく、いけないことを「叱る」は良い。
    あとは、子どもの声をきく、応じる。
    余裕なくなりがちだけど、心がけて少しずつ身に着けたい。

  • 親も共に育つ共育、褒めることスキンシップ、アンガーマネジメント、完璧な親にはなれないならなくて良い、嫌がることを無理矢理させないこっちもしない、子どもはひとりの人間!

    虐待まではいかない日々のちょっとした、愛情を受け取りにくい養育=マルトリートメントの危険性について、脳が変形するんだ!というパワーのある言葉を使って、医学的観点を交えてわかりやすく説明されている。
    わたしはまだ子どもがいないけど、妊娠したら戒めのために1冊持っておいても良いかもしれない。

    脳の成長は1歳までに大人の70%、4歳までに95%ということが最初に書いてあったけど、びっくりして、本に書いてることを真面目に受け取りたくなった。やっぱり小学生までに人間になるんだな!小学生からは大人として接したいといつも思っている裏付けになったかも。

  • 完璧はないのだろうが、さまざまな虐待の中で
    子供の脳が萎縮していく科学的な根拠を始めに示されています。
    その後、日々の問題を挙げ
    それぞれに対応策を具体的に述べられています。

    完璧はないのだ、ということを
    親にも周りの大人にも理解を深めて
    社会で子供を暖かく見守れたらいいですよね。

    親へのケアが子供へのケアに。
    とても良い本だと思いました^_^

  • 医師らしい視点で書かれていて、子供たちが困ったり、嫌がったりした内容を経験からわかりやすく書いてあって、自らを振り返るのに痛い場面が多く、納得しやすい読み物です。

    子供の前で、リビングでのアルコール+バスタオルって、今でもあり得るシチュエーションなのでしょうか?と、気になる場面も、マインドフルネスについても説明してあります。

  • 子育てに関する悩みについて、分かりやすく書かれていた。

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著者プロフィール

小児精神科医。医学博士。福井大学子どものこころの発達研究センター教授。熊本大学医学部医学科修了。同大学大学院小児発達学分野准教授を経て、2011年6月より現職。福井大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長兼任。2009─2011年および2017─2019年に日米科学技術協力事業「脳研究」分野グループ共同研究日本側代表を務める。著書に『子どもの脳を傷つける親たち』(NHK出版新書)、『新版 いやされない傷』(診断と治療社)、共著に『虐待が脳を変える─脳科学者からのメッセージ』(新曜社)などがある。

「2019年 『親の脳を癒やせば子どもの脳は変わる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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