ト-キョ-・バビロン (上) (双葉文庫 は 13-2)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512786

感想・レビュー・書評

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  • 馳星周の基本的スタイルのような小説。
    他者から金をむしりとることを各々が自分の基礎に置いてある。
    つくづく自分はカタギの世界で生きてて良かった、
    と感じる。

  • むう。あんま、ピンと来ないなあ。馳星周の、こんな感じの上下巻の長編大作ピカレスク小説?みたいなんは、「ダーク・ムーン」に次いで読むの二作目、みたいな感じなんですが、ダーク・ムーンのハッチャケっぷりと比べると、、、こっちは、、、なんだか、地味。登場人物が。

    ダーク・ムーンの方が、キャラの極悪っぷりが際立っていた気がするんですよね。このトキョバビの登場人物は、、、なんだか、、、ショボい、感じです。あくまでも、自分の中での基準で、ですが。ダクムンのキャラみたいな「うわーこいつらマジで嫌い。いややわー。でもなんだか魅力的!」みたいな感じが、、、うむ。無い。無いです。なんかこう、、、パッとしない人々が、パッとしない茶番劇を繰り広げてる、みたいな。めちゃキツい事言ってますね。ごめんなさい。でもなあ、、、なんだかなあ、、、って感じなんですよね。

    稗田の女の冴子とか、マジでショボい感じやないですか。アホ丸出し、みたいな。なんでこんな女を養うのかね稗田さん?みたいなんをヒシヒシと感じます。うーむ。なんだかなあ。

    下巻、果たして、起死回生の大逆転のすげえ面白さを感じさせてくれるのか?というのが、楽しみですが、、、うーむ。上巻を読んだだけでは、それは、ちょっと期待薄かなあ?とも思う。無茶苦茶バンバン文句ばっか言って、すみません。マジごめん。

    でも、面白く、、、ない。それは自分にとっては、間違いのない事実なのです。馳星周さん、生意気言ってホンマにすみません。でもそれが、自分の中での偽りのない事実でした。すみません。

  • ハードボイルドだと思ったら案外スロースターター。
    人物相関と心理描写が丁寧に描かれており、暴力的な描写はほとんどない。

    企業投資に暴力団が絡んでいるなんて、ベンチャー企業が怖くなった。
    抜群のチームプレイ!かと思いきや、
    金の独占のためにそれぞれが影で企む構図はなんだかリアリティがある。

    短気な稗田のように、こう叫びたい。
    「早くやっちまおうぜ」

  • やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。身体を壊し、酒が飲めなくなったホステス。若くして人生の敗者となった三人が手を組み、起死回生の大博打を打った。狙いは脛に傷を持つサラ金企業ハピネス。彼らは、ハピネスからブラックマネーを奪い取り、負け犬の烙印を消しさることができるのだろうか。

  • 下巻に記入

  • 引き続き、馳星周。怖い者見たさで、読んでしまった、、、本作は2000年頃の作品(不夜城シリーズ、夜光虫等)よりも、マイルドな印象。相変わらず、登場人物の見事なまでのクズっぷりがすごい。

  • やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。身体を壊し、酒が飲めなくなったホステス。若くして人生の敗者となった三人が手を組み、起死回生の大博打を打った。狙いは脛に傷を持つサラ金企業ハピネス。彼らは、ハピネスからブラックマネーを奪い取り、負け犬の烙印を消しさることができるのだろうか。

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  • さあさあ、またもや刺激を求めて馳星周作品をチョイーッス。

    『不夜城』よりも読みやすいが、最初はチャプターが変わる度に人物、場面がガラッと変わる構成に戸惑う。
    構成ガラット。

    だが読み進めるにつれ、その人物達が複雑に絡み合う。
    快傑ズバット。

    そうなったらもう夢中で、ひたすらサラサラ読んじゃうよね。
    雑炊リゾット。


    この先どうなるんやろか。
    かっ飛ばせーコックッボ。

    おれもいつ裏切られたって不思議ではないのだ、とか思った。
    ・・方がいいのかも、と思った。


    ほいでは、次を読み終えたらまたかくます。

  • 読後感の不快さを求めてなんでか読んでしまう馳さんの作品。
    デビュー時はどうしようもない人間がやはりどうしようもなく
    落ちていくのだが、今回はまっとうだったはずなのに
    どんどんどんどん落ちていった。

    以前読んだ、アングラマネーの話を絡めて時事切々なものを
    とりあつかっており、より具現化されたものとして興味を
    もってよむことが出来た気がする。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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