新装版 恐怖配達人 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 182
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515152

作品紹介・あらすじ

史郎のこれまでの人生は、決して恵まれているとはいえなかった。しかし、そんな自分にもやっとツキが回ってきた。社長令嬢と結婚することになったのだ。しかし、独身最後の遊びと女を誘ったことから、歯車が少しずつ狂い始めた(「梁のある部屋」)。平凡な日常が、たったひとつ、選択を誤ったことで、まるでドミノ倒しのように悲劇へと向かってゆく恐怖を描いた傑作サスペンス短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 人生の「えっ、そんなところに落とし穴があるの?」という後味の悪さや締めの上手さは良いのだけれど、自分と小池真理子はとことん相性が良くないのかもしれない。『墓地を見おろす家』も今ひとつピンと来なかった。ただ文章はさすが巧みだと思いました。

  • 作品紹介・あらすじ
    史郎のこれまでの人生は、決して恵まれているとはいえなかった。しかし、そんな自分にもやっとツキが回ってきた。社長令嬢と結婚することになったのだ。しかし、独身最後の遊びと女を誘ったことから、歯車が少しずつ狂い始めた(「梁のある部屋」)。平凡な日常が、たったひとつ、選択を誤ったことで、まるでドミノ倒しのように悲劇へと向かってゆく恐怖を描いた傑作サスペンス短編集。

    2冊目の小池真理子。
    それなりに面白かったのだけれど、恐怖はあまり感じなかった。
    ちょっとホロっとする話もあるし、どこかで読んだような話も。
    「山荘奇譚」は僕にとってはかなりいやぁな話。
    元気で明るくて、ハキハキと仕事をこなす素敵な女性にあんな酷い体験をさせちゃダメですよ……。

  • いや〜人間は愚か。愚かな男と愚かな女の描写が容赦なさすぎて逆にすっきり。なんですぐ殺人隠蔽しようとするん…そんな状況になったことないからわからんけど。『老後の楽しみ』が1番好き。魅力的な人は怖い。

  • 短編でも、身近にある闇は油断したら呑まれるという薄ら寒さがありました。いつでも直ぐ側にぽっかりと口を開けている。
    「喪服を着る女」「老後の楽しみ」「団地」が好きでした。それっぽい訳ありな人たちではなく、そっちか…となる。わかりやすい人だと気を付けようと構えるけど、先入観は怖いです。まさかあの人が…と。

  • 読んでいい気持ちにはならないのに、ページをめくってしまう。
    自業自得の人もいるけど、人間誰しも自分勝手で悪い部分はあるから、やってられないよね。

  • 最初の物語の梁の部屋が1番なんかゾッときた。遺体をあっちこっち持っていきがち。面白怖かった。

  • *穏やかで平凡な暮らしをしてたはずなのにに、たったひとつ、選択を誤ったために、まるでドミノ倒しのように悲劇へと向かってしまう。予測のつかない恐怖を描いた傑作短編サスペンス! *

    巧い!その一言です。お見事としか言いようがない。20年前以上の作品なのに、人の感じる恐怖や衝動は変わらないものなのですね・・・登場人物と一緒になって追い詰められ、絶望し、もがき、最後には完膚なきまでに打ちのめされる。これぞ最高のミステリ短編集の決定版。

  • 人の怖さでゾッとできる短編集

    ただ人が死ぬ、殺されるよりもよっぽど怖い小池真理子のサスペンス

    どんな結末が待っているのか、
    先が読みたくてどんどん進む一冊

  • 怖い。

  • 2018 5/27

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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