婚活食堂8 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569902531

作品紹介・あらすじ

めぐみ食堂にライバル店が現る!? シングルマザー、シングルファザー同士の再婚など、現代の婚活事情も取り入れたシリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 久々に婚活食堂読みました。最初、食堂のおばちゃんシリーズと常連客がごっちゃになってしまい(汗)混乱しましたが、読み進めていくうちに記憶が戻ってきました。相変わらずめぐみ食堂のお料理はどれも美味しそうでマネしたくなります。出てくる方々も悪人が居なくて安心して読めました。

  •  元・人気占い師の玉坂恵が営むおでん屋「めぐみ食堂」を舞台にした婚活ヒューマンファンタジー。
     本巻はシリーズ8作目で、5話からなる連作短編集。
             ◇
     本巻での中心は公認会計士の鷲見敦の婚活です。
    10年前に妻を癌で失い、以降は息子と2人の生活を送ってきた鷲見。今回は息子の毅の勧めで恵に相談することにしたということだった。
     恵はAI婚活を導入している藤原海斗の結婚相談所を紹介。鷲見はアドバイスに従い藤原の相談所に出向いたところ……。

         * * * * *

     話の運びからして鷲見の婚活は順風満帆に見えました。もしかして占い師時代のライバル、マグノリア麗の話の方が中心になるのかと思ったほどでした。
     だから最終話の展開には驚いてしまいました。

     「悪魔の証明」に挑む恵。鷲見にかけられた嫌疑をどのように晴らして冤罪事件を解決するのか。先が気になって仕方ありませんでした。
     ここで恵の人脈がものを言います。特にボランティア特定班・沢口秀の活躍が大きかった。
     ミステリー調でまとめた最終話。読み応えがあって実によかった。

     今回も姿を見せない酒屋だけれど、やっぱり『食堂のおばちゃん』シリーズの康平っぽく思うのですが。本当にそうならすごくうれしい。
     それと『食堂メッシタ』が名前だけでも登場してたのもうれしかった。

  • 婚活食堂シリーズ第8弾。
    今回も新たなカップルが誕生し、それで大円団…かと思いきや、最後に事件が起こり不穏な気配。でもお店の常連さんの人脈をフルに活かし、事件を解決に導いた恵さん、すごいな(笑)。
    昔の占い時代の知り合いも登場して、これからのお話にも絡んでくるのかな?
    ドンドン登場人物が増えていくこのシリーズ。本当にどうやって終わりを迎えるのかなぁ。ずっとこのまま続けるわけにもいかないし(マンネリ化してしまう)、そろそろ何かスパイスが欲しい。

  • このシリーズを読むと、とりあえずおでんが食べたくなる。。。
    未婚率が高くなっている日本、それでもこのような本が読まれるってことは、結婚する気がある人、してみたいと思う人は少なくないのかなぁと思った。このお店、美味しそうだから行ってみたいけれど、元占い師の女将に自分の気を見られちゃうのは嫌だなぁ。

  • いつもながらのメンバーが出てきて、新しい方も出てきて。昔の占い師の知り合いも出てきて。
    おいしい料理と人間関係の交錯、安定の作品でした。

  • 登場人物の恋愛展開も楽しみだし、お料理も美味しそうです。最後がハラハラしました。

  • おでんが食べたくなる…

  • めぐみ食堂の近所にオープンした「占い居酒屋・ゑんむすび」。そこでタロット占いをしていたのは、若い頃の恵の知り合いで…

    元夫の不倫相手だったアシスタントが、元々はマグノリア麗のアシスタントだったのは何とも言えない縁でした。
    そして、今回もカップル誕生で、特に、大学生の時の下宿屋の娘さんと再会した鷲見と芦川カップルがお気に入りでした。

    ほっこり温かい、めぐみ食堂、次はどんなカップルに出会えるのか楽しみです。

  • 今回もお腹空いた。ハラハラドキドキのお話しも。一気に読んでしまった。

  • 「相席であら炊き」
    明らかに狙った店の進出。
    生涯に一度は体験してみたいことだったとしても、年齢を重ねるにつれて難しくなることもあるだろうな。
    新しいという意味で初めは人の出入りがありそうだが、出会いがなければ直ぐに忘れ去られてしまいそうな場所だな。

    「カルパッチョの二度目の春」
    一度拒絶した想いの変化。
    大切な存在が亡くなって少しで次の人と言われたら、幼い子供からしてみれば受け入れ難い現実だったろ。
    今までなら気にしなかったであろうことでも、一度意識してしまえば何かと目に入ってしまい余計に寂しいだろうな。

    「コスプレするハンバーグ」
    二次元の世界にそっくり。
    どんどん成長していく子供達に頼もしさを感じるが、段々頼られることが減っていくのは寂しいことかも。
    地域によっては予想外のものが入っているからこそ、知れば知るほど面白くて奥が深いと感じる料理になるのかもな。

    「幼馴染のクリーム煮」
    向かいの店で騒動があり。
    過去の経歴を何一つ知らない訳がないはずなのに、どうして共に人生を歩パートナーとして選んだのだろ。
    結婚までとんとん拍子に話が進んだことは喜ばしいことではあるが、今回ばかりは素直に祝福するのは難しいだろう。

    「癖になる塩レバー」
    痴漢冤罪を立証するため。
    もしも二人が顔見知りの関係であれば、勇気を持って行動した直後に色んな意味で恐怖を感じていただろ。
    これまで店で縁を繋いできたからこそ、立証するための証拠を集めることができたうえに真犯人を捕まえれたのだろ。

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著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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