- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569848259
作品紹介・あらすじ
国連はなぜ、SDGsを推奨するのか? 本当に「持続可能な開発」を行いたいのか? それはうまく行くのか? を徹底検証する。
感想・レビュー・書評
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一気に
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今世界をにぎわす、SDG'sについて知ろうと本書をとった。
基本的にSDG'sは欧米の理想論だ、というスタンスで
日本での達成など絶対に不可能という主張した本であった。
理想論なだけに誰も反論しずらい部分を、ズバッと反対面から
物事を捉えているところは面白かった。
2030年ごろにはまた新たなSDG’sの代替案がでてくると予想していた。
成否はともかく、世の中SDG'sの流れがあるのも事実、このままだと
将来が住みづらくなるのも事実。この世の中で一人一人がSDG'sを理解して
実践していくこと、企業が新価値創造にイノベーションの価値をさくこと
政府が大勢主導を実践すること、これらが大事だと感じた。 -
1530+税
法政大学図書館
日本人であれば同調圧力でこれを買えば世界で2人の命を防ぐことができますってかけば買う
またはみんな買っているけどあなたは買わないんですか?
貧困地でのビジネスは砂漠にオアシスみたいに潤うがまず紙幣としての価値が保証されていないこともある、偽札。またお金自体の価値が少ないため大きな稼ぎにはならないかも
発展したら銀行を作るのも手かな
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全体構成として、小金持ちジム通いの意識高いおっさんが、若い女の子二人に「教えてあげる」スタンスで話が進む。これは本当に気色悪い趣向だと思う。これだけで著者が嫌いになる。
ただし、「SDGsはどうせ綺麗事だろ?と切り捨てるんじゃなくて、ちゃんとビジネス利用しよう」という主旨自体はうなづけるものがある。毛嫌いして遠ざけるだけだと、自ら機会を失うことになるので。それぞれの項目で説明されている情報源については、国連側の説明同様、信じていいのかわからないものもあるけど、国連の成り立ちとその目的、主要メンバーがやりたいことを考えると、SDGsについてこう見るのは納得。
第二章
ゴール4
いじめは過去最多を記録した→報告件数が過去最多であることと、実際に件数が最多であることはイコールではない、という補足がない。
ゴール5
著者は夫婦別姓に賛成。社会制度の変更やら、どう考えているのか、そのへん書いてほしいところ。国連が言ってるし、他の多くの(どこ?)国がそうしているし、という理由だけだとあまり理解できない。
ゴール6
水道事業民営化→設備老朽化や従事者減少を理由に民営化は仕方ない、という流れは非常に危ないと思う。宮城県みたいに外資に食われてしまう。
ゴール7
LNGと石炭が主流。これらは火力発電。でも、石炭が良い。二酸化炭素排出が少ないので。でも、LNGや石油はアメリカの輸出品なので買わなければならない(アメリカの犬だから当然)
→ドイツとフランスの経済事情を考慮して、天然ガスと原子力もクリーンエネルギーだよ、と言っているのは本当に欧米のエゴを感じずにはいられない。アホかと。
ゴール12
食品産業としては買い控えしてほしくない。ロスが多くなろうが買ってほしい。
食品産業は広告業に依頼して広告を打つ。広告業者は広告料がほしいから宣伝する。
同時に広告業者はロスを少なくするような報道も打つ。ダブルスタンダード。
ゴール13
地球温暖化は太陽の活動のちょっとした変換か起きている説もある(だれの説?)
国連がいう地球温暖化の原因が主に人間にあるというのもあくまで一説(それはそうだろうけど強制力が強い)
ゴール15
このゴールが最も重要。
★人間のエゴの問題は「現在資源の獲得競争」だと言える。
欧米白人社会が「人間」というと「欧米白人」のこと。
→グルーピングの単位を大きくしてしまうのは危険な部分。
会田雄次「アーロン収容所」より、白人がアジア人を人間だと思ってないエピソード。
庶民がハンコを使うようになったのは、1873年(明治6年)印鑑登録制度を明治政府が作ってから。
ゴール16
違法な兵器の流通を削減する→合法な兵器は流通してよい。
グローバル・ガバナンス機構への開発途上国の参加を強化し、キャッチアップ国が国力をあげて欧米白人に反発し暴走するのを未然に防ぎたい。
2017年7月「核兵器禁止条約」が国連で採択されたけど、アメリカの犬の日本を含め、アメリカ、ドイツ、カナダはオーストラリアは条約交渉に参加しなかった。犬。
第三章
コロナ特需は3分類。
・衛生面
・ビジネス面
・生活面
国連はUnited Nations=連合国、というのが正しい。
第二次世界大戦期にアメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領が正義の「連合国」を率い、悪の「枢軸国」である日本・ドイツ・イタリアと戦った。勝てば官軍負ければ賊軍。
→国連は「平和のための機関」ではなく、あくまで勝った官軍側の連合国。
「正義の味方」には逆らえない。
「献身の三角形」の罪悪感。
「シャーデンフロイデ」…他人の不幸を喜ぶ心理
これは誰にでもある。大なり小なり抑制は難しい。
集団の輪から外れようとする存在を否定することで、集団の中での一体感を強められる。スケープゴート。
「協調ゲーム」をやれば、いかに社会的に利益最大化を狙えないかがわかる。欲望のある人間は強くて弱い。
