- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569903057
作品紹介・あらすじ
五十五歳のさゆは隠居生活から心機一転、茶屋を開店する。絶品みたらし団子とお茶、そして聞き上手のさゆが心を癒やす人情時代小説。
感想・レビュー・書評
-
ほっこり、安心して読める。
お料理も美味しそうだし
さゆさんの恋の行方も気になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さゆが五十五歳という年齢なため、これまで築いた人間関係が色々あって楽しい。一人で日々をきちんと生きていて、人に囲まれていて幸せそうで素敵です。日々の料理や事件、ほのかな恋など要素も多くて楽しめました。
-
時代小説だけどとても読みやすかった。
料理帖と言う割に料理の要素はそこまで強くなく、どちらかというと主人公であるさゆさんの人柄に惹かれる物語だった。
柔らかでありながらも芯があり余裕のあるさゆさんに憧れる。 -
さゆさんの料理とほんわかな人柄が、とても心地よい物語。周りの人も幸せになれるし、読んでいる読者も心が温かくなる作品でした。
-
江戸時代の産婆修行の女の子を描いたシリーズの作家。
今回は、武家奉公に出た先が美味しい食べ物が好きで、奉行を歴任した重臣でありながら、自分でも台所に立って料理もする家だった。
大きな商家の娘で自宅にいた時は包丁さえ握らなかったおさゆ。
だがお家の家風に馴染み、美味しいものへの探究心でみるみる料理上手に。
奥方様と相性が良かったこともあって、嫁に行かずに歳をとるまで働いた。奥方様が亡くなって実家に戻るも、何もしないことに気分が膿み、一念発起で茶屋を。
そのきっかけは街中で偶然再開した幼馴染。
茶屋で繰り広げられる人間模様や、元奉公していた武家のつながりなどで、ただの茶屋にとどまらない人間の物語が。