- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575247367
感想・レビュー・書評
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『天国からの宅配便』シリーズ第3弾!
本シリーズ、大好きですね!
読み進めているシリーズ物はいくつかありますが、その中でも最も好きなシリーズかもしれません。
1年程前にシリーズ第2弾『天国からの宅配便 あの人からの贈り物』を本屋で見かけたのが切っ掛けですが、読み終わると直ぐに第1弾を買いに行きました。
(当時はシリーズ物とは気が付かず、第2弾から読む結果になりました)
第1弾を読み終わると、完全に本シリーズのファンとなり、第3弾の出版を祈るような気持ちで待っていました。
シリーズ第3弾である本書『天国からの宅配便 時を越える約束』が4月に出版されると、ブクログの「あなたへの新刊情報」で知ったときは本当に嬉しかったですね。
本屋さんの店頭に並んだ初日に、早速購入しました。
つい先程、本書を読み終えたのですが、期待を裏切られることなく、大いに楽しませていただきました。
*第1弾~第3弾、全て☆5です。
とりわけ、第2話と第4話は秀抜であり、人の温かさを感じさせてくれる作品でした。
両作とも、亡くなったのはおばあちゃんなのですが、年齢を重ねた女性ならではと思わせる、大切な人への心遣いが行き届いた「最後の贈り物」であり、心を揺さぶられました。
私にも(当然、どなたにも)、必ず最期の日が訪れますが、本当に大切な人に「最後の贈り物」を届けることによって、その大切な人の心にほんの僅かでも光をともすことが出来たのならば、それだけで自分が生きていた「証」になると思っています。
本書のエピローグの以下の文章が、本シリーズを端的に表しているのではないでしょうか。
死は、誰も知らない遠い川の向こうかもしれないけれど、何もかもが終わって、すべてがゼロになってしまうわけではない。最後の贈り物が、生きている人の気持ちに触れることもきっとある、と七星は信じる。
柊サナカさん、双葉社の皆さん、第4弾の出版を心待ちにしていますので、よろしくお願いします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
刊行日 2024/4/17、NetGalleyにて読了。
版元指示により、レビューは刊行後に。 -
毎回可愛らしい装丁デザインで実物が届くとウキウキしてしまう1冊。
天国からの宅配便の存在により、故人の想いが遺された人への励ましにつながっていく。
今作は、今まで以上に、宅配便が届く主人公たちは、苦悩を抱えていたり、世知辛い状況に置かれている気がした。
だからこそ、宅配便を受け取ることにより、助けられた者、新たな喜びを受け取った者、決意を固めた者、凝り固まった気持ちをほどいた者。苦境に立たされた状況から少しでも前向きや気持ちが安らかになってくれていたらと思う。
また、配達人の七星さんの存在や佇まいがとてもカッコいい。
宅配便と七星さんの活躍で、遺された人が少しでも前を向いて歩いていければと思う。
その様子に、読んでいて励まされるし、癒やされる。
いつか七星さんの背景も詳しくわかるといいなと思う。 -
面白い。