娘になった妻、のぶ代へ 大山のぶ代「認知症」介護日記

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575309553

感想・レビュー・書評

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  • 芸能人であり、ドラえもんのイメージダウンなどいろいろなことを危惧するあまり、認知症を公表できず苦悩する砂川さんの赤裸々な記録。小さな変化が喜び、深い愛にかわる。
    砂川さんは、大山さんを残して病で亡くなられたが、
    多くの人に知ってもらい、今の大山さんを受け入れてもらえる土壌をつくって逝かれたのだと思う。

  • 大山のぶ代さん夫婦の話。

    旦那さんのことは知らなかったけど、この夫婦にこんな壮絶なストーリーがあったとは。

    結婚後すぐに授かったお子さんは妊娠7ヶ月で死産。
    その後再び妊娠するも7ヶ月の時に早産、その後生後3ヶ月で亡くなる。。
    子ども向けの番組で共演してた二人なだけに夫婦揃って子ども大好き。そんな人に宿ったせっかくの命なのに悲しすぎる…

    その後、ドラえもんの声優をすることが決まり、のぶ代さんは、ドラえもんを息子のように可愛がる。お家にはぬいぐるみも大量にあるとのこと。

    私が子ども時代に夢中になったあの世界観は、愛情溢れるキャストのみなさんに作りあげられてたんだなぁ。

    大山のぶ代さんが脳梗塞や認知症を患っていることの公表を遅らせ、自宅でずっと介護を担ってきた旦那さん。
    マネージャーさんや家政婦さんなど数人には頼れたものの、世代的にも亭主関白が当たり前の年齢だからこそ、すごく孤独だっただろうな。

    有名人は人からの見られ方、イメージを気にする職業。気軽に介護サービス利用には至りにくく、家族で抱え込む人が多いのではないだろうか。

    「死」や「病」に対する人々の恐怖心があるからこそ、そこはタブー視され、当事者たちは孤独になる。
    こうしてエッセイを出され詳細に記録を公表されることで、もっと色んな人が当事者意識をもって考えるきっかけになる。

    もっと色んな立場の人が楽に生きられる世界になればいいな。

  • ドラえもんといえば、大山のぶ代さんですが、そんな大山のぶ代さんが認知症になり、夫の砂川さんが介護に奮闘した話や、大山のぶ代さんへの思いがまとめられています。
    色々と辛い気持ちになり、老老介護の現実がかかれた一冊です。

  • 大山さんといったらドラえもん。
    ドラえもんといったら大山さん。
    それ以外は何も知らなかった。

    今の日本、認知症になる人が多い。
    大山さんもその1人に。
    砂川さんの愛情溢れる介護に、感動します。

  • 最愛の人が認知症だというのは本当に辛いのだなと思いました。
    最後までドラえもんに囲まれたお家で2人で過ごせることを祈りながら読み進めていました。

  • 凄絶な介護日記といっていいだろう。かなり夫である苦しみが分かる。

  • 筆者78歳、妻82歳の時の本。
    その後、著者は80歳で死亡。

    妻の認知症をラジオ番組で告白して、
    少し気が楽になった。

    介護保険などは使わない一軒家で在宅介護。
    マネジャーらが入浴させてくれたりもする。
    介護共倒れになりそうな時も。
    結構赤裸々。

    料理やゲーム、ボケ防止に気を配っていたが、
    なってしまう。
    そういうもの、とは分かりつつせつない。

  • 26年間アニメドラえもんの声を担当していた大山のぶ代さん。2012年秋に認知症と診断されてから、徐々に自身がドラえもんを演じていたことも忘れていってしまいます。老老介護に夫の砂川さんも、限界を感じていましたが…。

  • 残念ながら数年前亡くなってしまった砂川啓介氏の本。
    妻、大山のぶ代への愛が溢れすぎなくらいに愛してたんだろうなぁと。
    元気な時も介護が必要になったときも
    色んな嫌なこともいいこともあって、発表するのにすごく時間がかかったことや
    老老介護の現実を思い知らされた感。
    自分の親や自分がいざそうなったとき
    身近で介護が必要になったときにさて自分はここまで強く生きれるのかと
    かなり考えさせられた。
    認知症にならずにずっと元気で長生きって本当に難しい
    ドラえもんは未だに大山のぶ代さんの声の方が好き

  • 認知症って悲しい。
    大山のぶ代さんが認知症なんて、本当に悲しい。

    でも大好きな啓介さんがそばにいてくれて、
    彼女は幸せなんじゃないかなと思いました。
    表紙の写真、嬉しくなりますよね。

    これ以上悪くなりませんように。
    できれば良くなりますように。

    何が原因なのかなあと考えてみました、ごめんなさい。
    まず、食いしん坊なこと。
    そして愛煙家なこと。

    ただ、大きいのは、やっぱりドラえもんを辞めてしまったことではないでしょうか?
    一生懸命やってきたことを急にピタッと辞めてしまうのは
    やっぱり良くないのではないか。
    そう改めて考えさせられました。

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