予感(ある日、どこかのだれかから電話が)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 148
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575245325

作品紹介・あらすじ

●ストーリーA:「ねえ。嫌な予感がするの」少女はそう言って電話をかける。やがて、その相手と思しき女性が襲われる。●ストーリーB:「先生の新作小説、あれは先生が実際に関与した事件がもとになってるんですよね」男は作家に電話をかける。やがて、作家に男から原稿が届く。●ストーリーC:「いやな予感がするんです」男は老女に話しかける。それは、完全犯罪の始まりを告げる一言だった……。■A・B・C。3つの物語が交差するとき、思わぬ事件の真相が立ち上がる。仕掛けに満ちた長編ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 視点が変わると新しい事実が見えてくる、という入れ子構造なのはおもしろい。と思うけど、肝心の話がイマイチだった…。
    時代設定とかがよく分からない…この犯罪が成立するのってナニ時代のどこだろう?と考えてしまった。
    とりあえず現代の日本だとしたら、鑑識をなめすぎでは?とか、オレオレ詐欺にしてはお粗末すぎるとか、その待遇で逃げ出さないノアの我慢強さとか、さすがにフィクションとはいえちょっと。ミステリーでなく、ファンタジーと捉えるべきなのか?!
    ファンタジーミステリーを受け入れられる人ならもっと楽しめるのかもしれない。

  • めちゃくちゃおもしろかった!
    主人公の一人・ノアはしょっちゅう格言や偉人伝を持ち出してくるんだけど、その引用の仕方と続く言葉が絶妙。
    雑学もおもしろい。
    何度メモしたことか…。

    「いやな予感がする」と始まる小説がいくつも出てきて、今読んでいるのが小説なのか本当のストーリーなのか、常にわからないまま読んでいる。

    物語はちゃんと着地するし文章もすごくいい。

    読書について、ブクログを利用している人なら心当たりがありすぎる文章。↓

    読書家になるきっかけは様々でも、読書を習慣としてしまったあとで得られる効用はたいてい同じだ。それは(〜略〜)人生を一方的に複雑にしていく。
    本を読む人々は、本来考えずにおけたはずのことを考えてしまうようになり、見ずにすんだはずのものを見てしまうようになる。
    はたしてそれはいいことなのかどうかをまた考える。
    その答えを知るためにまた本を読む。以下繰り返し。

  • 人生を諦めた少年と少女の出会い。
    「完全犯罪」を犯した者たちは、その真相を描いたかのような小説に怯える。
    入れ子構造で現実がぐらぐらする。設定は興味深いのに、乾いた翻訳小説のような書き方のためか、小説世界に入り込めなかった。

  • 初めて読む作家さん。
    期待しすぎた……
    先ず、場所は日本?それとも外国?
    時代はいつなの?
    その謎が分からぬまま読み終えてしまい、残念でしかない。
    せめてノアに何か救いがあればいいのに彼には何もなく。
    何のためにノアを登場させたのか?
    事件そのものも結局どうしてどうなったのか描かれていないし、モヤモヤが残る内容でした。

  • 小説内小説
    レイクサイドホテルはどこか異国のようにも感じられる。

  • 終盤の方で "読書を習慣としてしまったあとで得られる効用はたいてい同じだ。[..] 人生を一方的に複雑にしていく" と出てくるあたり。話の筋からはあまり関係ないように思いましたが、妙にインパクト大きく受け止めました。構造もすごいのでしょうが、私は混乱したまま、あまり考えずに読み進めました。面白かったです。

  • 現実パートのほうが現実味がない不思議な雰囲気。本を読みすぎると余計なこと考えがちというのは興味深い…。

  • 独特なストーリー展開。
    面白い反面、読みにくく感じたのは私だけ?

  • 非常に読みやすいです。展開も早く、あっという間に読めるかと思います。個人的にはどんでん返しがあるのかな・・・と思っていたら、そのまま終わってしまって、少し消化不良な感覚でした。

  • 独特の雰囲気

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