- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575524970
感想・レビュー・書評
-
テンポがめちゃくちゃ良くてサラッと読めた!!
特につるの恩返しが面白かった。解説読んで、昔話を題材にすることの利点がよくわかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔話が軸になっているミステリー。じっくりと読んでしまいました。
なんとも悲しい結末が、余韻として残りました。 -
あーこわかった。とくにはなさかじいさんのやつが最後がスゴイ
-
昔話とミステリの融合で、容赦ないブラックな登場人物が多くて面白かったです。
-
びっくりです。
ただの昔話のパロディだとおもってました
けっこうシュールでした。
最後の桃太郎の話で ちょっとだけつながるところが面白かった。打ち出の小槌や天狗の鎌ね。 -
おとぎ話で殺人事件が起きる!
一寸法師、花咲か爺さん、鶴の恩返し、浦島太郎、桃太郎を舞台に殺人事件が…
また、なかなか生々しい動機で殺人事件が起きていて、お子さまは読んじゃダメよなミステリー。
おとぎ話を舞台にしているだけあって通常ではあり得ない特殊設定ものではありますが、有名なおとぎ話の設定を使ってるので、鬼や生き物がしゃべったり、化けたり、特殊な道具(打出の小槌など)は説明があれば大体想像しやすいというのが良かったです。
おとぎ話が舞台なので、一瞬子供騙しみたいなミステリーなのかと思っていたら、本格ミステリーでなめてかかると痛い目に合います。
そして、後味も悪いものが多く、
むかしむかしあるところに、死体がありましたという落ちは決してめでたしめでたしではないという皮肉つきの作品です。
めでたしめでたしでは終わらないおとぎ話ミステリーがここにある! -
ミステリを敬遠しがちな理由の一つとして、登場人物覚えきれない問題があるとおもってるんだけど、おとぎ話がベースになってるだけあって、この小説は初心者にも読みやすいと思う。
ちゃんとミステリなんだけど、分類が難しい。ファンタジー的な要素もある(おとぎ話だし)。解説にも書いてあるが、ファンタジーであるが故の特殊設定をあまり説明せずにすんでいる点は非常に着眼点が良いと思う。(打ち出の小槌ってどんなものかをあんまり説明しなくて済む、みたいな)
おとぎ話の骨子は活かしつつ、キャラ設定は独自のもの。おとぎ話では正義の味方でも、そうじゃないパターンもある。各話の題名も元の話が分かるようにしつつ、あえてミステリ的なカタカナを使わずに日本語に揃えてあるのは良いなと思った。