- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575515657
作品紹介・あらすじ
星野一彦の最後の願いは何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。
そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」
これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。
なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。
感想・レビュー・書評
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何らかの事情(借金&あのバス?)で今までの生活を続けられなくなった星野が、正体不明の巨体女性・繭美とともに5人の恋人たちに別れを告げてまわる。
キャラクターがみんな個性的なのと、主人公・繭美含め皆憎めない人物で読んでいて楽しいしほっこりもする。
〈あのバス〉とは何なのか、どこへ連れて行かれるのか、とても気になる…!!!けど、それを書かないで想像の余地や余韻を残すのも著者らしいなと思った。
繭美が星野と出会ってから少しずつ変化していって、最後には(おそらく)星野を助け出そうと動き出すのも良かった。 -
H30.4.2 読了。
・身長190㎝、体重200kgの繭美がストーリーを面白くしてくれている。でも、もう少しスリルがあっても良いように感じた。 -
色々と想像して楽しめる作品でした。繭美と星野ちゃんの軽妙な遣り取りにクスクス、ニヤニヤしながら、あっ、そこでそう繋がるのね! とスッキリ!
フェルミ推定、やっちゃいますよねぇ。死がテーマではあるものの読後はほっこりとしました。 -
またまた いい本に出会えた。
読後感がなんとも心地よい。
ラスト、バイク かかってくれ。という思いと、
いや、掛からなくてもいい、繭美が「かからねーじゃねぇか!このヤロー、!」と持ち主を一発なぐり、そのあと地鳴りがする勢いでバスを追いかける。
結局、星野を助けに行くことになるんだけど。
なんか、そうなってほしいな。
星野が繭美を助ける以前に、なかにもっと星野に心持っていかれるストーリーがあれば、より引き込まれたかなあ。出会って2カ月だから、いろいろ あったのだろう、そうだ、そう思いたい。
ドラマ化されないかな? と小さな期待。
配役は、星野=オードリー若林、繭美は直美でお願いしたいわ。 -
唐突な物語の始まり方が好きです。
最初の一行からワクワクして、もう読み進められずにいられない。
5人の女性もみんなとっても魅力的で、そりゃ5股になるわ、とはならないにしてもこれだけ素敵な女性ばかりと出会えて、その上愛される星野はすごい。
「美味しいパンになれなかったんだね」には泣きそうになりした。
結局投げっぱなしのラストだったけど、もうこれはこれでいいかな。
あのバスってなんなのか、繭美が何者なのか、知りたかったけど。
グッドバイも読もうと思います。 -
何処かで読んだ様なーと思っていた。太宰治のグッドバイのオマージュだったのね。ただ相方の繭美の設定で東京道中膝栗毛。
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5股していた男が、バスで恐ろしい場所に連れていかれる前に、彼女たちに会って清算したいと言い出す。その監視についたのが、2メートル100キロ超えの大女、繭美。
彼女は辞書を持ち歩き、その項目をつぶして、私の辞書にその文字はない、といい人の傷つくことを言って動揺させることを楽しみにする性格の悪い女であった。
彼女の漏れ出る話に、人生にそこまでゆがませる色々な何かがあったのだろうとは推測される。それで今の繭美が生まれて一彦を監視する、という話になるのかもしれない 。
一彦は不思議な男性だとおもう。気遣い屋なのに鈍感で、目の前のことですぐいっぱいになる。
後さき考えずに行動し、そして今バスに乗せられようとしている。
この二人の関係が2か月の間で変化するのも面白かった。一彦と付き合っていた5人の女性の個性や背景もバラバラでそれぞれのエピソードも楽しかったけど、繭美も6人目?になったかな。
こんばんは。
いいね!有難うございます。
やま
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こちらこそ、いつも「いいね」ありがとうございます(*^^*)
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