逃亡刑事 (PHP文芸文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569900230

作品紹介・あらすじ

警官殺しの濡れ衣を着せられた、千葉県警捜査一課警部・高頭冴子。事件の目撃者の少年を連れて逃げる羽目になった彼女の運命は?

感想・レビュー・書評

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  • 同僚を殺されて、罪を着せられ逃亡!
    愛称?アマゾネス:千葉県警刑事部捜査一課 高頭冴子警部。
    目撃者は、子供。この子の命もやばいので、連れてく〜

    行き先は、大阪のA地区(まぁ、どう考えても、あ◯り◯地区やけど)
    今回は、はみ出しもんが活躍。
    主人公の高頭警部
    893の山崎さん
    A地区のおじいちゃん

    しかし…少しこの地区だけやなく、大阪に対して…ちょっと…

    「…ここ、日本だよね。」
    「さあな。大阪というのは、日本語が通じる外国だという話もある。…」

    とかまで、書いてあると…

    めっちゃオモロい〜!
    日本ちゃうで〜大阪やで〜w
    (自己主張の塊w)

    この前、バラエティで、
    「東京タワーが見えて、それが近くなるにつれ、レストランなどの値段が高くなるのに、通天閣が近くなるほど、安くなるのはなんで?」
    って言っててウケた〜w
    (西成、A地区は、通天閣の近所)

    基本、この辺の人らは、どんなにそういうコトを言われも怒らない。但し、条件がある!それは!
     オモロい〜こと!
    これないと、非難轟々…笑(お笑いの街)

    話は脱線したけど、警察は敵!が染み込んでる街での潜伏はええかも?ガラ悪いかもしれんけど。
    そんなに、西成署が襲撃されたのかは知らんけど、暴動は多々あったみたい。
    はみ出しもんばかりで、真犯人を追い詰める…しかし、警察の正義ってなんなんやろな…
    押収した麻薬を売って資金作って、また、犯人探し…本末転倒って感じ。
    組織の論理で動くのも、組織が正常であってこそ!
    まっ!裏金作りは、警察だけやなく、国を運営する方もやけどね〜何か、こっちの方が酷そうやけど(~_~;)

    一般の国民が幸せになれるように動いて欲しいもんやな。
    警察も永田町も!

    キャラ立ちしてるから、続編読みたいけど、あったかな?

    • ultraman719さん
      昨日、テレビで、通天閣近辺の特集してました
      (関西ローカルかも?)
      10:30だというのに、立ち飲みが何件も!
      もう、出来上がってる人も!
      ...
      昨日、テレビで、通天閣近辺の特集してました
      (関西ローカルかも?)
      10:30だというのに、立ち飲みが何件も!
      もう、出来上がってる人も!
      ちなみに、ここ以外は、そんなとこないので〜w
      2024/02/04
    • 1Q84O1さん
      通天閣近辺恐るべし…w
      通天閣近辺恐るべし…w
      2024/02/04
    • ultraman719さん
      やっぱ他にもありそうな気が…(^^;;
      京橋(大阪の)とか、怪しそう…
      やっぱ他にもありそうな気が…(^^;;
      京橋(大阪の)とか、怪しそう…
      2024/02/04
  • 単独で麻薬密売ルートを捜査していた刑事が、銃殺された。
    専従班として指名されたのが〈県警のアマゾネス〉と渾名で呼ばれている、身長180センチ、化粧っ気なし、独身。ショートボブで無駄に美人。
    千葉県警刑事部捜査一課警部、高頭冴子。

    その事件を目撃したのが、8歳の猛。

    猛の証言により、銃撃犯にたどり着いた途端に、警察殺しの濡れ衣を着せられた冴子は、猛と二人で、逃亡したところは、意外な場所だった。

    息もつかせぬ展開で、ようやく解決。

    冴子が猛に
    「一日も早く忘れろ」と言うと
    猛が
    「警察官になって、絶対また会いにきてやるからっ。憶えてろっ」

    猛が大人になつて、警察官になり、再会する場面が想像され、続編として読みたくなった。

  • すぐに読み終わりました。どこかの誰かに焦点を当てることで見えることもある

  • 千葉県警刑事部捜査一課の敏腕警部・高頭冴子は、長身、豪腕、乱暴、凄腕、そして独身。「組織に帰属意識を持たず、己の才覚だけを拠り所とする。それゆえに成果は挙げても周囲からは疎まれる」はみ出し者。あだ名は〈県警のアマゾネス〉。警官殺しの犯人を突き止めたが逆に濡れ衣を着せられ、目撃者の少年・猛を連れて逃亡を余儀なくされる。何とか潜伏に成功したものの、徐々に追い詰められていく。

    この手の追い詰められ系は最も苦手なジャンル。ただ、冴子がことのほか冷静沈着で、かつ気持ちいいくらい暴力的(笑)なキャラだったので、読んでいてそれほど苦痛じゃなかった(それでも途中何度か読むのを中断したけど…)。

    冴子、なかなか魅力的なキャラだが、最後まで上手くイメージ出来なかったな。相手を威圧する強面、筋骨隆々な女格闘家、時に母性本当を感じさせるクールビューティー、これらが混在したような感じかな。

    続編も読まなきゃ!

