- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575512786
感想・レビュー・書評
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馳星周の基本的スタイルのような小説。
他者から金をむしりとることを各々が自分の基礎に置いてある。
つくづく自分はカタギの世界で生きてて良かった、
と感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハードボイルドだと思ったら案外スロースターター。
人物相関と心理描写が丁寧に描かれており、暴力的な描写はほとんどない。
企業投資に暴力団が絡んでいるなんて、ベンチャー企業が怖くなった。
抜群のチームプレイ!かと思いきや、
金の独占のためにそれぞれが影で企む構図はなんだかリアリティがある。
短気な稗田のように、こう叫びたい。
「早くやっちまおうぜ」 -
やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。身体を壊し、酒が飲めなくなったホステス。若くして人生の敗者となった三人が手を組み、起死回生の大博打を打った。狙いは脛に傷を持つサラ金企業ハピネス。彼らは、ハピネスからブラックマネーを奪い取り、負け犬の烙印を消しさることができるのだろうか。
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下巻に記入
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引き続き、馳星周。怖い者見たさで、読んでしまった、、、本作は2000年頃の作品(不夜城シリーズ、夜光虫等)よりも、マイルドな印象。相変わらず、登場人物の見事なまでのクズっぷりがすごい。
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やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。身体を壊し、酒が飲めなくなったホステス。若くして人生の敗者となった三人が手を組み、起死回生の大博打を打った。狙いは脛に傷を持つサラ金企業ハピネス。彼らは、ハピネスからブラックマネーを奪い取り、負け犬の烙印を消しさることができるのだろうか。
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さあさあ、またもや刺激を求めて馳星周作品をチョイーッス。
『不夜城』よりも読みやすいが、最初はチャプターが変わる度に人物、場面がガラッと変わる構成に戸惑う。
構成ガラット。
だが読み進めるにつれ、その人物達が複雑に絡み合う。
快傑ズバット。
そうなったらもう夢中で、ひたすらサラサラ読んじゃうよね。
雑炊リゾット。
この先どうなるんやろか。
かっ飛ばせーコックッボ。
おれもいつ裏切られたって不思議ではないのだ、とか思った。
・・方がいいのかも、と思った。
ほいでは、次を読み終えたらまたかくます。 -
読後感の不快さを求めてなんでか読んでしまう馳さんの作品。
デビュー時はどうしようもない人間がやはりどうしようもなく
落ちていくのだが、今回はまっとうだったはずなのに
どんどんどんどん落ちていった。
以前読んだ、アングラマネーの話を絡めて時事切々なものを
とりあつかっており、より具現化されたものとして興味を
もってよむことが出来た気がする。