- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575514070
感想・レビュー・書評
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離婚、失業、介護などに向き合う人たち。
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家族の別れの物語が、あたたかく描かれています
悲しい物語が多いですが、読み終わった後、ほんわりと優しい気持ちになれました
自分の家族について今一度、考えさせられる短編集でした。 -
筆者のあとがきが素敵。
人は生きていけば悩みは増えるばかりだから、「日々厄介な出来事が次々に降りかかる中で、小さな幸せを見いだせるバランス感覚を持つことが、大人になること」だそうな。
明日も、小さな幸せを、いっぱい見つけられる一日になりますように。 -
「家族の言い訳」、「こちらの事情」に続く森浩美さんの家族シリーズ 第3弾
いろいろな家族模様を描いた短編8編
結構辛い話が多く、泣けてきます
・いちばん新しい思い出
離婚後15年振りに再会した娘のスピーチに泣けます
・夜の鯉のぼり
これも離婚が決まり、妻の元に引き取られる息子との話
離婚好きですね、森さん
・皿を洗う父
まあ、父と娘はそんなに会話しないもんだ
・手のひらが覚えてる
突然兄の家から転がり込んできた母親と久々に並んで寝るか・・・
そんなことももう出来ないなあ・・・
・黒たまご
夫に先立たれた妻と息子
息子の行動が泣かせます
・玄関先の犬
リストラされた男
悲しいですねえ~
・渡り廊下の向こう
コンサートに行ってもいいかとねだる娘に 高校時代の自分のことを思い出す
・桜散らず
脳硬塞で意識が戻らぬ妻に語り掛ける夫
息子がいい子だ -
森さんの家族小説はこれで三冊目。
ありふれた日常を優しい文体で描かれている。
短編一つ一つに楽しいこと悲しいこと、辛いこと嬉しいことが詰まっていて、歳を重ねてわかるその理由が心地よい。
この本の最初。
その短い文にこの本の意味がある。 -
短編集で読みやすい
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森浩美さんの家族シリーズ3作目。
どの作品も家族をテーマにした物語になっていますが
本作品は父がメインとなったお話が詰まっていました。
この家族シリーズは「日常」が綴られているのですが、
読んでいて飽きが来ないのは
物語のどこかで「そうだよねぇ」と共感してしまう部分があるから。
このシリーズを読むと、
何で小さいときにあんなことしちゃったんだろう」と
自分の家族への態度に後悔??したり、
「これからはこうしよう」と今後の自分と家族のことを考えたりしてしまう。
読んでいて暖かくなり、切なくなり、そしてちょっと心がきゅっとなる。
私がいいなぁ、と思ったのは
「いちばん新しい思い出」と「黒たまご」。
ゆっくりと落ち着ける場所で読むことをお勧めします☆ -
家族シリーズ 第三弾
*いちばん新しい思い出...離婚後15年振りの娘との再会間もなく結婚する娘との会話
*夜の鯉のぼり...離婚決定後母方の実家で暮らす息子。今後しばらく会えなくなるであろう実家への訪問
*皿を洗う父...無口な父が黙々と皿洗いをする訳。
*手のひらが覚えてる...突然田舎から出て来た母。そんな母をつい疎ましく思う自分...
*黒たまご...夫に先立たれアップアップの毎日でつい息子に言 ってしまった一言。
*玄関先の犬
*渡り廊下の向こう...コンサートに行っても良いかとねだる娘 に高校の自分が重なる。
*桜散らず...老夫婦の病室にて -
短編集。
家族がテーマのせつない話が多かった。 -
110116購入。110203読了