【コミック版】ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫 た 39-03)

  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575728347

作品紹介・あらすじ

「みおつくし料理帖」「あきない世傳 金と銀」等、人情小説の名手が原作の本作。2013年にB6判コミックとして発売されていた本作の双葉文庫化。同作の小説版は、「大阪ほんま本大賞」を受賞。それを記念して、コミック版も双葉文庫として展開。コミックを手掛ける深沢かすみは、女性コミックの作家陣の中でも繊細な心理描写は抜きん出ている。感動を呼ぶ短編集!

感想・レビュー・書評

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  • 文庫化
    続巻が出るコトを希って購入、、、

    コミック版 ふるさと銀河線 軌道春秋 | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/book/4575306118/

    【コミック版】 ふるさと銀河線 軌道春秋 | 双葉社
    https://www.futabasha.co.jp/book/97845757283470000000?type=1

  • 短編集。
    9つのお話本当にとても良かった。
    心に染みるものがあります。
    絵も綺麗。

    ふるさと銀河線のような電車のあるところに
    旅をしたいなあ。

    さて、私にとって今年最後の本になったわけですが
    思いがけず「断酒をした女性」の登場するお話がありました。
    私も今年、断酒したのです。

    〈明日は飲んでしまうかもしれない、
    けれど今日は飲まない。
    そんな「今日」を積み重ねて行こうと思うのです〉

    このような一年を過ごすことになろうとは
    今年の正月には想像だにしませんでした。

    来年もまた、思いがけないことが起こるかもしれません。
    ここを訪れる皆様にとって良いお年になりますように。

  • 原作・髙田郁、作画・深沢かすみ『【コミック版】ふるさと銀河線 軌道春秋』双葉文庫。

    小説版はこの漫画の原作を小説化している。小説版も漫画版も『ムシヤシナイ』と『お弁当ふたつ』が絶品。

    殺伐とし、救いの少ない今の時代にこそ読みたい感動作。

    『幸福が遠すぎたら』。人生は山あり谷あり、思いもしない出来事が起きるものだ。それを自らの力で、乗り越えるか否かで人生の価値が決まる。16年振りに再会した大学の同級生3人。3人はそれぞれ問題や哀しみを抱えていた。★★★★

    『車窓家族』。日常の何気ない光景が疲れた人びとを和ます。通勤電車が信号待ちで停車する時に車窓から見えるとある家の老夫婦の生活。★★★★

    『晩夏光』。老いというのは誰にも訪れる残酷な現実である。アルツハイマーの母親は息子に迷惑をかけまいと懸命に努力する。記憶のあるうちに息子に書き残したノート。★★★★

    『ふるさと銀河線』。何故か都会や都市部にだけ人口は集中し、田舎はどんどん寂れていく。人口が減少し、マイカーの増加で廃線の危機にある陸別の銀河線。ふるさとを去る後ろめたさと未来に羽ばたく勇気との間に揺れる主人公の女子高生の心。★★★★

    『雨を聴く午後』。生きることの難しさ。真面目であればあるほど生き難い世の中だ。みっともなくとも自分は自分だ。仕事に行き詰まり、疲れた男は偶然に上京したばかりの時に暮らしたアパートを見付ける。★★★★★

    『あなたへの伝言』。酒を浴びるように飲んでいた時期がある。仕事が余りにも忙しく、家に帰っても家族は寝ており、寂しいから飲むのだ。9年前に酒はきっぱり止めた。飲み続けていたら今頃はアルコール中毒か身体を壊していたに違いない。『雨を聴く午後』の続編。アルコール中毒から這い上がろうとする女性はインコに励まされながら懸命に生きていた。そんな時、断酒会の友人が再飲酒してしまう。★★★★★

    『ひとり咲き』。時代の移ろいは余りにも激しい。昔の思い出も遠い彼方に。ふと思い出し、廃村となったふるさとに向かう女性。廃線の跡を辿り、トンネルを抜けて見えたのは……★★★★★

    『ムシヤシナイ』。飛び切り良い話だ。小説版でも感動したが、漫画でも同じくらい感動した。敢えて、内容については一切触れない。★★★★★

    『お弁当ふたつ』。これもまた良い話だ。『ムシヤシナイ』と並ぶ感動の傑作だ。終身雇用というのはもはや死語かも知れない。企業は生き残りのために貴重な人財をリストラの一言で切り捨てるようになったのはバブル崩壊からだろうか。★★★★★

    本体価格620円
    ★★★★★

  • 温もりと優しさをたくさん頂いた。
    原作もいい、
    画もとてもいい。
    短編もいいが
    長編もお願いしたいのは
    欲張りだろうか…。

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