- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569902296
作品紹介・あらすじ
明治の世に設立された女子写真伝習所の三人娘。彼女達の、不思議な事件と舶来スイーツと恋愛に大忙しな日々を描く連作ミステリー。
感想・レビュー・書評
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お銀ちゃんの食べ物に対する執着がすごい!未だ見ぬ食べ物への恋心がすごい!「たべもの帖」に点描で食べたいものを書くのもすごい!写真技術も詳しく書いてあったりと、当時の様子が伝わってきて面白かったです!
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明治時代の女学生×美味しいスイーツというストライクゾーンに嵌った本作。当時の街や風俗の様子がとてもよく書けていて楽しい。今では当たり前に食べている果物やお菓子が、当時は最先端の美味だったことを思うと、恵まれていると同時に彼女たちの無邪気な反応が羨ましい気もしますね。
写真についても丁寧な解説で読み易かったのもポイント高しです。 -
明治時代が舞台となり、出てくるスイーツも当時では珍しい未知の食べ物、それも大変高価で憧れの新宿高野や資生堂が出てきます。
写真を学ぶため「女子写真伝習所」に通うお銀ちゃんは食べることが大好き。色気より食い気なお銀ちゃんが、日常の謎をご学友の基美さん、シズさんと三人で解き明かしていきます。
思わずシュークリームが食べたくなりました。笑 -
シュークリームもバナナもアイスクリームもいまじゃ
あたりまえのようにあるけど、大正時代のときでは
とても珍しかったのか。と再認識。
いまじゃバナナは100円しないで買えるものあるし、
高級品ではないけど、大正時代ではなかなか高級品だった、
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表紙とあらすじを見て購入。
「明治」、「女学生」、「写真技術」、「高価な甘味」の要素が組み合わさった本冊は200ページ弱の為、サラッと読むことができました。
三人娘の個性や、当時の写真技術の歴史や方法、職業婦人の社会的位置付けなども分かりやすく、且つ良い塩梅で物語内にも介入していた印象です。
個人的には主人公以外のキャラクターの掘り下げをもっとしたお話も読んでみたいとも思いましたが、多くを語りすぎないスタイルと取ることもできるので、続刊に期待したいです。
今後、続刊が出た際には引き続き読んでみたい1冊です。
著者プロフィール
柊サナカの作品





