ホームズのいない町 13のまだらな推理 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514391

感想・レビュー・書評

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  • とある町で起こる13のミステリー。

    長かったり、短かったり。
    短編集だと思って読んでいたら、聞いた事があるような
    名前がちらほら。
    近所だからかな? と思っていたら、思わぬところに
    終結してしまっていました。

    自分が何かすれば、それが誰かの何かに響く。
    どこに何が繋がっているのか分からない状態ですが
    確かにこれは、文句を言われるとそんな気も…。
    一部、それは言いがかりでは? なものもありますが。

    ものすごく凝縮された人間関係、という気がしました。

  • あっちこっちにストーリーがリンクしていて面白かった。
    相関図描きたくなる。

  •  タイトルにホームズが登場するとおり、各話にホームズの係わった事件や自身をにおわせる描写があって、それがいい。
     ホームズを知らなくても(知らない人なんているのかな…?)全然読めるしおもしろいだろうけど、知ってるほうがよりおもしろいと思う。

     13編の話が収録されていて、どれもその1話でその話の中の謎は解き明かされるんだけれど、実は伏線としてすべて繋がっているのが、最後に一気にでなく、読み進めながら徐々に分かっていくのもおもしろかった。
     その分、慎重に読まないとわけが分からなくなる可能性もあるけれど。

     ただ最後の最後、本当のラストに登場した方については、何で急にこんな人が登場するの? この人の言う事件なんて、今までに登場したっけ? て思って、そう思ったからこそ、急に気持ちが削がれて、しっくり来ない気持ちで読み終えてしまった。。。
     でもこれだけ伏線を張り巡らせた作品だから、どこかに必ず出ていると思って読み返してみたら、出て来たは出て来たけれど、におわせ方がふんわりしすぎてて、全然気付けていなかったという…。
     それだけが残念。

     あとこの作品、掌編を除いた作品タイトルと、各話に出て来る登場人物の1人の名前に数字が入っているけれど、それって何か隠された意味があったんだろうか。
     気付けなかったけれど。
     それとも、もともと『六つのナポレオン』とか『四つの署名』で数字が入っているから、そこから発想した遊び心なだけで、深い意味なんてないのかな。

  • この著者の書く物語は、スムーズにどんどん読めるものと、どうにも進まないものが分かれる。本書にもその両方が混在していて、読み終わるのに時間がかかった。幕間にショート・ショートを挟んだり、一見無関係に見える各話が繋がったりと、趣向も面白いのだが、私の好みに合わなかった。

  • 2013.4.2読了

  • 2013/01/15
    自宅

  • ひとつの町を舞台にした連作集で登場人物や事件がそれぞれリンクしているのですが、登場人物も多く、一気に読まないと訳がわからなくなります…。

  • 2012.08.05 読破。

  • <あらすじ>
    お守り袋に入れた盗聴器の録音は、息子が誘拐犯の自転車の後ろに乗ったところで途絶えた。犯人からは身代金として五千万円の要求が来ている。やがて母は、事件の裏にひそむ、意外な人物の意外すぎる思惑に思い当たるのだが...(「あやしい一輪車乗り」)。
    とある町で起きた13件のミステリー。人物、事件それぞれの関連性、そしてホームズ作品との繋がりを見出すのも面白い、趣向満点、何度でもオイシイ一冊。

  • 13話ともホームズ作品との繋がりがあるらしのですが、
    わたくしホームズ作品を読んだことがないのでそのへんは
    パスして・・・一話目の「六本のナポレオン?」の話の中に
    その後出てくる話にかかわるエピソードが散りばめられていて、
    意外な所で接点があったりと、他の話を読むと
    別々のストーリーなのですが、何処かでつながっていたりして
    その点が読んでいて面白かったですね。

    以前読んだ「4ページのミステリー」で今回の短編作品が
    収録されていたのですが、読んでも「んっ?」って思った作品も
    この「ホームズのいない町 13のまだらな推理」をよんで
    納得がいきました。前後の作品や全体の作品でリンクしあっていたので
    以前は短編だけ読むと少し理解しずらかったがこの作品を読んで
    すっきりしました。そして面白かった。

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著者プロフィール

1968年千葉県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て執筆活動に入る。2004年、「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞受賞。同年「小説推理」掲載の「大松鮨の奇妙な客」は、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた。同二作を含む短編集『九杯目には早すぎる』でデビュー。著作に「4ページミステリー」シリーズ、『ロスタイムに謎解きを』『最初に探偵が死んだ』など。

「2016年 『お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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