  • 『逃亡刑事』中山七里
    主人公魅力 ★★★★★
    痛快さ   ★★★★★
    エンド   ★★★★★

    中山七里さんファンにもオススメです。
    主人公は、県警部長、身長180センチ、腕ぷしが強い女性です。通称「アマゾネス」。反社会的勢力界隈でも名をとどろかす。

    【はじまり】
    児童養護施設から子供が抜け出す。日常化された虐待からの逃避、そして入院する母親にただ会いたくて。
    この逃避中に、彼がある事件を目撃する。そう、殺人事件である。被害者は、県警の薬物取締の捜査官であるとわかる。

    【犯人は?】
    目撃者の子供を取り調べる県警。担当はアマゾネス。彼女は、彼の目撃者は、県警内部にいることを知る。
    部下を殺めた内部の犯行。おそらく目撃者にも手は伸びるだろう・・・。
    アマゾネスは、重要参考人の子供を護るため、2名で逃亡することを決意する。

    【醍醐味】
    中山さんの作品は、最初に犯人が明かされてからの展開にある。この逃亡刑事も同じ。
    そこからラストまでのテンポ、スピード感は心地良いくらいに速い。

    【読み終えて】
    主人公/アマゾネスの魅力。それは刑事として役割、犯罪者を逮捕し、検察に引き渡すことに執着していること。そのためには、組織のルールから逸脱することも支障なしと考えている。
    アマゾネスが同僚に対して「自分の頭で考えろ。組織・上層部が誤った判断をしていることがわかっても従順するのか?」という場面がある。

    中山さん小説の登場人物は、琴線に触れる言葉を投げてくる。
    だから、また、読みたくなる。

  • 面白かった
    これもシリーズ化されるのか?

    主人公は県警のアマゾネスと言われる身長180cmの武闘派警部、高頭冴子。美人にもかかわらず、32歳独身、男勝りの辣腕、悪態、言葉使いも荒い。

    単独で麻薬密売ルートを追っていた刑事が銃殺。それの捜査にあたるのが捜査一課の高頭班。冴子は事件の真相を知ったものの、逆に真犯人に嵌められ、刑事殺しの濡れ衣を着せられます。自身の無実を証明することができるのは、事件の目撃者である8歳の少年の猛。冴子と猛の逃避行が始まります。
    それをサポートするのがヤクザの山崎
    いいようにヤクザが巻き込まれていくのが面白い

    当然ハッピーエンドとなるわけですが、そこに至るまでのドンパチがハラハラドキドキ。
    様々な人に助けられる冴子たち。
    最後、窮地に追い込まれますが、そこを助けたのが意外な人物(笑)

    スピード感あって、あっという間に読み切りました。
    これまたお勧め

  • かっこいい女刑事、高頭冴子。
    無謀だけど賢くて健気な少年猛。
    くたびれたおっさん風のヤクザの幹部。
    人情に篤いが生活には恵まれないおじいちゃん2人。
    みんな大好き。
    ストーリーもサスペンスフルで、先へ先へと読みたくなる。
    面白かった。

  • バディものを意識したらしい作品。確かに48時間辺りの雰囲気はありますねぇ。主人公はぶっ飛んでる女性刑事。そのバディはヒートアップに登場した山崎。なかなかのコンビネーション。途中、御子柴弁護士の名前も出るものの登場には至らずちょっと残念。この作品、映画にすべきだな。

  • ノンストップミステリーの謳い文句通り(ミステリー色は薄いが)に、最後まで一気読み。
    冤罪に嵌められたアマゾネスの異名を持つ女刑事高頭冴子が、犯罪現場の唯一の目撃者の八歳の少年とともに逃亡。
    ヤクザや潜伏先の町の老人たちに助けられながら、反撃に打って出る。
    絶体絶命の状況に追い込まれた時、彼女はどうやって切り抜けるのかと興味があったが、いずれも他動的な援助があり危機を脱出。
    多少ご都合主義的な展開もあり、少し興ざめの感も。ダイ・ハード的な、彼女自身の力での危機突破を見たかったのは贅沢か。
    潜伏先のA地区で社会的弱者たちに接し、一皮むけた高頭刑事の今後の活躍を見てみたいし、
    「警察官になって絶対また会いに来てやるからっ。憶えてろっ」と言う、少年猛の将来の姿も見てみたい。
    著者のことだから、いずれ続編があるだろう。期待して待つことにしよう。

  • 登場人物がみんなキャラ立ってて良い!
    ストーリーもハラハラ、たまにクスりと笑ってアツくなれる。
    毎日少しずつ読もうと思ってたのに結局一気読みしちゃいました…

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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