- Amazon.co.jp ・マンガ (83ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575337815
作品紹介・あらすじ
利用者の調べもの、探しものをお手伝いをする「レファレンス・サービス」に光を当てた、大ヒット“図書館マンガ”第6巻の発売。新米司書の葵ひなこが今回、取り組む難題は「ラジオドラマの原作本探し」、「法情報サービス」、「昔の絵の場所探し」など多岐にわたる。人と本を繋ぐ【謎解きドラマ】は、ますます高いクオリティでお届け! 約2年ぶり、待望の新刊!!
感想・レビュー・書評
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葵のお節介が、心をなごませます。
夜明けの図書館シリーズの6作目
2019.08発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。
2度目のレファレンス、ニッコリの印、暁月で一番美しい場所、僕とチュウタの4話。
暁月市の職員として採用され、市立図書館での業務にも慣れてきた司書・葵ひなこの活躍を書いた物語です。仕事の範疇を超えて動く葵から目が離せません(*^_^*)
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【2度目のレファレンス】
12才の葵が、10年前に同い年の阿川奏太君に「すずなり星」の本を探して、人のために本を探す喜びに目覚めます。その阿川君が、研修医として患者の女の子に、希望を持ってもらうために、かつてラジオで聞いた原作本を探しに葵のもとに来ます。
――― シリーズ3作目の「はじめてのレファレンス」の喘息の阿川君が、10年経って成長した物語です。この話あったなと感想文を探して3作目で見つけたときは、嬉しかったです。
【ニッコリの印】
祖父母の代から営んでいるニッコリベーカリーに商標権侵害の訴えが来ます。調べてみると丸々製パンが3ヶ月前に同じ名前同じロゴマークで商標権の登録をしています。葵が、調べると「先使用権」が認められれば、商標権の侵害にならないと。
――― 葵が、図書館の資料の中から、ニッコリベーカリーの記事とロゴを見つけて、弁理士が示談に持ち込みます。商標の登録が、必要なんだなとつくづく感じます。なお、この話は、著者が知的財産研究所の知財図書館を取材した中から出て来たものです。
【暁月で一番美しい場所】
郷土研究会の三島先生のスケッチから、暁月市で一番美しい場所を探すプロジェクトが立ち上がります。調べて行くと、絶滅危惧種の鷺草が群生している所が発見されます。その後この場所は、市で保護する方向で検討されます。
――― 三島先生が持っていたスケッチは、戦前に出兵していった若い画家志望の若者が書いたものです。その話を聞いたとき、私は、是非見たいと思いながら読んで行きました。
【僕とチュウタ】
お父さんが急に亡くなり。それから1年、お母さんが働いて、お兄ちゃんが幼い妹の面倒をみています。そこに新しいお父さんが、入って来ます。お兄ちゃんは、お父さんが忘れ去られるようで我慢できません。
――― この物語では、葵が、お兄ちゃんの心をほぐしていきます。私は、こういう経験がないので、なんとも言えません。
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【読後】
この物語を読むと、図書館でこんな事もしているのかと驚きます。図書館の掲示板を見ると「おはなし会」はあるのですが。3話目の「暁月で一番美しい場所」では、図書館が中心になってプロジェクトが組まれて物事が進行しています。実際にこのような事が行われているのだろうか?
20217.07.17読了
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この物語は、「JOUR(ジュール)すてきな主婦たち」に掲載されたものを単行本にしたものです。双葉社が発行する日本の女性向け月刊漫画雑誌です。
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※シリーズの感想と読了日
夜明けの図書館シリーズの5作目 2021.05.28読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4575336874#
夜明けの図書館シリーズの4作目 2021.05.20読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4575336300#
夜明けの図書館シリーズの3作目 2021.05.15読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4575335606#
夜明けの図書館シリーズの2作目 2021.04.18読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4575335142
夜明けの図書館シリーズの1作目 2021.03.23読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4575334626詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初恋(?)の奏太の再登場はなんと医者の卵!自分の病気を乗り越え、それを職業にする奏太はすごいな。だてにひなこにレファを頼み続けただけのことはある。
裁判所からの申立書。商標登録については、少し前のドラマでも見たな。弁理士という職業をちゃんと知ったのもこのドラマだった。知的財産、勉強しなきゃいけないんだけど、なかなか進まない。
三島先生の”一番美しい場所”どうして彼が?
母子家庭の僕の家に、母が仲のいい男性を連れてきた!そりゃフクザツな気持ちにもなるよね。 -
1巻にまとめて感想記載 very good!
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「暁月で一番美しい場所」
個人的に、戦争に行かされて帰ってこない話は
とてもとても辛いです。
〈限られた残りの時間で
私は何をすべきか
今もなお情熱を注げるのは
後世に暁月の魅力を伝える事です
そしてこの先
私が消滅しても その中に
自分が生きてきた証の切れ端が
少しばかり残れば上等なのです〉 -
一話目は児童書を探す話。
自分自身が子供の頃に読んだはずの本を探した時も
まったく思い違ってた部分があって苦労したもんなぁ。
記憶で変換されてるのもあるし。
お話とはいえ見つかって良かった。
二話目は商標登録か!
現実のレファは確かに小説より
こういう実用書を探して欲しいって
依頼の方が多いのよね。
図書館員あるあるで
浅くは知ってるけど深くは知らない。
そんなもんです(´∀`)
深く知りたいところは調べたいご本人が調べるから。
そして四話目…おお〜。
ここの図書館でも
ぬいぐるみのお泊まり会が。
楽しそうだけど、大変そうだわ〜。 -
やっと読めました。
最寄りの図書館には5巻までしかなくて、6巻をリクエストしてみたら、なんと!3日で入れて貰えた!
図書館さん、ありがとうございます。
図書館では、図書(CDやDVDも)を借りるくらいしか利用してないけど、定期的に上映会をやったり、講演会が開かれたりしている。レファレンス利用も予約くらいで、調べ物をお願いしたことはない。
でも、この本(漫画)を読んでいると、図書館の存在、図書館員さん達の仕事ぶりが伝わってきて、益々図書館が好きになります。
7巻の発売は来年になりそうだけど、忘れずに読みます(借ります)。 -
ぬいぐるみのお泊まり会の話が出てきた。
あれはただ単にかわいいからという理由で行っているイベントじゃなくて、子供が本に親しみを持つきっかけ作りだったとは知らなかった。
いつも利用している図書館でもやってないかなー。
やってたらうちのぬいぐるみの中の誰かに参加してもらいたい(^^) -
ぬいぐるみの図書館お泊り会って今どういう評価を受けているんだろう?