京都寺町三条のホームズ(17)-見習いキュレーターの健闘と迷いの森/後編 (双葉文庫)
- 双葉社 (2021年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575524918
作品紹介・あらすじ
家頭邸で行われる円生作品の展覧会を担当することになった葵は、突如、展覧会の開催を拒否しだした円生を翻意させようと奔走する。一方、祇園で地下クラブを経営する敦子から清貴のところに持ち込まれた奇妙な依頼も、徐々に全容が明らかになり……大人気シリーズ、17弾!
感想・レビュー・書評
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前回から少しあいてしまったので思い出しつつ読みました。
だいぶ恋愛と美術の要素が強く、謎解きは敦子さんが佐田&智花の結婚を反対している理由くらいでした。
葵を通してキューレターの仕事の一端が覗けて興味深いです。
途中、「拝み屋さんシリーズ」の登場人物もいました。こちらのシリーズは未読なのでそのうち読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ17作目。後編だけあって、小松探偵事務所に持ち込まれた事件の謎解きや円生とホームズの覚悟とか大団円めいた仕舞方でした。円生が幼いというか若いのにびっくりしましたが、ホームズ、葵、円生って、そもそも、20代はじめなのでまぁそういうところあたりまえといえばあたりまえですね。
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そうそう、前回凄~く気になるどこで終わったんだった(゜_゜;)と思い出しながら読み始める(^^)小松探偵事務所に持ち込まれた依頼がそこに繋がってくるのか~(>_<)でも今回は全てがうまくいって、皆さん良い関係で終わって、ホッとした(*´∇`*)家頭邸の展覧会、素敵なんだろうなぁ(*´ー`*)
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結婚に反対する敦子さん。勾玉入が1粒はいった水晶の数珠。調べてみたら、なにやら意味深でちょっと怖い神社でした。円生を潰しにかかる人物や、色々あっての展覧会。全部ひとつにまとまって大団円。
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前編を読んでから半年経ってしまったので、思い出しつつの読書。でも、まあ、ある意味では変わらぬほっこりさ。でも、イチャイチャ度が増えたなあ~。その辺りは、前の方が好きだな。さて、今回もまたこれで終わりと思わせながら、また続くのかな? そろそろ別のシリーズにしてもいいようには思うんだけど・・・
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前巻からのエピソードの後編。
円生の展覧会の行方と、佐田さんと智花さんの結婚に敦子さんが反対する理由、清貴の過去の因縁など色々と明かされてスッキリしたような気持ち半分、新たなモヤモヤ半分というところ。
清貴の因縁で登場し出した人物はまた、次回以降でも清貴と円生に絡んでくるのかな?
このシリーズにしては甘い雰囲気の清貴と葵のいちゃいちゃシーンが出てくるけれど、ステイやらまっしぐらやらで何だか可笑しくて、甘ったるくなくて読みやすかったかも。
でも清貴の、女性の了承があって男は及ぶことができる、それが生き物として自然ではないか云々の行は良かったな。大切な前提条件であり、そこをふまえてもらえると自分が相手から大事にされている実感も得られると思うし。
清貴の、こういうところがスマートさと安定感に繋がるのかな。今や見た目が綺麗なだけでは、なかなか魅力を感じにくいので。
葵の成長と進歩、まわりの人たちの変化にシリーズもぼちぼち終わりが見えてきている気がする。
みんな幸せでほっこりできるような展開になってくれると嬉しいけれど、相変わらずこの巻も漢字のルビが怪しいところが目についた。
佐藤浩史は「こうじ」(120頁)なのか「ひろし」(251頁)なのか?こうじだと思ってたら、ひろしだったのか?
禁忌のルビに「きんぴ」ってふってあるけれど(253頁)、「きんき」ではないの?とか。
途中何度か、そんな感じでもやっとするので、それが無ければいいのに、と思う。 -
円生の展示会と佐田&智花を引き裂こうとする敦子さんの謎の巻が完結しました。円生を慕っていたユキちゃんも出てきたり、葵の卒業後の進路が決まったりと、かなりお話的にはまとまってます。
全体100とすると、
京都案内 10/小松探偵事務所問題解決 20/葵展示会奮闘 10/円生の感情いつもこじれ気味 30/いつもよりたくさんイチャイチャ 20/続きへの布石 10