映画『プロメア』脚本集 アニメ映画のシナリオができるまで

  • 双葉社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575317176

作品紹介・あらすじ

大ヒット劇場アニメーション『プロメア』の脚本が、初期アイデアから最終決定稿に至るまで、どのような変遷をたどったかを記録した制作ドキュメンタリー。『プロメア』脚本を「初稿」「改訂第1稿」「決定稿」の3パターンを完全収録するとともに、企画の立ち上げから脚本改稿におけるエピソードや意図などを、脚本家の中島かずき氏とTRIGGER今石洋之監督の対談形式のインタビューで振り返る。インタビュー及び構成はアニメ評論家の藤津亮太氏。

感想・レビュー・書評

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  • 2022-06-11
    映画の脚本が出来上がっていく流れを、当事者の証言とともに味わえるという、ファンにとってはご馳走としか言いようのない1冊。
    (以下少し『プロメア』や本書のネタバレあり)

    『プロメア』の核である(とわたしが思っている)主人公2人が共闘する必然性、2人でなければならず2人であれば十分という描写が、決定稿まで明確でないというのは驚き。特に、リオデガロンのような存在が初稿と改訂第一稿にないとは。

    中島さん本人は最終稿に関して「新しいことはしていない」旨言われているが、個人的には初稿の方がいつもの中島節を感じた。
    キャラ配置や舞台設定が「髑髏城の七人」に思わせて、そのせいか最初リオを少女と思い込んでいたくらい(沙霧を思い浮かべてたんだと思う)

    結果的に削ぎ落とされた、開拓村でのビィルディングスロマンなジュブナイルもぜひ見てみたい。もちろん、今石演出で。(今石ジュブナイルって想像出来ないからこそ見てみたい)

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著者プロフィール

中島かずき(なかしま・かずき)1959年福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付き作家として『劇団☆新幹線」に参加。以来、『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』『朧の森に棲む鬼』など、”いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞秋本松代賞・と第47回岸田国士戯曲賞を受賞。

「2023年 『ジャンヌ・ダルク〈2023年版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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