- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575316186
作品紹介・あらすじ
『怪奇大作戦』の終了から2年。栄光の〝タケダアワー〟からの脱落、金城哲夫の不在、円谷英二の死…逆風が吹きすさぶ中、円谷一以下のスタッフは、もがき苦しみながら新番組の制作に挑んだ。そして1971年4月2日、ついにウルトラマンが復活した。『帰ってきたウルトラマン』第1話「怪獣総進撃」は、巨匠・本多猪四郎を監督に迎え、充実したドラマと特撮で26.4%の高視聴率を獲得した。円谷プロが、夢の映像工房としての輝きを取り戻した瞬間だった。だが、それはさらなる苦闘の始まりに過ぎなかった…。ファン待望のドキュメンタリー第5弾。
感想・レビュー・書評
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Q、マン、セブンは当然リアルタイムで観た事が無い。
再放送も観た事があるような無いようなと記憶が曖昧。(でも絵本、怪獣図鑑等は読んでいたのでその情報は知っていた)
だから自分が初めてリアルタイムで観たウルトラシリーズは帰ってきたウルトラマンとなる。
今でこそ好きな作品ではあるけれど(DVDも持ってる)当時は観ていてキャラクター(ウルトラマン)は好きだったけど、郷と他のMAT隊員(主に岸田隊員)との対立が観ていてなんか嫌だったし 個人的にはスペクトルマンやミラーマン、シルバー仮面の方が好きだった。
好きになったのは再評価されてから。(個人的ベストストーリーは第34話「許されざるいのち」)
前置きが長くなったが本書は、
『「ウルトラセブン」の帰還』
『「ウルトラQ」の誕生』
『「ウルトラマン」の飛翔』
『「怪奇大作戦」の挑戦』に続く円谷プロ ドキュメンタリーの第5弾。
1、現在の世の中の状況。
2、関係者(スタッフ)のほとんどの方達が故人である。
という厳しい制限の中での執筆はかなりの苦労ではあっただろう。
しかし制限1は兎も角、制限2に関しては先の四冊も同じであるにも関わらず先の四冊のクオリティの高さに比べたら やはり今一つの感は拭えない。
というのも著者が以前に出した「帰ってきたウルトラマン大全」「ミラーマン大全」からの引用が目立つのだ。
だから「帰ってきたウルトラマン大全」の補完本として読むのが良いのかも知れない。
あとがきで著者は残るA、タロウ、レオまでの第二期ウルトラシリーズも取り上げ著者の中で完結させたいと思っていると書いているが、(これまでとは異なる形のアプローチになるのではないかと思っている。とも書いている)なんとか実現してほしい。
でも、出来る事ならウルトラシリーズの影に隠れて殆ど語られる事の無い(商業誌では)「ジャンボーグA」「ファイヤーマン」「スターウルフ」等のドキュメンタリーも読んでみたいのだが.......