人類は同胞を含む最大幸福を望むことは不得手な生物である。
国連は、国家ではなく企業に効率よく社会的問題を解決する役割を担わせようと考え、SDGsを推進した。
逆に考えると、国は企業に対してSDGsをやってほしいから、金を出す。
国がやってほしいことに注力するとうまくいくのは、戦争期でも同じ。
★SDGsは、企業の経済合理性のある経営行動とその結果の独占的な利益確保に大義名分を与える仕組み。
現代社会の勝ち組である連合国=国連のお墨付き。
途上国で自分たちを脅かすスタートアップが現れたら、速やかに出資あるいは提携という手段で介入し、自陣営に加えて排他的独占性を侵害されないような環境を作る。GAFAなど。
→逆にいうと、発展途上国の人間にもチャンスがあるということ。事業売却して資本を作ればいい。
学歴が高い人が有利であると思っている親は。子供を受験少年院に入れる。これは都内では当たり前。偏差値の高い大学や大学院の卒業証書が社会へのパスポートとなる。子供もいずれ同じように親となり、その子供は受験少年院へという輪廻に。
★日本の戦後教育は「官僚と会社員の養成プログラム」である。日本の戦前教育は「日本臣民養成プログラム」だった。いずれにしても、日本社会の支配層にとって都合がよい人間をたくさん造るのが目的。
SDGs事例としてベストなものとしては以下の3つ。
・ケニアのモバイルマネーサービス
・カンボジアのマイクロファイナンス
・中国やインドのエドテック
❌:日本企業によくある「SDGsのゴールのうち何番の達成を目指しています」というミッション的な内容
○:企業の利益のために提供された新サービスが、地域に生活革新を生んだ
SDGsのゴールやターゲットを気にするんじゃなくて、自社の活動がどこの誰にどのような形で貢献できるかを考えるべき。
SDGsはゴール17までしか示しいないが、別にゴール18や19を作ってもかまわない。
そのゴール18や19が国連=連合国の利益に反しいれば承認はされないだろうけど。
逆いえば、欧米白人の優位がまもれるなら、SDGsの目的は達成されるので、ゴールを増やそうがやり方を変えようが、文句は言ってこないだろう。
「自然の征服」をはかる欧米白人。
「自然の中に生きる」日本人。
→これもよく言われるけど、グルーピングするのはおこがましい。ゴッホが感動したなら、「自然の中に生きる」欧米白人も存在するということになる。
★「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」「振り込め詐欺」などの主に高齢者向け詐欺を削減する仕組みをIoTやらAIやらで構築することは、大きく話題になるんではなかろうか。
流行りの横文字を必死に使う人は、高級ブランドをこれ見よがしに着たり持ったりして安心する人みたい。
イノベーション!DX!メタバース!
★セレンディピティ…素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。これは行動しないと起きない。
行動を促すような、きっかけのようなものを作るべし。 -
筆者の思考が偏り過ぎ。
ある意味勉強になったが。 -
こういうタイプのものの中でも読みやすいし、コロナ前後の変化も書いてあるので、最新の情報が知れる。SDGsのざっくりとした本質を理解したいならいいと思う。
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九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1368875 -
真面目なんだけど頭が悪すぎる。
そんな日本人。
頭の良い人…その中にはずる賢い人もいるだろうけど…に、良いように操られる。
それにしても、欧米への嫌悪感が相当前面に出ていますね。
それほど悪どいと感じたんだろうな。
これまで日本人がやってきたように、上手に取り込んで自分のものとできればいいんだけどね、SDGs。
ただ、それを日本の中だけで考えていくわけにはいかない。
世界に繋がるSDGsなのだから。
でもその一歩目は、やはり自分の足元からで、自分自身の必要性から生まれてくるものなのだろうな。 -
SDGsは欧米白人がが新しい商売のネタとして儲けるために国連を巻き込んだキャンペーンを展開していると断定した斜め上からの視点が斬新。なぜかプライベートジムの女性トレーナー2名と著者と思われるおじさんの3名の会話でSDGsの話を進めます。とてもユニークなつかみですが、陰謀論に終始するトンデモ本とは異なり、日本のSDGsの状況などをしっかり押えて、通り一遍のビジネス展開とは違った効果的なSDGsの活用を指南する良本であり、とても興味深く読みました。
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SDGsの17Goalについて日本の該当するファクトDataで現状と予測を説く。抽象的なGoalが身近な具体的テーマに紐付けられるので大変判りやすい。 解釈が狭くなりSDGsの理念と合致しないリスクもあるが、何より判りやすさを是としたい。類書にはない本書の価値。
SDGs17のGoalについて日本の現状と2030年の見込み
結論は全目標の達成が困難であるが、数値で議論できたのは類書になく大変有益、本書最大の価値!
それにしてもこの国日本は議論をしなくなった。
SDGsは国家の現状と課題を認識する良い機会。
著者はSDGsが欧米の謀略兵器と言うが、国際比較の機械を与え、国民の視野を広げる良い機会として有益。
第2章がポイント
G7エネルギー LNG発電 石炭火力もクリーン化
G10国内の不平等 貧困率上昇 一人シングル 高齢者