海辺の週刊大衆

著者 :
  • 双葉社
3.08
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本棚登録 : 67
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239201

作品紹介・あらすじ

困った!無人島に週刊大衆しかないぞ!茫洋と広がる海辺に取り残された男がひとり。砂浜には、何故だかキング・オブ・週刊誌の『週刊大衆』が一冊。"無気力文学"の鬼才が描く、徹底的に何も起きないサバイバル小説。

感想・レビュー・書評

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  • 又吉直樹のと共著を読んでいたので、せきしろさんは気になったいた。
    確かに面白いけど、だからなんだ、と言ってしまえばそこまでな感じ。
    それこそ時間が余っている無人島でよむのにはうってつけかも。

  • 初っぱなから愛すべきひねくれ思考まっしぐら。少数あるある。少数だからこそ共感された時に激烈な共鳴が起こる法則。

    ひとつの大喜利のお題でひとつの本を作ってしまったのがこの本だと思う。ひとつの文章で終わらせられる説明を、1ページないし2ページ使ってくることが多く、圧倒させられる。ハガキ職人目線でいくと、長文ネタではなく短文ネタを継ぎ接ぎしている印象がある。

    自分でも何が言いたいのかわからなくなってきたが、それすらせきしろ氏の術中にはまっている気もしてきた。

    しかし、こんなに何も起こらない遭難モノは、世界中探しても唯一無二だろうと思う。

  • これは読み進めるのがきつかった。
    ただ、ここまでテーマ?を貫けるのは才能か。

    「バスは北を進む」が良かったので図書館で借りたが、かなりクセのある一冊。おススメ、とは言えない。

    最後に袋とじがあるのだが、丁寧に開けられていた。図書館の事務のお姉さんに伝えて返した方が良いかどうか迷っている。

  • あとがき書いてるのは、制服盗んで捕まった芸人だよね。

  • 週刊大衆という存在から妄想を広げて一冊の小説に。すごい。すごいけど、ごめん。タイトルの出オチ感否めない。そしてこういうの(大喜利的なナンセンスもの)が読みたい気分の時に読むべきだったなという、読むタイミングを選ぶ本だ。本は悪くない。タイミング間違えた。

  • 事故により無人島に漂着した男の話だが、サバイバル的な描写はゼロ。
    一緒に流れ着いた週刊大衆を使った大喜利のような暇つぶしと男の回想で丸々一冊を使い切る潔さ。お題の変わらない大喜利とツッコミのいない寂しさ。

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    あとがきは私の大好きなパーケンさんだった。せきしろさんのツイッターにはたびたびパーケンさんが登場していた。好きな有名人同士が仲良しだと嬉しい。
    これを書いているのは2016年1月。パーケンさんが捕まったのは2015年12月。
    嘘みたいだ。キングオブコメディも解散となり、ニコニコキングオブコメディも終わってしまった。ダイナマイト関西、人力舎の団長だったのにな。パーケンさんのことが残念でならない。せきしろさんと一緒に作家業やってほしい。

  • 週刊大衆を軸に繰り広げられる野放図な妄想。
    無理矢理広げたような、勝手に広がっていったような妄想に、読者はただついていくだけ。

  • よくここまで広げられるモンだよ。

  • ひさびさに本屋にて発見。帰宅後要図書館予約。

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著者プロフィール

作家、俳人。1970年、北海道生まれ。A型。北海道北見北斗高校卒。主な著書に『去年ルノアールで』『海辺の週刊大衆』『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』『たとえる技術』『その落とし物は誰かの形見かもしれない』など。また、又吉直樹との共著に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』などがある。

「2022年 『放哉の本を読まずに孤独』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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