くるみわり人形とねずみの王さま

  • 冨山房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572004482

感想・レビュー・書評

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  • 高学年BT「冬」で使用予定。
    初めて読んだ。こんなお話しだったのか!理想的おむこさん。
    ツヴェルガーの挿絵がすんばらしい。

  • 気温低めの絵本


     絵本や童話の価値が分かるようになってきたのは、年齢が2桁に上がってから。
     子どものときほど、絵本は子どもっぽくて嫌だなぁ……くらいに考えていたし、やけにほのぼのメルヘンしてると子ども心に気恥ずかしくて、何とかして避けたかったのです(鉄面皮)。
     大人が子ども向けのものを用意すると、なぜ何でもかんでも気色悪い可愛らしさになるのか。大人側の願望を満たすため? だとしたら一種の変態ですね?

     そういう、いかにも嫌らしい可愛さから離れたところで絵本をめくってみたある日、はたと気づいた。絵本、可愛くないや!(一概には言えないけど)
     シンプルな線の潔さ、余白の大らかさなど、幼児期には理解できなかった良さがじわじわ分かってきたのでした★ 余計なものを削ぎ落とした味は、大人っぽくさえ思えます。私は、子どもの頃にそれが分からなかった……。

     でも、やっぱり昔も(気色悪がりつつ)絵本を読んでた。覚えてる絵本作家の名はツヴェルガー。色味も薄く、暗くて寒々しく、影があって可愛くないとこが好きでした☆
     記憶に強く残っている『くるみ割り人形とねずみの王さま』は、気温の低さを感じる絵本です。部屋に何人も集まっている場面でもぬくもりが遠く、まるで一人で過ごしてる時のほうがまだ孤独じゃないみたい……なんて感じていました★

     見ていて不安を覚えるようなツヴェルガーの絵、だからこそ私はツヴェルガーを信じてました。キレイ色をほとんど使わない彼女だから、たとえ春を描いても嫌らしい明るさをひねり出したりしないと信じてました。大人が「子供向け」と称して作り出す無理やりな可愛さから、私は逃げたかった。変な色をつけない世界に行きたかった。
     ツヴェルガーの絵本を開くと、いつでも冬の匂いがします。手足が冷えそうな、辛そうな、暖炉の恋しさが切実に感じられるような絵柄。そんなツヴェルガーの低温を、私は信じてました。

  • 現在廃刊になっている模様。
    表紙も雰囲気があって素敵だったので残念です。

    子供の頃、おそらくクリスマス時期にもらった本。
    描写の綺麗さと、恐ろしさが頭に残ります。
    レモネードの泉、様々なマジパン。小学生の私の知らない食べ物だったので、きっと夢のように美味しいのだろうなと思っていました(マジパンって、実際そんなに美味しい!ってものじゃなかったですね)レモネードの香りが漂うようで、何度も繰り返し読みました。そこまで食いしん坊じゃなかったはずですが。
    対照的におぞましかったねずみの王様や、外国のおうちのクリスマスの風景、素敵な秘密のありそうなクローゼット!
    大切にとっておいて、また読み返したい一冊です。

  •  どんな話なのか気になって手に取る。
    子供のころにサンリオの人形アニメ?の挿絵がついた絵本を持っていて大好きだった。何度もながめた絵本。
    でもどうやら内容が違うみたい。。。

    子供には難しくて、寝る前に話し始めたら1時間近く話すはめに。
    更には恐くてトイレに一人で行けない!と寒い中トイレの前で待つことに。。。
    いろんな伏線があって不思議で魅力たっぷりな話。子供に話すためにあらすじを書き出したけど、削りたくないエピソードが多くて困る。
    子供用の絵本はどんななのか気になる。
    ドロッセルマイヤー叔父さんって結局なんなんだろう。。。

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