- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575246827
感想・レビュー・書評
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シリーズ続編。
相変わらず、新平さんは元気である。
以前からのルーティンの体操も省略するどころか、追加までして今や1時間以上のコース。
おまけに毎朝定番の健康食もさらにパワーアップしている。
時間があれば、健康器具を使って開脚運動をする。
それに加えて英子さんの自宅介護。
どんだけパワフルなのか…と。
新平さんは、衰えるどころかとにかく潑剌としているのに対して3人の息子たちは相変わらずである。
次男(自称、長女)だけは、老夫婦を気にしてこまめに様子を見に来ているのだが、引きこもりの長男はいっさい何もせず、三男は喋ることと言ったらお金を貸してほしいというだけ。
歳を重ねて何もかも億劫だろうと思うのだが、いとこ会で集まったりとか、造園業がカフェを出したと聞けば地図片手にすぐに行ったり、と行動がとにかく早い。
次男にパソコン作業を手伝ってもらいはするが、年賀状だって出すのだから凄い。
いとこ会と聞いて、そういえば私の母も年一回のいとこ会には参加しているなぁと。年々参加者は減ってきているが年長者の母の姉87歳はすこぶる元気であることを思いだした。
毎年のことだが、年賀状出すのをいつやめる⁇という我が家の問題。
数年前までは、夫がパソコンで住所も管理して印刷していたが、まったくしなくなり私が手書きしていたのだが…
いい加減、面倒なのと期限のあるものはしなければならないという追い立てられるのが苦痛で。
今年の友人から届いた年賀状が、最後だとあり、時代の流れでこれからはLINEでと書かれていて、私も今回限りにしようと決断した。
それを思うと新平さんは凄いよ。
今回の妻の反乱は、権利書の行方なのかな。
コロナ禍もあったけれど96歳になった新平さん。
あの日、どうしてだろう、妻はまだ死なないと思っていた。
いくら危篤と言われても、まだ死なない気がしていた。
ずっといっしょに過ごしてきたからこそ、こう思うのだろうか…ちょっと切なくなる。
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『じい散歩』続編。主人公明石家の新平、英子夫妻は90代に。平成の終わりから令和になり、程なくしてコロナ禍に突入した時。50代の3人の息子たちは相変わらずで、時節入る新平による不甲斐ない息子たちへの心の中のツッコミが面白い。前編でも感じたが、新平のいたずらに状況や加齢を悲観せずマイペースに過ごす姿勢がとても良かった。時の流れとともに物事はどうしても変化していく。何があってもなるべく冷静に平常運転でいることは、とても頼もしいことなのだ、と感じた。続編があるのかは定かではないが、新平には健康で心身ともにいつまでも元気にいてもらいたいなと思う。藤野さんの文章力なのか、時節登場する美味しそうな食べ物や温泉などによるのか、高齢化の現実を厳しく突きつけられるのではなく、日常生活の合間に癒しを感じる小説となっている。
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2作目とは知らず読んでみました。
新平さんの行動力すごいね。英子さんを看ながらいろんなところにも行って。
息子しっかりしろと言いたくなりました。 -
じい散歩の続編。今回は主に90代半ばの新平さんが妻の介護に日々の時間を割き、散歩時間は少し減ったが健啖ぶりは相変わらずで読んでいて気持ちいい。多勢の兄弟や従兄弟との旅行や長女を自称する次男と姪との奥日光の旅等ホロリとさせられた。新平さんみたいな夫なら心強いだろうな。
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シリーズ1作目を読んだことがきっかけで、会津のさざえ堂に魅了され、昨秋に行ってきた。東会津温泉でのんびりし紅葉をめでることもできて大満足。
第2弾はどんなところを旅するのだろうと、散歩コースと旅のロケーションをイメージすることも楽しみのひとつだ。
今回は前作よりもわりと淡々とした日々であったので、第3作目では波乱含みの展開を期待している。 -
『じい散歩』の続編。
どこにでもあるようなないような…そんな家族の話が気になって続編も読んでしまった。
問題のある…というか、腹の立つ長男、三男は結局今回もどうにもならない。不完全燃焼だ。でもこの長男三男の行く末がどうなるのかがどうしても気になってまた続きが出たら読んでしまうのだろうなぁ。 -
こんな元気な年寄りになりたいとつくづく思います 、子供達の性格がそれぞれ とても面白く 特に次男の健二の優しさにはほっこりさせられます!
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雄三さん、出禁で良いかと…
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95才の爺さんボケも無く元気で良いですな。小生など85才で腰痛で少々ヨロヨロ?読書だけが趣味。それにしても3人の息子がなんとも情け無い。まあ95才で散歩が一時間?二時間?驚いた!益々元気に長生きして読者を元気づけてネ!
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状況としては、ドロドロなのに、飄々としている新平さんに、こちらが脱力。しかし、最期まで面倒見てもらえた妻の英子さん、よかったね。
夫婦は、先に亡くなった方が幸せかも。
と書いてから、小見出しすべてが「妻の・・・」で始まっていることに気づいた。
若い頃はさんざん好き勝手やってた新平さん、いまだスケベ心は消えないが、妻への愛は老いてなお、って感じ。
うちの義父(92歳)も数年前まで同じ機械(脚広げるヤツ)でガシャガシャ運動していたが、昨年ついに施設に入所。でも新平さんは、まだまだ元気に息子(一人は自称娘だけど)たちの「親やってる」のがすごい。
80‐50問題どころか、90にして問題状態にはなってないところに拍手。
まだまだ元気に、あちこち散歩しては美味しいものを食べてほしい。