評価の星4は先述の苦労の事も入れて。 -
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darkavengersさん
有難うございます!メモしました。
「れにくさ」13号が読めるようになったら、纏めてUPします。。。darkavengersさん
有難うございます!メモしました。
「れにくさ」13号が読めるようになったら、纏めてUPします。。。2023/06/28 -
猫丸(nyancomaru)さん
今、「ウルトラマンタロウの青春」という本を読んでいるのですが、これに、山際永三の新規コメントが載って...猫丸(nyancomaru)さん
今、「ウルトラマンタロウの青春」という本を読んでいるのですが、これに、山際永三の新規コメントが載ってます。
機会があれば読んでみてください。2023/10/02 -
darkavengersさん
有難うございます!メモしました。
「れにくさ」13号が読めるようになったら、纏めてUPします。。。
...darkavengersさん
有難うございます!メモしました。
「れにくさ」13号が読めるようになったら、纏めてUPします。。。
と書いてから進展無し(「ウルトラマンタロウの青春」もメモ)
2023/10/04
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私自身がリアルタイムで熱心に観ていたのが、この作品だった。作り手側の回想が興味深い。
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「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラ
セブン」の制作現場をドュメントしたシリー
ズの続編です。
今でこそ傑作として評価が高いウルトラセブ
ンですが、やはり特撮にはお金がかかるため
借金を重ねたので、とても続編を作る余裕は
なかったらしいです。
なのでウルトラセブンの後の「帰ってきたウ
ルトラマン」までの間隔は、なんと2年半ほ
ど空いているのです。
TV局側はもともとシリーズ化の考えはなかっ
たようですが、制作側の円谷プロは違いまし
た。特撮に情熱を傾け続けていたのです。
晴れて放送が実現しましたが、内容がヒュー
マニズムなど高度な内容であった為に、子供
らに受けなかったとか。
このあたりは後年見直されたウルトラセブン
とは違い、あまり知られていない点です。
この当時から、視聴率という数字を上げるた
めに、裏方がどれほど悪戦苦闘してきたかが
描かれていて、読んでいて楽しいです。
熱い時代の熱い作り手の想いが伝わる一冊で
す。 -
ウルトラマン、ウルトラセブンならブランクを経て復活したウルトラマンシリーズ。それは時代を反映した青春ドラマと時代の閉塞感。ウルトラシリーズの行先を決定づけた傑作シリーズを関係者の視点から画く。
円谷英二の死去から息子の一の急逝まで。赤字の続く円谷プロがようやく軌道に乗るという皮肉な結果。
あらためておらすじ等で振り返ると「帰ってきたウルトラマン」も傑作が多い。郷秀樹が極限に追い詰められると返信する設定は、人間がベストを尽くした結果としてウルトラマンの力が現れるという意味だったことを初めて知る。
引き続きエース、タロウ、レオと筆者の続編に期待。 -
今までの作品とテイストは同じ。いろいろと思い出しつつ
楽しく読むことが出来た。ただミラーマンを扱った部分が
少し多すぎないか?と思ったのも事実。復活とタイトルに
あるくらいだから、もっとウルトラマンが復活するまでの
流れを読みたかったというのが正直な感想かな。シリーズ
途中で役者が他のドラマに取られてしまうなんて今の時代
ではちょっと考えられないことが起きていたのだね。 -
後書きでは、Aからレオまでは違うアプローチで書きたい、といっているけど、どうせなら80を挟んでティガまでを年代記的に書いてくれないかな。
円谷という会社の変遷を主眼にして。
(ハヌマーンのこと、とかもね)
回りくどいのですが
発端は「図書 2023年6月号」所収の池田嘉郎『破局表現考ー歴史学と映画、それに山際永...
回りくどいのですが
発端は「図書 2023年6月号」所収の池田嘉郎『破局表現考ー歴史学と映画、それに山際永三』に
「れにくさ」13号に"山際永三、ヴラスタ・チハーコヴァーと『罠』(1967)”とあって気になったので調べてみたら、
"「罠」はチェコスロバキアからの留学生を主人公に据え、彼女と日本の都市、土俗的な衣装をまとった登場人物が入れ代わり立ち代わり登場する。"とあり
若い時のヴラスタ・チハーコヴァーって、どんな感じだったのかな?と
そのような説明は書いてませんが、↓にメモしました。
『現場の映像入門 (現代教養文庫 (1118))』のレビュー - ブクログ
https://booklog.jp/users/nyancomaru/archives/1/4390111183
因みにヴラスタ・チハーコヴァーの近影?は、芸術新潮 2017年3月号(秘められたミュシャ)に載っていたと(違う号だったかも)
山際永三?って言われそうだけど、こんな理由からです。
猫丸(nyancomaru)さんが望むものとは違うかもしれませんが「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.30 ...
猫丸(nyancomaru)さんが望むものとは違うかもしれませんが「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.30 緊急指令10-4・10-10/SFドラマ 猿の軍団」に山際永三のインタビューが載っています。
ありがとうー
ありがとうー