雑草はすごいっ!

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569855998

作品紹介・あらすじ

芸能界での生き残り戦略は雑草の戦略と同じ!?小島よしおさんの芸能界での処世術をみて雑草っぽいと感じた稲垣先生。「強者がいない場所を探す」「誰もやっていないことを最初に始める」「弱い者同士で集まって対抗する」など、人生の戦略に活かせる雑草の戦略を、小島さんの人生エピソードを通して解説する。雑草の戦略は人生に意外と応用できる!●予測不可能な環境では、小さなタネをたくさんばらまくことが大切●植物は環境を受け入れて、自分を変えていく●「得意なところ」の周辺に「ナンバー1になれそうな場所」がある●競争しない努力もある●持っているものを出し惜しみしていると、新しいものは入って来ない●自分が伸びていく方向が間違いなく「前」なのである●大切なことは誰かより優れていることではなく、誰かとは違うこと●大切なことを見失わないことが、本当の雑草魂抜かれて、刈られて、踏まれても、へっちゃらです!

感想・レビュー・書評

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  • 〇予測不可能な環境では、小さなタネをたくさんばらまくことが大切
    ■新しい職場では、小さな仕事を引き受け、色々試すことで、周囲も先も見えてくる

    〇ポジションを得た生物だけが、自然界に居場所を得る(キャラがかぶると競争が起こる)
    ■隙間でも自分が活きるポジションを探して見つけ、周囲との共存を目指す

    〇どの雑草も自分にとって得意なところにしか生えていない
    ■苦手を克服するより、得意な場所を探して勝負する

    〇雑草は森という群雄割拠の土俵を下りて、競争から逃げた植物
    ■つまらぬ競争で消耗するより、競争からずれて勝負する

    〇必ず勝てそうな場所で最大限の力を注ぐ
    ■自分の強みを活かして細分化した場所で勝負し、相手と共存する

    〇使わないかもしれないけど持っている武器は捨てない(両掛け戦略)
    ■想定外を踏まえて、オプションとなるプランBを持っておく

    〇持っているものを出し惜しみしていると新しいものは入って来ない
    ■人に話したり、行動した上で、わかったことを記録する

    〇新しいものと多様なものを生み出すためには、掛け合わせることが効果的
    ■経験と新しい変化を掛け合わせて、新規事業をつくる

    〇自分の弱点を環境や他者の力で補う
    ■自分の心の弱さと向き合い、力を発揮できる環境にする

    〇大切なことを見失わないことが本当の雑草魂
    ■建学の精神、自分の主義をもつ

  • 雑草の生態が知りたいし、小島よしおさんもわりと好きなので読んでみたら面白かった!小島さんすごいな。流れに乗る力、思考、戦略、行動、勉強になった。ニッチという言葉が生物学の用語だって言うのも初めて知った。雑草は実は弱い、けど自分だけのニッチをちゃんと持ってるから生き残れる。生きてく上での示唆に富みまくっている…

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著者プロフィール

稲垣 栄洋(いながき・ひでひろ):1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する記述や講演を行っている。著書に、『身近な雑草の愉快な生きかた』『身近な野菜のなるほど観察録』『身近な虫たちの華麗な生きかた』『身近な野の草 日本のこころ』(ちくま文庫)、『植物はなぜ動かないのか』『雑草はなぜそこに生えているのか』『イネという不思議な植物』『はずれ者が進化をつくる』『ナマケモノは、なぜ怠けるのか』(ちくまプリマー新書)、『たたかう植物』(ちくま新書)など多数。

「2023年 『身近な植物の賢い生きかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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