御用金着服-大富豪同心(17) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 80
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575667325

作品紹介・あらすじ

公領水没に気落ちする民百姓を陽気に煽り、たらふく飯を振る舞う隠密廻、八巻卯之吉。だが、炊き出しの元手はなんと横領。幕府が寄越した堤修繕金をちゃっかり着服していたのだ。露見すれば打ち首必至、なのに当の卯之吉は余裕綽々。この始末、いったいどうつけるか。累計五十万部突破、絶妙絶品の大人気シリーズ!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、なかなかに壮大な仕掛けだった。
    由利之丞を影武者に仕立てて、本物の卯之吉は何を企んでいるのか。恐ろしい刺客が送り込まれているというのに、踊ったり炊き出しをしたり。米を買い漁る?
    なんでそこから解決に導かれるのやらw
    薩摩からの2人組も、化物じみた強さだっていうのに。
    大災難の水谷が気の毒すぎる。
    さて、次巻のタイトルからして、江戸に戻る道中も平穏無事とはいかなさそう。
    早めに読みたい。

  • 久しぶりにおもしろかったけれど今回卯之吉が何かしたのかというと、ヘロヘロ踊り遊んで、面白がって見物していたというのがほとんど。
    あまりにも偶然が重なりすぎなのはご愛嬌としても、もうちょっと賢さを見せてくれるとよかったんだけどな。

  • この話、前作で終わったと思ってたら、まだ続きがあったんだ。相変わらず能天気にしか見えない卯之吉だが、実は誰よりも裏まで分かってるのね。素晴らしい! これでこの話本当に終わり? 1人行方不明になってる人がいるんだけど・・・

  • 卯之吉、冴えてる。色んな才能があるじゃんね。

  • 第十七弾
    薩摩も巻き込み暗殺者が、気になる事が多いが、関係なく進行し解決

  • 大富豪同心シリーズ、17作目。

    前作までの決壊騒ぎの後始末。剣客対決は弥五さんや美鈴さんに任せっきりだけれども、卯之吉らしい頭の使い方は流石。新たな敵の出現や、弥五さんの行方は気になるところだが、「飲めや、歌えや」と卯之吉の遊興を止めることなく、敵の襲撃、決壊の始末、出雲守様の窮地の打開等々、全て丸く収まっちゃうのが見事としか言いようがない。次の展開も楽しみ。

  • シリーズ第17弾。

    誰か、はやく弥五さんを助けてあげて・・(笑)

  • 大富豪同心シリーズ17作目。


    やっと終わった・・・のか?
    シリーズ初の巻またぎ、それも3巻。
    最後のシーンで水谷先生が放置とか(救出劇はあるのでしょうか)、
    次回作のタイトルとか、気になる点も残ってはいるんですが。
    取り敢えず現場となった公領でも江戸城内でも一件落着した模様です。


    今回もやりたい放題の卯之吉に周りが振り回されながら、
    何となく最後には事態の収拾がついてしまうという話でした。


    が、医学だの土木技術だの卯之吉の博学っぷりを読んでいると、
    本当にただの放蕩息子なのか益々疑問に思えてきました。
    好き勝手にやっているようで誰よりも状況を把握してるし、
    理にかなった解決策を出したのも結局卯之吉だし。
    このまま文面通り遊蕩好きのぼんぼんで終わるのか、
    実は・・・とシリーズ最後に真意が明かされるのか。
    つい勘繰りたくなる内容でした。


    三国屋徳右衛門と本田出雲守。
    時代劇の王道とも言える、
    悪大名(老中だけど)と悪徳商人の構図そのまんまのコンビなのに。
    ちっとも嫌な感じがしない。
    天井知らずの財力でもって悪巧みをしていても、
    その振り切れた会話に思わずニヤリ。
    愛すべき爺様たちです。

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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