賢者の誘惑 (双葉文庫 く 6-8)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575711271

感想・レビュー・書評

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  • 氏の話し言葉での作品をまとめたもの。本当に対談したものもあるし、そうでないものもある。全体的にギャグセンスが冴えている。
    内田春菊との対談が特に面白い。極道と仏教について説明する箇所なんか、腹抱えて笑ってしまった。


    250円。

  • 思索

  • 2017/11/03 15:59:50

  • 著者が、「言文一致」の精神を現代に甦らせることを意図して刊行した、エッセイ・評論集です。

    第1部は、、芦原金次郎という架空の大学教授と著者の対話編です。現代社会が直面しているさまざまなテーマを題材に、著者以上に過激な大学教授の言葉が連ねられています。

    第2部は、インタビュー形式を借りて著者がさまざまなテーマについて分かりやすく語っています。テーマそのものについては、民主主義や人権思想の陥穽といった、著者がこれまで取り上げてきたものが多いのですが、インタビュー形式で著者の考えのキモが分かりやすく説かれています。

    第3部は、マンガ家の内田春菊との対談や、イラストレーターの南伸坊らを交えておこなわれた座談会です。

    とくに第3部は、「困ったちゃん」や「ハゲ」などのテーマを題材に、自由闊達に著者が語っていておもしろく読みました。

  • 内容メモ――佯狂賢人経綸問答、パラダイムへの根源的な問い、いやらしさ…人格の完全性、憲法第十五条第四項「すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない」。

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著者プロフィール

評論家。1946年生まれ。愛知県出身。早稲田大学法学部卒業。評論の対象は、社会、文化、言葉、マンガなど。日本マンガ学会発足時から十四年間理事を務めた(そのうち会長を四期)。東京理科大学、愛知県立大学などで非常勤講師を務めた。著作に『封建主義 その論理と情熱』『読書家の新技術』『大衆食堂の人々』『現代マンガの全体像』『マンガ狂につける薬』『危険な思想家』『犬儒派だもの』『現代人の論語』『吉本隆明という共同幻想』『つぎはぎ仏教入門』『真実の名古屋論』『日本衆愚社会』ほか他数。

「2021年 『死と向き合う言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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