モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (2) (ACTION COMICS)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575830835

感想・レビュー・書評

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  • 第11〜20話収録。
    今回も死刑囚たちの、罪を犯した理由が明らかに。特に240号の猪野貞助が可哀想だった。これからは何度か息子が会いに行ってくれることを祈る。それに引き換え、メインの渡瀬満はまだまだ謎だらけ……。それどころか、やっと主人公の及川直樹と会ったばかりだし(ー ー;)キャッチボールの場面は良かったが、直樹の喜びようは凄かった。恋する乙女みたい(°_°)さて、罪の意識を持っていない780号の星山克博を改心出来るのか?次巻も楽しみです。

  •  この巻では、二人の老死刑囚の物語と獄中結婚する女の心情が綴られます。
     それぞれの心情にてらしたら深みのある物語なんだけど、一方で、何かどれも自己満足のようにも思え、何か引っかかるモノを覚えました。
     一方で、どんどん気持ちがすれ違う及川と麻美。個人的には麻美には全く感情移入できないので、庶務課の加奈に乗り換えた方がいいと思いました(笑)。
     渡瀬の裁判では、村雨弁護士が死刑を回避できそうな弁護を展開。その裏で、「人権派弁護士」の本当の姿が描かれます。それは決して、無条件に加害者の人権を擁護し、死刑を絶対悪として回避するのが目的というわけではなく、村雨自身の過ちに対する償いからでした。更生の可能性というやつも、そう単純なものではない、ということを強く感じさせられました。

     未決勾留の渡瀬との無言の交流から、死刑囚・星山に改心させることを決意する及川。次巻で及川が行動を開始します。

  • 図書館の本

    色々な死刑囚とのエピソードと渡瀬のエピソードが増えてくる。
    なぜ人を殺め、死刑囚となったかは人それぞれ。
    そしてそのあとの人の気持ちの移り変わりもそれぞれ。
    反省していない死刑囚、孫の存在で気持ちを変える死刑囚、そして獄中婚。。。
    及川の成長というよりは、彼の心の動きは素直なんだと思うの。
    恐れ、怒り、同情。
    彼女とどうなるかもきになります。

  • 贖罪のように放火魔と獄中結婚する人などいろんな人がいますね。囚人たち一人一人の罪の理由をとことん考える及川にはこの仕事はつらそうです。

  • やばい、おもしろい。

  • 獄中結婚の女を読んで、現実にもそんな人がいたよなぁと思い出す。現実はこれほどドラマチックではないのだろうが、何を思っていたのだろうかと考えさせられる。
    人それぞれといわんばかりの獄中の面々に、死刑制度の是非に揺れる新米刑務官。フィクションと分かっていてもその考えの変遷は極々自然で共感できるものがある。

  • 独特の作画タッチと、深い愛情に満ちた人間洞察が魅力の豪田マモラが、死刑をテーマにした意欲作。凶悪犯と獄中結婚を果たした女性の真意は?

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