赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 (双葉文庫)

著者 : 青柳碧人

• 双葉社 (2022年8月4日発売)

感想・レビュー・書評

[鶏さんの感想 · 2023年5月3日]

ライトな読み心地
なんとなく今の気分ではなかった

[よしむさんの感想 · 2023年4月29日]

おもしろかったー
これぞ娯楽としての読書！

[MINO.Mさんの感想 · 2023年4月25日]

　主人公の赤ずきんが、旅の途中で殺人事件に遭遇する連作集。登場人物には、西洋の童話でお馴染みのシンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、オーロラ姫、マッチ売りの少女のほか、魔女やオオカミも活躍する。
　魔法が存在する世界なら、なんだってありだろうというツッコミは置いといて、ミステリとしてはきちんと成立している。童話風の語りの中で、雰囲気に騙されてしまい、伏線を見逃してしまったのは残念でした。
　主人公を同じくするストーリーがまだあるみたいだし、日本昔話をモチーフにした作品もあるらしいので要チェック。
　昨日と今日の仕事の昼休みで読了。

[物質さんの感想 · 2023年4月17日]

最後のマッチ売りの少女の話、
麻薬のような作用があるそのマッチで人生が滅んでいく人、最後には自分自身もその道に滅んで本来の「マッチ売りの少女」のように弱っていく様子がゾワっとした

[すにっちさんの感想 · 2023年4月10日]

読みやすい。
中学生や小学生におすすめしたい難易度。
でも大人の自分でもそれなりに楽しめた。

童話ベースなので、「え、そんなことある？」という動機や行為にも、「童話だからね」と片付けられてしまう部分はある。
個人的にヘンゼルとグレーテルの話が1番好きだった。ヘンゼルの、少年なのに狂気を秘めた気持ち悪さが良かった。

赤ずきんの賢明でハキハキしてる性格は男女共に好まれると思った。

[やっぴー@趣味垢さんの感想 · 2023年3月12日]

アンデルセン童話やグリム童話の世界をベースに、名探偵赤ずきんちゃんが爆誕！
｢あなたの○人計画は、どうしてそんなに杜撰なの？｣の決めゼリフもかっこいい。
4つの連作短編になっていて、ラストの物語にも繋がってくる構成も良かった。
Netflixの映画化の予定もあるそうだけど、その後どうなってるのかなぁ？
こちらも続編の文庫化早よ！

[ko109さんの感想 · 2023年2月12日]

普段読まないジャンルだからか、文章が読みにくく、あまり好みではなかった。

[ブルーローズさんの感想 · 2023年1月27日]

前作の日本の昔話の方はそこまで面白いと思わなかったけど、これは面白かったです。
赤ずきんがずっと旅をしていて、繋がってるからかな？
赤ずきん、シンデレラ、ヘンデルとグレーテル、マッチ売りの少女。
どれも親しみ深い童話で、それらが思いもよらない方向性の新しい物語となっています。
トリックも解明してくれるけど、そこは少しだけモヤモヤが残ります。
でも1冊通して面白いので、全然気になりませんでした。

[うつ伏せフクロウさんの感想 · 2023年1月11日]

オススメはヘンゼルとグレーテルの物語を題材にした第二話。もとの童話よりもさらに陰鬱な要素があって面白かったです。

[ニャーテンさんの感想 · 2023年1月3日]

旅の途中で遭遇するシンデレラやヘンゼルとグレーテル兄妹、眠れるオーロラ姫が絡む怪事件をバッタバッタと解決していく少女「赤ずきん」。
彼女が抱える闇が明らかになった時、旅の目的地で物語は一気にクライマックスへの階段をかけ上る。「マッチ売りの少女」の歪んだ野望と「赤ずきん」の暗い悲願が激突！最終話はどちらに軍配が上がるかハラハラし通しだったな。
犯人探しはもちろん、トリックの謎解きと伏線の見事な繋がりに嘆息。
いい夢を見たがる中毒というのは人間が陥りがちな実に人間らしい落とし穴で、その着眼点も自然な説得力があった。

著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない（1）』 で使われていた紹介文から引用しています。」