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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569850412
作品紹介・あらすじ
2021年3月、107歳で鬼籍に入った孤高の女性美術家・篠田桃紅。処女作『墨いろ』と並ぶ名作といわれた初期随筆『朱泥抄』を新装復刊。
感想・レビュー・書評
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星が5つでは足りない。
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鑑賞する文章とはこういうことか。
富士の情景の箇所などは、もしかしたら、
自分の目で実際に見るよりも深く、
ありありと味わえる。
読んでいるだけで、皮膚に場の空気感が
伝わってくる。
富士が見たければ、桃紅さんを読めばいい。
木が好きなので、木へんの章がまたたまらない。
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昨年2021年3月に亡くなってしまった、書家で現代芸術作家でもある篠田桃紅さんのエッセイ。
日曜美術館で知り、気になっていた作家。
読んで完全には理解できない熟語が多数あるにもかかわらず、その文の美しさ、感性のみずみずしさに感動。
この感動は、高校生ながら背伸びして読んだ九鬼周造の「いき(粋)の構造」幸田文のエッセイ「木」を読んで以来。
書家であり、水墨の作品も多い作者だけに、墨と余白である白の関係性の記述は深い。
音叉の余韻にも似た静かだが心と脳に染み込む言葉の力が圧巻! -
美しかった!少し難しく勉強になる。
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