- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575519358
感想・レビュー・書評
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おばあちゃんの知恵袋がいっぱい。
心をこめて丁寧に。感謝する。人脈は宝。優しい嘘はつく。
そして立禅、やってみたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浪人生の光一一家は離れて住んでいるばあちゃんを引き取ることに。
渋々同居を始めた一家だが次第にばあちゃんの魅力によって幸せに変わっていく。
こんなスーパーばあちゃんがいたら頼りたい。ぼのぼのするお話でした。 -
父親の兄が亡くなり、一人になった祖母が同居することになった。とはいえ、そもそも今の家は祖母の名義だという。
浪人中の光一は、母から祖母が怪我をしないように、出掛ける時は付いて行けと言われており、祖母が昔の教え子を訪ねて回るのに付き合った。
教え子たちは皆、祖母を信者のように慕い、昔の出来事や食べさせてもらった手料理を懐かしむ。
そんな祖母の姿を見て、光一は祖母の優しい嘘や話術を知っていく。
そしてギスギスしていた家族も上手く回っていくようになる。
普通のおばあさんだけど、ちょっと不思議で魅力的な祖母とのお話。
2024.1.23 -
主人公、光一の冷静な視点が面白い。
と同時に
結局ばあちゃんの術中にハマっている様子も見え隠れして面白い。
ばあちゃんを慕っている人たちが皆、
自分が一番目をかけてもらっているといっているのを皆同じこと言ってるな〜と面白がりながら、
実は自分も自分が一番ばあちゃんに目をかけてもらっていると思っている光一。
客観的な視点で光一がばあちゃんのことを語り、
たまに客観的になれてないところを読者である私が客観的にみて面白がる、みたいな不思議な面白さだった。 -
こんなんでいいのよ。
ほっこりした。
893の抗争を終わらせたのはワロタ -
幸せな気持ちで読了。
光一のおばあちゃんに対する考察が面白すぎる。
そして、おばあちゃんとたくさん関わっていくうちにいつの間にか成長していく姿ににっこり。
おばあちゃんと一緒に過ごしていくうちに、少しずつおばあちゃんの事が分かっていく。
「順番を変えるだけで、自尊心を傷つける事もなくやる気を増してくれる。」
「"大学生がキャバ嬢をやっている"を"キャバ嬢が大学に通っている"ではイメージが全然違う」
という文章を読んで、ハッとさせられた。
物語自体は、ずっとほっこりして、ハッピーが続くので少々上手く行きすぎではあったけれど、おばあちゃんの
・当たり前のことを丁寧にやる。
・知り合いとの関係を大切にする。
・優しいうそ。
を自分も真似できると、この本のように色んなことが上手く行くのではないか?と思わせてくれるような内容で、とても大切な事だと考えさせてくれる言葉でした。
おばあちゃんの料理、私も食べてみたくなった。
確かに丁寧な料理は美味しい。 -
いろいろな人に慕われるすごいおばあちゃんの話。
基本的には相手のいいところをほめて、気持ちよくしてあげて、そのためにちょっした嘘もつく。それをすこしずつ積み重ねて関係を築いていく。
また、身の回りのちょっとしたきっかけ、チャンスを見逃さずに生かしていく。
最後は暴力団の抗争を手打ちにもっていってしまうのがちょっと面白かった。 -
優しい気持ちになれる作品
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なんて素敵なおばあちゃま!
ひかりの魔女って題名何かと思ったら、ひかりさんってお名前だった(笑)85歳の設定を考えるとすごくモダンなお名前ですね。
始まりはよくある同居することになったおばあちゃまが来て、生活習慣の違いに戸惑ったりする感覚でしたが、だんだんと孫の光一くんが傾倒し出してから、どんどん家族とおばあちゃまの関わりが増えて、家族の問題がバシバシ片付いて、、、なんなら街の問題まで片付いてしまった。マジで魔法使い(笑)
ここまですごいおばあちゃまになれる人が現実にいるとは思えないくらいですが、少しはこのおばあちゃまに近い人間になりたいと思わせる、自然体で不思議な魅力。
現実に参考にしたい要素もいっぱいで、読んでいてとても気持ちが良くなります。
人を褒めるとか、当たり前のことを丁寧にやるとか、毎日積み重ねる立禅とか。
私は割とおばいちゃまが活躍する小説好きかもしれない。たいがい美味しそうなご飯が出ますし。
基本はほのぼの家族小説ですが、暮らしの知恵が詰まった素敵な小説です。 -
面白かった! 2016年刊。題名と表紙の挿絵から、ファンタジー系かな?と思いながら読み続けたが、最後までファンタジーな設定は無かった。哲学や自己啓発的な本を読んだ後にこの本を読んだのだが、妙にスンナリ腑に落ちてしまった。誰もが自己愛は強いけど、相手を思いやる事を楽しく始めて事を回す人は極めて稀だ。終盤では泣かされた。
うん。面白かった。