- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575517804
感想・レビュー・書評
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殺人事件の被害者、加害者の家族の7年後が描かれている。
長崎の祖父母に預けられていた大輔が
東京の、「伯母ちゃん」のところで住むことになり。
24才になった真裕子は、好きでもなかった会社の同僚と、不倫に陥り。
間で、東京に戻った記者の建部が
二人を再び追っていく。
なぜか、加害者と被害者の家族は、何かで繋がれているのか。
偶然が重なる。
そのキッカケが、わりと建部。
けれど、その建部によって事件後からのことを吐き出すことで救われ、俯瞰した見方を出来るようになれた真裕子。
相変わらず、殺人者の息子であることは知らない大輔だけれど、どこか計算高い中に
どこか小学生にしては、ませすぎている女好きに
父親の血?と思わせる描写が恐ろしい。
この子は、どんな大人になっちゃうんだろう。
誰から本当のことを知らされるんだろう。
真裕子の家族との関係にも新たな変化が起きて
真裕子は今までにない感情と愛情を知ることになる。
さあ、いよいよ最後の下巻。
終わってしまうのが悲しいくらいに、夢中。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想は下で
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真裕子には幸せになって欲しい、という思いで読み進めているけれど、加害者の実の息子大輔がいつか罪を犯してしまいそうで、常にハラハラして読んでいる。大輔は性格悪すぎる。真裕子と関わらないで生きていってほしい。…と思った中巻。
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Rさまオススメ本。上中下の中巻。
超ネタバレ。スマホからはネタバレ注意機能が使えなくて困る。
とにかく真裕子が不毛な不倫を精算してくれて良かった。
けど、大輔はヤバい。あかんやつやってしまいましたね。
やはり母親の元に行ってしまったことが悪かったのでしょうか。
小学5年だと思うとまったく想像もつかないし、やりきれない。
最終巻の下巻で少しでも希望は見いだせるのか?
期待して読み進めてみたいと思います。 -
真裕子の実家では、父は子連れの女性と再婚。その義母となる女性と父との間には、真裕子にとっては年の離れた妹がやどる。長姉は、すでに結婚し、2人目の子供が同じくお腹にやどった。一方、真裕子はといえば、母の殺害から立ち直れず、母が殺害された当時の父や長姉を許せず、しかし淋しさを埋めるだけの生活に身をやつしている。
他方、殺人者の子供の大輔は、長崎を離れ、叔母と称する実母と東京で暮らし始めた。 -
2016/10/1 読了。