隠居の初恋-新・知らぬが半兵衛手控帖(7) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575669305

作品紹介・あらすじ

北町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛は吟味方与力・大久保忠左衛門に、忠左衛門の友、村上左兵衛が年甲斐もなく、女子に懸想していないか見定めるよう頼まれる。御家人の後家で、今は茶之湯の師匠をしている榎本園江のもとを、左兵衛は頻繁に訪れているようだ。二人は、薬種問屋で毒薬を求めるなどの動きを見せるが……。知らん顔の旦那の、粋な人情裁きが大好評の書き下ろしシリーズ第七弾。

感想・レビュー・書評

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  • 第七弾
    短編四話構成
    妻と間男により殺された男の幽霊、初恋の女の娘を助ける隠居、かつての仲間に似た男、下手な芝居と気楽に読める

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛は、吟味方与力の大久保忠左衛門から、旧友・村上左兵衛を探るよう頼まれる。左兵衛の倅の懸念どおり、六十二歳の左兵衛が年甲斐もなく女子に懸想していたら、やめさせねばならぬと。半兵衛らが後を追うと、左兵衛は茶之湯の師匠をしている後家と連れ立って遠方の薬種問屋に行き、毒薬(石見銀山)について訊いた。二人は何をしようとしているのか―。酸いも甘いも噛み分けた半兵衛の人情裁きが冴える、人気書き下ろしシリーズ第七弾!

    令和3年10月1日~4日

  • 令和元年も 残り少なくなっているのに、つい手に取ってしまったのが、運のつき・・・(笑)
    掃除もほっといて、読み出したら、知らぬが半兵衛シリーズ止まらない。

    4話からなるのだが、最初の「冬の幽霊」
    お内儀のおきぬと番頭の良造とが、仕組んで吉兵衛が、川に落ちて殺された。
    死んだと、思っていたのだが、記憶喪失と、刺し傷で、
    半年ほど生きたのだが、、、、そこで、悪人の盗賊蝮の長三郎が、幽霊の如く、おきぬと良造を脅しにかかる、、、、そんな不義密通の2人と、恐喝の盗賊を許すわけにはいかない半兵衛の活躍。

    「隠居の恋」隠居と、隠居の初恋の娘園江の夫の敵討ちに、、、夫が病気で、亡くなったのは、、、夫の上司 永井主水が、関わっていたのだ。
    しかし、敵討ちを知らせては、隠居の村上佐兵衛と園江も、無い事をあれやこれや検索されるかもしれない。
    何も悪い事をしてなくても、この時代、敵討ちも、申請しないと駄目だったと、他の時代小説で、書かれていたと、思のだが、、、あれやこれや、言われるのは、今の時代と、変わりないかもしれない。

    「似た男」では、鶴次郎と、似た男登場!
    恋人が、春画に描かれて自殺。その敵を討つ 板前の定八。
    半兵衛の江戸の朱引外(千十宿・四ツ谷宿・品川宿)の外側では、町奉行所の支配違いであると、、、、
    優しい裁決である。

    「田舎芝居」芝居じみた策略を裏手に取り、宮田真次郎を虎太郎が、成敗するのだが、、、、
    息子 次男の真次郎の愚かさで、宮武当主 帯刀は、ご公儀に知られたら、切腹ものである所、流石、知らぬが半兵衛、、、
    その巻から読んでも、読める半兵衛シリーズ好きである。

  • 鶴次郎現る!
    (と、古い読者が喜ぶと思ったんだろうな)
    (実際、喜んだし)

  • 半兵衛さんは読みやすい。

  • 藤井邦夫 著「隠居の初恋」、新・白縫半兵衛シリーズ№7、2019.2発行。安定感抜群の藤井邦夫さんのシリーズ、冬の幽霊、隠居の初恋、似た男、田舎芝居 の4話。隠居の初恋、似た男が良かったです。北町奉行所 臨時廻り同心 白縫半兵衛、田宮流抜刀術が冴えます。悪人は容赦せず、情けには厚い男。

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著者プロフィール

1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」などの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、多くの時代小説を手がける。「新・秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」「日暮左近事件帖」「江戸の御庭番」などのシリーズがある。

「2022年 『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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