- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575245950
作品紹介・あらすじ
いつもニコニコほっこりさせる笑顔の普通のおばさんなのに、鮨を握らせた銀座の一流職人も顔負けの腕前。自分の店は持たず、間借りで鮨屋を開く雅代。そんな彼女のところには悩める若者や困りごとが舞い込んでくる――。鮨だけではなく、人の心と胃袋も握る雅代さんの魅力あふれるハートウォーミング鮨小説。
感想・レビュー・書評
-
自分の店を持たず、間借り営業を信条とする雅代さん。
いつものほほんとしていて一見、普通のおばちゃんだが、鮨を握らせたら銀座の一流店も顔負けの腕前。
新鮮で貴重なネタを仕入れる人脈ももっている。
そんな雅代が、間借り先の料理人や悩める若者かの相談や困りごとを解決していく。
鮨だけではなく、相手の胃袋も心も握る雅代さんの魅力あふれるハートウォーミング鮨小説。
一話「バスクの誓い」
相手を信頼しているつもりでいるが、ただ甘ったれてるだけの、いろいろ足りないシェフ。
らくな方へ流されてばかりのこの男に、本当の信頼関係とは何かを気付かせてあげる。
二話「能登栗の声」
カリスマ社長が急死した人気和菓子屋、東京帰りの娘が二代目社長に就任するが、職人とは溝が深まるばかり。
どこを見て何を大切にしなくてはいけないのかを分かっていない若社長に、信条とは何かを気付かせてくれる。
三話「四片田食堂」
上京し高級焼肉店を開業し成り上がったが大失敗して自己破産、お先真っ暗で故郷に逃げてきた男。
金も希望も勇気もないが、再び立ち上がるために雅代はまた一肌脱ぐ。
とにかく雅代さんの人柄が良い、雅代さんの仕事の流儀がとても格好良い。
雅代は決して、でしゃばらない。そこが良いっ!!
雅代さんの鮨が食べたい。
あまり深い物語でもなく、ドタバタするけどちゃんと最後は丸く収まる、そんなホームドラマのような一冊だった。
著者の原宏一さん、たぶんとっても良い人なんだろうなと思った。
もっと嫌な書き方も出来るだろうに、優しい。
まわっていない鮨が食べたい。
まわっていても好きだけど、大人の鮨食べたい。 -
一見普通のおばさんだけど、握るお寿司は天下一品。
そして、悩める人にさりげなく優しく手を差しのべてくれる。
こんなお寿司屋さんが身近にあったら無敵だ。 -
原宏一先生の本は自分は3冊目
鮨がテーマだった握る男を読み終えたので
鮨繋がりで読んでみた。
とにかく温かい。
自信がなかったり、何かにつまずいて挫折している人は特に必読
背中を優しくおしてくれる作品です -
間借りで鮨屋を営業する雅代(腕は超一流)が
間借り先で遭遇するトラブルやハプニングを
やさしく、自然に解決へと導いていく。
すこし長めの短編が三篇収録された短編集。
展開に意外性はないが、テンポが良く読みやすく、
読後感はほっこり。
そして、おいしい鮨がとにかく食べたくなる。 -
間借り鮨というのは盲点でしたね。
まさよさんは理想ですね。
ヤッさんを思い出します。 -
すばらしい大当たりです。浮気なしの本ってこんなに嬉しいんだなぁとしみじみ思いました。もっとこの作者の本を読みたい。
-
人に言われて、自分のだめなところを認めるのって難しいけど、認めることができたとき成長できるんだなぁと…。
お寿司食べたい。自分にはどんなお寿司を握ってくれるのかな〜 -
悩める若人を助け、導いてくれるのは
人生の先輩たち。
そこに美味い鮨があるなら言うことなし。
時代小説かと思うようなタイトル♪
時代小説かと思うようなタイトル♪
付け台の上の鮨食べたいですっ(っ ॑꒳ ॑c)
付け台の上の鮨食べたいですっ(っ ॑꒳ ॑c)