鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 886
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575241853

作品紹介・あらすじ

江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年・甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う――江戸から平成へ。刀を振るう意味を問い続けながら途方もない時間を旅する鬼人を描いた、和風ファンタジー巨編の第一巻。
「何度読んでも号泣必至」「人生観が変わった」と絶賛の嵐だったWEB小説シリーズが、待望の書籍化! 全編改稿のうえ、書籍版番外編も収録。

感想・レビュー・書評

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  • この先100年続く物語の序章。甚太と鈴音の物語の始まりです。
    この1巻だけでも読みごたえがあります。気持ちは通じているのに結ばれない辛さ。そしていくつもの最悪の別れ。ストイックすぎる甚太に、「もう少し我が儘でもいいんだよ」と言ってあげたい。
    長いシリーズのこれからが楽しみです。

  • 江戸葛野村,甚太はいつき姫を守る巫女守で鬼切役。甚太の妹鈴音が鬼の目を持つ事が,皮肉な運命を予感させる。苦難に満ちた鬼殺しの人生の始まりで悲しい物語。

  • これから14巻ある!と思うと読みたいんだけど、なんか好みじゃないんだよな。長編小説大好物なのだけど。
    とりあえずこの続きは一旦放置しておこう。またいつか読みたくなる気もするからその時に読もう。

  • 本の紹介の文面に惹かれて手に取ってみましたが、決して悪くはないのですが、そこまで絶賛されるものかな…と。自分だけかもですが、表紙の美しさとは裏腹に文章を読んでいてもあまり情景が浮かばず登場人物の顔も頭の中に思い浮んできませんでした。
    ただせっかくなので、これから面白くなるかもなのであと2〜3冊は読んでみようかなと思います。評価が変わってくれることを祈りつつ。。

  • 書店でなにげなく手にとるほとんどの本には、「帯」がついています。

    一枚のうすっぺらな紙である帯。

    でも実はこの帯の内容は、その本を読み終えたときの読後感に大きな影響をあたえます。

    本書はその帯にこめられた「多くの人に読んでほしい」という想いが強すぎるあまり、「圧巻」「絶賛」「涙が止まらない」という言葉が並びすぎ、読者の期待感を必要以上にあげすぎた結果、読後感にマイナスの影響を与えてしまったと思います。

    物語の舞台は江戸時代。
    鬼の住まう世に、産鉄により成り立つ「葛野」という集落がありました。

    火の神をあがめる巫女「いつきひめ」白夜、それをまもりながら鬼を切る「巫女守」甚太、13年の時を経てもなお幼子である甚太の妹・鈴音。

    そんな3人の歯車は鬼によって狂わされ、物語は少しずつ進んでいきます。

    語り口が「~でならぬ」「~であった」「~ということか」といった時代に合わせた古さを感じさせ、とても読みやすいのですが、3人の関係性をみると物語の早い段階から先が予測できてしまったことが残念でした。

    また、集落の人々が成長しない鈴音に対してなんの疑念も恐れも感じておらず、そこが不自然で最後まで腑に落ちませんでした。

    帯が作品への期待値を必要以上にあげすぎてしまったこともあり、読み終えたときの☆は2に限りなく近い3でした。

    本作はネットで公開された小説を単行本化したものということで、本書はあくまでも序章であり物語はこの後も続くそうです。

    単行本の最後には外伝的な短編も2編収録されていて、うち1編は今後の展開へつながりそうなお話でした。

    続刊がどうなっていくのか?
    それによって本書の☆はあとで変わってきそうではありますが、ひとまず今のところはすなおな感想のまま☆3つとしました。

    ※「葛野」の「葛」の漢字
    本当は「人」でなく「ヒ」ですが、変換できないため「葛」を使っています。

  • 甚太と鈴音の兄妹は巫女守の元治に誘われ葛野へ迎えられる。
    13年後、甚太は長じて巫女守となりいつきひめを守り鬼を斬る。
    そんな日々が続くと思われたが……

    長いプロローグを読んだな、という印象。
    四角関係が痛ましかったし、ラスボスの鬼のサイコパスぶりに引いた。

  • 書店で表紙の美しさに惹かれ手にしたのがこの物語との出会いでした。
    それぞれが自分の大切なものを守ろうとした結果起きた事件。余談『あふひはるけし』を読み終えたとき私は170年の旅を最後まで見届けることを決めました。

  • 設定が結構ぼんやりしてて、鬼の存在や行動に対しての説明があまり無かったり、ほぼ象徴だけの巫女を守る理由も分からなかったりするので、土台がしっかりしてない印象。
    皆それぞれに一生懸命だった事は伝わるんだけど、全員生きるのがへたくそで、それぞれに幼く、もうちょっとなんとかならなかったのかと思う。

  • 後半はまさかの展開で悲しくて、胸がぎゅっと締め付けられました。心が少しすれ違っただけなのに、あっという間にそのズレが大きくなって、取り返しのつかないことになってしまった。人を想うことは決して簡単なことではないんですね。読み終わってからカバーをめくって、さらに心が痛くなりました。 最初に見た時はどういうことかと思っていましたが、そういうことだったんですね…2巻以降は読み終わってから見ることにします。
    これから、物語はどうなっていくのでしょうか。ちっとも想像できません。
    同じ言葉を何度も使っているのが気になって、物語の世界から現実に引き戻されてしまうことがあったのが、ちょっぴり残念でした。

  • 結構評価が良かったので読んでみました、が。
    残念ながら私にはあまり刺さらなかった…

    バトルものや因果な運命な感じが好きな人におすすめかも。

    漫画やアニメでなら続きを見たい。

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